ジョウザンミドリシジミ

- 学 名
- Favonius taxila
- 分 類
- チョウ目シジミチョウ科
Favonius属
- 似たような種類
- ミドリシジミの仲間は多い。
- 見つかる場所は?
- 温帯の落葉樹林、渓谷地帯を好む。
- 分布
- 北海道から九州。日本海を取り巻く地域に分布する。
- 大きさ
- 前翅長(ぜんしちょう)14~22mm。開長(かいちょう)30~40mm。
チョウの仲間の大きさについて
前翅長は、前翅の付け根から一番遠い所までの長さ。開長は開きぐあいによって変わるため、測りにくい
- 見られる時期
- 6~10月。7月が最も多い。
- 生活史
- 成虫は年1回、 卵はよく伸びた枝の頂芽(ちょうが)の基部などに産みつけられる。卵で越冬すると、4度の脱皮を経て蛹化(ようか)する。
- エサ
- 成虫はさまざまな花の蜜を吸う。幼虫はブナ科のミズナラ、コナラ、カシワ、アベマキ、クヌギ、ウラジロガシなどを食べて育つ。
- 特徴
- 札幌の定山渓で発見されたことから、ジョウザンミドリシジミの名が付く。オスの翅(はね)が青緑色で美しいが、メスの翅は黒い。東日本に多く、中部地方以北ではミドリシジミの仲間では最も個体数が多い。山地性で、西日本ではあまり多くない。
- その他
- 神奈川では絶滅。東京都では絶滅危惧I類。茨城では準絶滅危惧に指定されている。
監修者

大庭 伸也(おおば しんや)
2007年岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(学術)現在の所属は、長崎大学教育学部准教授。水辺環境に棲む水生昆虫類を対象に、生態学的な視点から食性、繁殖行動、生物種間の相互作用について研究しています。平成22年度日本環境動物昆虫学会奨励賞受賞
監修:大庭伸也
写真提供:稲谷吉則、岡田賢祐、加賀田秀樹、川野敬介、後藤直人、
世古智一、中西康介、橋本洸哉、政所名積、渡部 宏(50音順)