みなさん、ペグをどのような体勢で打っていますか? 角度や位置は気にしていると思いますが、打ち方となるとあまり気にしていない方が多いかもしれません。抜けないように地面に差し込めさえすれば、打ち方はどんな打ち方でも構わないのですが、でも、正しい打ち方を知っておけばペグ打ちをもっと楽に行うことができます。そこで今回は、ペグの打ち方と抜き方をおさらいしておきましょう。
更新日:2018.04.11
ペグの角度は諸説あり、写真のように地面に対して60度程度にする、地面に垂直に打ち込む、張り綱と直角を描くようにするなどがあります。
斜めにするほうが抜けにくいのですが、地面によっては土が崩れてペグと地面に隙間が生じてしまいます。隙間ができるとペグが抜けやすくなるので、まずは斜めにペグダウンしておき、隙間ができるようなら地面に対して直角に打ち直しましょう。それでも抜けやすいようなら、石など重りとなるものを載せて対処します。
ペグを打つ際は、ペグが傾いている方と反対側に体を構え、そこから腕を振り下ろす形でペグに向かって真っ直ぐ打ちます。こうすることで腕の自然な動きとペグハンマーのヘッドの重みで楽に打つことができます。また、ハンマーの軌道がブレにくいので、安定してペグに真っ直ぐ力をかけやすく、ペグを曲げにくいという利点もあります。
逆に、ペグが傾いている側から打つと、腕の力だけで打つ必要があるので大変ですし、よろけて変な方向から打ってしまい、ペグを曲げてしまうこともあるのでご注意を。
ペグハンマーには通常、写真のようなストラップが付いています。手首にかけておけば、万が一、手が滑ってハンマーを離してしまってもどこかに飛んでいってしまうことを防げますので、面倒くさがらず、ちゃんとストラップを活用しましょう。
張り綱は、ペグの頭が2〜3cm見える程度まで地面に刺してから引っかけます。写真のように地面までしっかり差し込めば、ピンペグでも張り綱が回りにくくなります。
ペグが地面から飛び出たままだと風で抜けやすく、またペグに足をひっかける、張り綱に腕が当たるなど、ちょっとしたきっかけでペグが抜けてしまいます。ペグは、しっかりと地面に差し込みましょう。
鋳鉄製やステンレス製のペグなら硬い地面、石の多い地面にも比較的強いですが、確実というわけではありません。地面にペグを差し込むのが難しい場合は、近くに樹木があればタオルを巻き付けて張り綱をくくるのも手です。ただし、管理人さんに許可を取ってからにしましょう。
やわらかな地面であれば、張り綱を持って引っ張れば簡単にペグが抜けます。けれど、長い鋳鉄製ペグなど、しっかり地面に固定できるペグは、その分、抜けづらい! 締まった地面だとなおさらです。
ペグに穴があいているなら、そこに別のペグを刺してグルグルと地面の中で回します。地面とペグに隙間ができるので、抜けやすくなります。
穴のあいていないペグの場合は、ペグの横を軽くたたき、地面との隙間を作ります。これで張り綱を持って抜くことができます。
ただし、強靱なペグも万能ではありません。硬い地面やハンマーによる衝撃でこのように曲がってしまうことも……。あくまで「軽く」です。
ペグハンマーの先が細くなっているものは、ペグに差し込んでテコのように動かします。
上の写真のようにペグとペグハンマーを併用しても、軽い力で抜くことができます。写真は先端が細いハンマーを使っていますが、この方法は金槌タイプの先端が太いペグハンマーで活用できます。
いずれの抜き方でも言えることですが、腰を曲げて腕だけでペグや張り綱を引っ張ると、腰を痛める場合があります。ペグを抜く際は腰を落とし、膝を使って腰に負担がかからないよう気をつけてください。
抜いたペグは、泥を落としてよく乾かしてから収納しましょう。
※このコンテンツは、2018年4月の情報をもとに作成しております。