シマヘビ

学 名
Elaphe quadrivirgata
分 類
有鱗目ナミヘビ科
ナメラ属
危険!
似たような種類
アオダイショウ、ヤマカガシなど。
見つかる場所は?
河川敷や草原、森林、水田など。
分布
北海道、本州、四国、九州。
大きさ
全長80~200cm。
見かける時期
4~10月まで。地表をはうことが多く、あまり木に登ることはない。
生活史
繁殖形態は卵生で、4~6月に交尾を行なう。7、8月に4~16卵を産む。1ヵ月半ほどで卵が孵化し、2年もたたずに成熟する。
エサ
カエル類を主食とする。ネズミ、小鳥、トカゲ、他種のヘビ(共食いも含む)も捕らえる。
特徴
日本固有種。カラスヘビと呼ばれる真っ黒なヘビがいるが、別種ではなく本種の黒化型である。毒は持たないが気性が荒く、捕まえようとすると噛みついてくる。また追いかけると振り向いて頭部をふくらませ、尾を震わせて攻撃態勢を取る。歯は鋭く、咬まれると痛い。口内から破傷風菌が検出されたとの報告もあるので、咬まれたら患部を水でよく洗い、消毒すること。
その他
木に登ることがほとんどなく、地表をはい回るため、交通事故に遭いやすい。また生息域が道路や塀などで分断されてしまうと、それを越えることができない。関東近郊での減少が著しい。また幼体の時はニホンマムシと間違われて殺されてしまうこともある。
  • シマヘビの黒化個体

監修者

大庭 伸也(おおば しんや)

大庭 伸也(おおば しんや)

2007年岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(学術)現在の所属は、長崎大学教育学部准教授。水辺環境に棲む水生昆虫類を対象に、生態学的な視点から食性、繁殖行動、生物種間の相互作用について研究しています。平成22年度日本環境動物昆虫学会奨励賞受賞

監修:大庭伸也
写真提供:稲谷吉則、岡田賢祐、加賀田秀樹、川野敬介、後藤直人、
世古智一、中西康介、橋本洸哉、政所名積、渡部 宏(50音順)