ミヤマクワガタ

学 名
Lucanus maculifemoratus
分 類
コウチュウ目クワガタムシ科
ミヤマクワガタ属
似たような種類
ノコギリクワガタに似るが、大アゴの先は二股に分かれていることと、頭部に冠状の突起があるので見分けがつく。伊豆諸島には亜種のイズミヤマクワガタが分布する。
見つかる場所は?
標高の高い、冷涼な山間部に分布する。クヌギ、コナラ、ヤナギ、ハンノキ、ミズナラ、オニグルミ、イチョウにいる。
分布
北海道、本州、四国、九州。
大きさ
オスの体長は42~78mm、メスの体長は25~43mm。
捕れる時期
7、8月に成虫が見られる。
捕まえるコツは?
夜行性であるが、昼間でも樹上にいることがある。樹液に集まるので、見つけて採集するのがよい。高い場所にいる時は、広葉樹を揺さぶると落ちてくることがある。灯火にも飛来するので、明るい外灯の下もチェックポイント。
生活史
8月ごろ、交尾を終えたメスは大アゴで朽ち木に穴を開けて産卵する。幼虫は腐植質(ふしょくしつ)の多い地中や朽ち木に生息し、腐植土状になった部分を食物としている。幼虫で冬を越すと、地中に潜り蛹(サナギ)になる。秋に羽化した成虫は土中の蛹室(ようしつ)内で越冬し翌年夏に活動を開始する。幼虫期間は1、2年である。地上に出てからの成虫の寿命は短く1ヵ月程度である。
エサ
成虫は広葉樹の樹液をなめる。幼虫は白色腐朽菌によって朽ちた広葉樹を食べる。
特徴
頭部に冠状の突起を有する。特に大型個体では顕著に発達する。オスでは体表には細かい毛が生えており、金色から褐色に見える。メスは背側から見るとツヤのある黒色。和名のミヤマは「深山」のことで、山奥の意味。この名が示すとおり、本種は標高の高い山間部などの冷涼湿潤な環境を好む。
その他
旧環境庁により環境調査のため選ばれた10種類の指標昆虫に含まれている。

監修者

大庭 伸也(おおば しんや)

大庭 伸也(おおば しんや)

2007年岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(学術)現在の所属は、長崎大学教育学部准教授。水辺環境に棲む水生昆虫類を対象に、生態学的な視点から食性、繁殖行動、生物種間の相互作用について研究しています。平成22年度日本環境動物昆虫学会奨励賞受賞

監修:大庭伸也
写真提供:稲谷吉則、岡田賢祐、加賀田秀樹、川野敬介、後藤直人、
世古智一、中西康介、橋本洸哉、政所名積、渡部 宏(50音順)