登りと下りで違う!
【はじめてのトレッキング】トレッキングの疲れず安全な歩き方

更新日:2012.05.10

登り道

子どもの歩幅は思ったよりも狭いもの。大人は、子どもの歩き方に注意を払いましょう

汗をかき過ぎない程度を心がけます。特に、子ども連れの場合は、ゼッタイに無理をしないように。体が温まって汗が出てきたら、衣服の着脱で調整しましょう!

歩幅は広過ぎないように。段差を乗り越える場合にも、周囲をよく見て小さな歩幅で済むような経路を捜します。

登りでは、バランスを大切に進みましょう。場合によって手も使います

大股で登ることは極力避けましょう。狭い歩幅で進むルートを捜すことが安全と疲労の軽減につながります

まっすぐ進むと大股で岩を乗り越えなければならない場合でも、それを避けて蛇行すれば普通の歩幅でクリアできるはず

トレッキングは有酸素運動なので、酸素を多く取り入れるように、歌を唄ったり会話をすることも結果的には疲れを軽減します。

足の着き方では、まず浮き石に注意。そのような石に体重をかけると滑ったりバランスを崩し、転倒や捻挫の原因に。岩が多い急登の場面では、手も使ってバランスを確保します。こういった難所での基本は、両足と片手、両手と片足など、最低でも3点で重心を確保すること。また、つかんだ枯枝やロープなどは、必ずしも強度が確保されている保証がないということを頭に入れておきたいですね。
また、トレッキングポールと呼ばれる杖を使うと、腕の力も動員でき、バランスの保持もラクになります。

登りでは、浮き石に注意しながら、かかとから静かに足を降ろすようにします

トレッキングでは、適度な休憩も不可欠。あらかじめ、歩き始めてから何分で休憩…と決めておいてもいいでしょう。とはいえ、長すぎる休憩は体を冷やします。

下り道

実は登りよりもやっかいなのが下り道。スピードが出すぎないように、制動を掛けながら歩きます。そのために歩幅を小さくすることが大切。

下りでは、浮き石以外に岩や木の根に足を取られることも多くなります。とは言え一歩一歩ブレーキを掛けながら歩いては、足に掛かる負担も大きくなるのでリズミカルな歩行を心がけましょう。山歩きにつきものの筋肉痛は、下りで発生することが多いのですが、歩幅が小さければ筋肉や関節への衝撃は小さくなるので、筋肉痛の軽減にも役立つはず。

登りと同様、転ばぬ先の杖として、トレッキングポールがあると、手がかりや足がかりのない場所で重宝します。カーボン製の軽量タイプが扱いやすいです。

下りは、登りよりさらに歩幅を小さくするよう心がけます。重心が足の中心に来るよう意識することが大切

下りでは足の弾力を活かし、足の裏全体で着地するような意識を持ちましょう

登りと同じように直線で歩く必要はありません。ジグザグでもいいので、傾斜が少しでも緩くなるようなルートを捜します。
また、子どもの駆け出しやジャンプは絶対にヤメさせてください。下りで前方向に転ぶと大きなけがにつながります。