ニホンイシガメ

学 名
Mauremys japonica
分 類
カメ目イシガメ科
イシガメ属
似たような種類
クサガメと同所的に棲むが、黄褐色で首の横に黄緑色の模様がないことで見分けがつく。大阪、京都、滋賀に生息するミナミイシガメガメは外来種の可能性が高い。
見つかる場所は?
池、河川、湿地、水田などに生息する。晴れた日は水場近くの石や流木の上で日向ぼっこをしている。平地よりも山麓部に多い。山地の水田地帯では、道路上を歩いている個体も見られる。
分布
本州、四国、九州に生息する日本固有のカメ。
大きさ
甲長13~20cm。メスはオスよりも顕著に大きい。
生活史
6、7月に水田のあぜや畑、河川の土手などに産卵する。卵は2、3ヵ月で孵化し、幼体は3.5cmほどで尾が長い。ゼニガメと呼ばれる。冬期になると水中の石の下や、堆積した落ち葉の中などで冬眠する。寿命は30~50年。
エサ
魚、両棲類、アメリカザリガニ、水生昆虫、貝類、ミミズ、雑草などを食べる雑食性。
特徴
黄色がかった甲羅が特徴。若い個体には甲羅の後縁にギザギザがあるが、40~50歳を超えると磨り減ってなくなる。
その他
開発による生息地の破壊、水質悪化、ペット用の乱獲などにより生息数は減少している。またウシガエル、アメリカザリガニ、ブラックバス、アライグマなどの外来動物に本種の幼体が捕食されることも減少の一因といわれる。クサガメとの交雑も問題視されている。東京、千葉、神奈川で絶滅危惧I類、埼玉、山梨、長野、奈良、岡山、徳島、愛媛、長崎、宮崎で絶滅危惧II類に指定されているほか、合計22都府県で地方版レッドデータブックに記載されている。
  • 小さい個体には、甲羅の後ろにギザギザがある

監修者

大庭 伸也(おおば しんや)

大庭 伸也(おおば しんや)

2007年岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(学術)現在の所属は、長崎大学教育学部准教授。水辺環境に棲む水生昆虫類を対象に、生態学的な視点から食性、繁殖行動、生物種間の相互作用について研究しています。平成22年度日本環境動物昆虫学会奨励賞受賞

監修:大庭伸也
写真提供:稲谷吉則、岡田賢祐、加賀田秀樹、川野敬介、後藤直人、
世古智一、中西康介、橋本洸哉、政所名積、渡部 宏(50音順)