「WR-V」の
車中泊の使い勝手を検証!
「WR-V」の車中泊の使い勝手をキャンパー目線で検証。気になるシートアレンジ後の荷室の寸法や段差をはじめ、快適な寝心地を実現するためのテクニックや、実際にキャンプ場でカーサイドタープを取り付けた際の使用イメージなどをご紹介します。
更新日:2024.3.27
INDEX
ポイント.1広さ
車中泊の際は、後席の左右両側を倒して荷室を広げよう。シートは後席肩口にあるノブを引けば簡単に倒せる。
後席を倒した後の荷室の寸法は縦が約172cmと、横になるにはまだ長さが心許ない。より快適に寝るためには、このあと紹介する助手席を前方にスライドするアレンジを実践しよう。
また、倒した後席の床面は写真の通り、後方に向かって傾斜している。加えて、後席と荷室との接続部には約11cmの段差があるため、頭の位置を前席側にした方が寝心地がよい。
ワンポイントアドバイス
助手席を前にスライド+踏み台&クッションを活用して、
ベッドスペースを拡張!
助手席を最前端へスライドすることで、縦方向の長さを約218cmまで広げることが可能。しかし、助手席を前にスライドした分、倒した後席との間に約46cmの隙間が生じるため、このままではまだベッドスペースとしては不十分。縦方向に寝るためにはこの隙間を埋める必要がある。
そこで今回は、ホームセンター等で購入できる市販の折りたたみ式の踏み台と、クッションを活用して隙間を解消した。スペースが広くなったことで体の自由度が増し、快適さが格段にアップする。
●助手席と後席との間にできるスペースの寸法
助手席と後席との間にできる隙間は約46cm、助手席のシートレールの間隔は約32cm。今回はここに踏み台を配置し、クッションを踏み台の上に載せることで隙間を解消する。
床面から荷室フロアまでの高さは約50〜55cmで、助手席の下に傾斜があるため、後席側よりも助手席側の方が床面が高くなっている。踏み台配置後もこの分の傾斜は残るが、頭側のためそれほど気にならない。
●今回使用した踏み台とクッションのサイズ
今回使用したのは、ホームセンター等で購入できる市販の折りたたみ式の踏み台とクッション。踏み台はキャンプ中もジャグのスタンドとして活用したり、腰掛けとして使用したりと何かと使い勝手の良いアイテムだ。クッションは、車中泊の際には踏み台の高さ調節として利用。また、走行中にはそのままクッションとして使ったり、荷物と荷室壁面との間に挟むことで、荷室の傷を防止する緩衝材としても利用できる。
●踏み台・クッション配置例
踏み台を広げ、クッションを配置すると、助手席と倒した後席の間のスペースにきれいに収まった。実際に寝る際は、クッションの上にマットを敷けばより万全だ。
ただし前述の通り、後席と荷室との接続部には約11cmの段差があり、ここを解消しないまま長時間寝ると、腰から脚にかけて違和感が生じる。さらに快適な寝心地を求めるなら、写真のように銀マット等で段差を解消しよう。写真で実践している方法は、このあと詳しく紹介する。
ポイント.2段差
すでにお伝えしている通り、後席側よりも荷室側の方が一段低くなっており、後席と荷室の接続部に約11cmの段差がある。そのためこのままでは、厚手の車中泊マットを利用したとしても、長時間横になると腰のあたりに違和感が生じる。
ワンポイントアドバイス
銀マットで段差を解消!
荷室側の一段低くなっている箇所はきれいな長方形状になっているため、対策が立てやすい。ホームセンターやインターネットなどで手に入る折りたたみ式の銀マットを3枚用意すれば、そのまま配置するだけで手軽に段差を解消できる。
●一段低くなった箇所の寸法
●今回使用した銀マットのサイズ
●銀マットの配置例
今回は折りたたんだ状態で幅約27cm×長さ約100cm×厚さ約10.5cmの銀マットを3枚用意。これを折りたたんだ状態のまま並べて配置すると、そのままジャストフィット。ご覧の通りきれいに収まり、段差もほぼ解消できた。対策を講じたうえで、さらに車中泊用の厚手のマットを敷けば、より快適に車内で過ごすことが可能になる。
ポイント.3キャンプ場での使用例
WR-Vにカーサイドタープを装着すれば、車内を寝床に、カーサイドタープの下をリビングにするスタイルが実現できる。今回撮影で使用したWR-V Z+は、全高165cm。市販のカーサイドタープの中には使用推奨全高の範囲外のものもあるため、カーサイドタープを購入する際は適応しているか確認しよう。
今回使用した道具
今回持って行ったのは、ソロで1泊2日の車中泊キャンプを楽しむことを前提にした道具。車中泊キャンプではかさばるテントが不要なため、ご覧の通り、収まりよくきれいに積載できた。
なお、WR-Vの純正アクセサリーには、車外からの視線を遮断できるプライバシーシェードの用意がない(2024年3月現在)。今回は持って行った道具に含めていないが、車中泊を快適に楽しむために欠かせないアイテムのため、各自用意しよう。
積んだキャンプ道具の一覧を見る
積んだキャンプ道具一覧
- チェア
- カーサイドタープ
- テーブル
- クーラー
- キッチン用テーブル
- ラック×2
- マットレス
- バーナー
- クッカー
- 食器・調理器具など
- ゴミ箱×2
- 枕
- 寝袋
- LEDランタン
- オイルランタン
- トング
- 焚火台
- コンテナ
- クッション
- 踏み台
- 銀マット×3
今回使用したクルマ
●WR-V Z+
- ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
- ※荷物は、必要に応じてラゲッジベルトなどでしっかり固定してください。
- ※シートアレンジの各操作は、異物を挟んでいないか確認の上、無理に力をかけずに確実に行ってください。
- ※各キャンプ道具は撮影のため用意したもので、形状等により積める量が異なる場合もあります。あくまで参考としてください。
- ※当コンテンツ内にて掲載されているクルマのタイプ・ボディーカラーが販売されていない場合がございます。
詳しくはそれぞれの車種サイトでご確認いただくか、販売会社にお問い合わせください。 - ※このコンテンツは、2024年3月の情報をもとに作成しております。
- 監修者(アドバイザー):
- 稲垣朝則
- 撮影協力: 有野実苑オートキャンプ場 https://arinomi.co.jp/