ツクツクボウシ

- 学 名
- Meimuna opalifera
- 分 類
- カメムシ目セミ科
ツクツクボウシ属
- 似たような種類
- 本種のような翅(はね)が透明な種として、ミンミンゼミ、クマゼミなど。
- 見つかる場所は?
- 平地から山地まで、市街地から森林に幅広く生息。
- 分布
- 北海道、本州、四国、九州。南西諸島と小笠原諸島にはツクツクボウシに近縁の固有種が生息する。
- 大きさ
- 体長22~27mm。翅を入れると40~47mm。
- 見られる時期
- 晩夏から初秋に発生する。
- 生活史
- 7月下旬から10月にかけて成虫が出現し、産卵する。卵は翌年に孵化し、幼虫は土中で5回の脱皮を経ながら3、4年すごすと考えられている。幼虫は湿気の多い土中を好む。
- エサ
- 成虫・幼虫ともに、いろいろな広葉樹の汁を吸う。
- 特徴
- 体は細長く、光沢のない淡褐色。その名のとおり、「ツクツクボーシ」と鳴く。夏の終わりを告げるセミとも呼ばれ、このセミが鳴きだすと、夏休みの終わりを連想する人も多いだろう。温暖化の影響により、秋遅くまで長引いているとの説があるが、真偽は定かではない。
監修者

大庭 伸也(おおば しんや)
2007年岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(学術)現在の所属は、長崎大学教育学部准教授。水辺環境に棲む水生昆虫類を対象に、生態学的な視点から食性、繁殖行動、生物種間の相互作用について研究しています。平成22年度日本環境動物昆虫学会奨励賞受賞
監修:大庭伸也
写真提供:稲谷吉則、岡田賢祐、加賀田秀樹、川野敬介、後藤直人、
世古智一、中西康介、橋本洸哉、政所名積、渡部 宏(50音順)