アカアシクワガタ

学 名
Dorcus rubrofemoratus
分 類
コウチュウ目クワガタムシ科
オオクワガタ属
似たような種類
コクワガタ、ヒラタクワガタ、ヒメオオクワガタ、オオクワガタなど。
見つかる場所は?
標高の高い場所を好む山地性のクワガタムシ。本州から九州にかけては山沿いの平地にもいることがあるが、北海道では平野でも見つかる。高山地のヤナギなどの広葉樹の枝をかじり、その樹液を吸う。自然環境が良好な地域に見られ、そのような地域では灯火に飛来することもある。
分布
南西諸島を除く日本全土。標高1000m付近の高山地帯に生息する。
大きさ
体長24~58mm。
捕れる時期
成虫の出現期は6~8月。
捕まえるコツは?
ヤナギを好むので、幹を揺さぶると落ちてくることがある。若干標高が高めな地域で、外灯下を見て周るのも手。明かりに集まってきたアカアシクワガタに会えるかも。
生活史
夏に出現した成虫は交尾・産卵後、その年の秋までにはすべて死亡する(飼育下では越冬する個体もみられる)。メスはエノキ、ケヤキ、ヤナギなどの倒木に産卵する。幼虫は8~10ヵ月で蛹(サナギ)になる。
エサ
成虫はヤナギなどの樹液を好む。ハルニレやクヌギなどの樹液も吸う。
特徴
その和名のごとく、オスもメスも赤い足が特徴である。学名の“rubro”は「赤い」、“remoratus”は「あし」という意味。オスのアゴは美しい曲線を描き、先端に内歯(内側のトゲ)が3本ある。オオクワガタ属は飛翔性が乏しくあまり活発でないのに対し、本種は昼行性、つまり昼間によく活動し、飛翔性向が強い。本種の野外個体は、その年にすべて死んでしまうが、飼育下個体ならばほかのオオクワガタ属のように越冬させることもできる。初夏に出現した成虫は、その年の秋には死亡するようである。
その他
低地を好まない北方系の種。暑さに弱いので、飼育時は25℃前後で飼育するのがポイント。

監修者

大庭 伸也(おおば しんや)

大庭 伸也(おおば しんや)

2007年岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(学術)現在の所属は、長崎大学教育学部准教授。水辺環境に棲む水生昆虫類を対象に、生態学的な視点から食性、繁殖行動、生物種間の相互作用について研究しています。平成22年度日本環境動物昆虫学会奨励賞受賞

監修:大庭伸也
写真提供:稲谷吉則、岡田賢祐、加賀田秀樹、川野敬介、後藤直人、
世古智一、中西康介、橋本洸哉、政所名積、渡部 宏(50音順)