「N-BOX」の
車中泊の使い勝手を検証!


「N-BOX」の車中泊の使い勝手をキャンパー目線で検証。気になるシートアレンジ後の荷室の寸法や段差をはじめ、快適な寝心地を実現するためのテクニックや、実際にキャンプ場でカーサイドタープを取り付けた際の使用イメージなどをご紹介します。
更新日:2023.11.29
INDEX
ポイント.1広さ


車中泊の際のシートアレンジは、前席を後ろに倒したリフレッシュ・モードがおすすめ。運転席・助手席のヘッドレストを外して後ろに倒し、リアシートの座面とつなげればOK。簡単にシート面の長さ約162cm※のくつろぎスペースがつくれる。
なお、N-BOXのリアシートは前後にスライドすることが可能。縦の長さを最大まで拡張したい際は、リアシートと運転席・助手席をあらかじめ最後端にスライドした上でリフレッシュ・モードへのシートアレンジを行おう。そうすることで足元に余裕が生まれ、リアシート〜ダッシュボード間で約180cm※まで縦のスペースを拡張できる。シート面からははみ出してしまうが、厚手のマットを敷けば、身長によっては足を伸ばして寝ることも可能だ。
※数値はすべて撮影時に採寸した参考値。


ソロで車中泊をする時は、運転席はそのままに助手席のみ倒してもOK。緊急時にはすぐ動け、入浴や買い出しにも出かけやすい。
ワンポイントアドバイス
足元に踏み台を配置して寝心地をアップ!

前述した通り、各シートを最後端までスライドした上でシートアレンジすることで、足元にゆとりをつくることができる。足を伸ばした際にかかとが落ちて気になる場合は、この空いたスペースに踏み台等を配置しよう。踏み台により足元が安定し、より快適に車中泊ができるようになる。

●今回使用した踏み台のサイズ

・奥行き(天板)約22cm、(脚部)約30cm × 幅約36cm × 高さ約32cm
今回使用したのは、ホームセンター等で購入できる市販の折りたたみ式の踏み台。キャンプ中もジャグのスタンドとして活用したり、腰掛けとして使用したりと何かと使い勝手の良いアイテムだ。
●助手席足元スペースの寸法と踏み台配置の際の留意点

・奥行き約33cm × 幅約40cm × 高さ約35cm(助手席スライド最後端時)
踏み台を配置するのは助手席の足元スペース。開いた状態で配置しようとすると、踏み台によってはダッシュボードと助手席の間で引っかかってしまうことがあるので、踏み台はたたんだ状態で助手席の足元に置いて、クルマの中で脚部を開くとうまく収まる。実際に寝る際は、上にマットを敷けばより万全だ。
ポイント.2段差

リフレッシュ・モード時は中央の前席背もたれ部分が最も高くなっており、後ろと前が一段低くなっている。リア側を頭にして横になった場合、背中から腰にかけて盛り上がった状態となり、厚手のマットを使用してもこのままでは寝苦しさを感じるだろう。段差の対策は必須のため、次で紹介する段差解消法を実践しよう。
ワンポイントアドバイス
厚手のマット+クッション材で
段差を軽減しよう!

段差は厚手のマットの下にクッション材を置くだけで、ある程度軽減することが可能。専用のクッションを用意するのももちろんOKだが、マットなどの収納袋の中に寝る時には使用しないウェアやタオルなどを詰めてクッション材として使えば、荷物を増やさないで済む。頭側の段差を軽減するだけでも快適さが格段にアップする。
ポイント.3キャンプ場での使用例


「N-BOX」にカーサイドタープを装着すれば、車内を寝床に、カーサイドタープの下をリビングにするスタイルが実現できる。今回撮影で使用したN-BOX(FF)は全高179cmで、市販のカーサイドタープの多くが使用推奨全高の範囲内に該当する。カーサイドタープを購入する際は念のため、使用推奨全高を確認しよう。
ワンポイントアドバイス
倒した前席の下は靴の収納スペースに!

車中泊では靴の置き場に困ることが多々ある。悪天候時にはタープ下に置いておいたとしても濡れてしまう。N−BOXでは、リフレッシュ・モード時に倒した前席背もたれの下のスペースに、靴を置くのにちょうどいいスペースがある。このスペースに靴を置くなどして有効に活用しよう。
今回使用した道具


今回持って行ったのは、ソロで1泊2日の車中泊キャンプを楽しむことを前提にした道具。車中泊キャンプではかさばるテントが不要なため、リアシートをたたまなくても収まりよくきれいに積載できた。
なお、N-BOXの純正アクセサリーには、車外からの視線を遮断できるプライバシーシェードの用意がない(2023年11月現在)。今回は持って行った道具に含めていないが、車中泊を快適に楽しむために欠かせないアイテムのため、各自用意しよう。
積んだキャンプ道具の一覧を見る
積んだキャンプ道具一覧

チェア
カーサイドタープ
テーブル
クーラー
キッチン用テーブル
ラック
マットレス
バーナー
クッカー
食器・調理器具など
ゴミ箱×2
枕
寝袋
LEDランタン
オイルランタン
トング
焚火台
コンテナ
踏み台
今回使用したクルマ
●N-BOX (FF)

- ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
- ※荷物は、必要に応じてラゲッジベルトなどでしっかり固定してください。
- ※シートアレンジの各操作は、異物を挟んでいないか確認の上、無理に力をかけずに確実に行ってください。
- ※各キャンプ道具は撮影のため用意したもので、形状等により積める量が異なる場合もあります。あくまで参考としてください。
- ※当コンテンツ内にて掲載されているクルマのタイプ・ボディーカラーが販売されていない場合がございます。
詳しくはそれぞれの車種サイトでご確認いただくか、販売会社にお問い合わせください。 - ※このコンテンツは、2023年11月の情報をもとに作成しております。
- 監修者(アドバイザー):
- 稲垣朝則
- 撮影協力:有野実苑オートキャンプ場 https://arinomi.co.jp/