上部空間を使って賢く収納!
キャンプサイトの3D整理術

キャンプサイトで地面に道具を並べると、文字通り足の踏み場がなくなってしまいます。それに雨が降ると泥汚れが付着して撤収が大変。基本は収納ボックスやラックに道具を収納し、その都度取り出して片付けるというのがベストですが、収納ボックスの中に何が入っているか把握しづらいこともあります。そこでおすすめなのが、比較的ゆとりのある上部空間に収納する方法。小さな棚やロープなどを使った3Dサイト整理術をご紹介します。

更新日:2022.05.11

縦方向への収納を考えよう

キャンプでは天気の急変に備え、晴れていても荷物をタープやテント内に入れておくものです。プラスチックケースに道具をまとめ、それをタープ下に並べている、という方が多いのではないでしょうか。ただ、何度もキャンプに行っているとケースの中に前回余った消耗品まで詰め込まれていて、なにがどれくらい入っているのかわけがわからなくなってしまうことも。

また、ライターやトーチ、ランタン、カップなど、よく使う道具は外に出しておくと便利ですが、テーブル上では食事のたびにいちいち片付けなくてはなりません。そこで有効なのが、縦方向を利用した収納です。

3D整理術1.
ロープで吊す

上部空間を利用するにあたって、最も手っ取り早いのがロープをかけて小物を吊すことでしょう。

ロープにそのまま引っかけるのもいいですが、メッシュを引っかけておけばロープにかけにくい子どものおもちゃや収納ケース類を保管できます。
テントの天井付近に4か所フックがあれば、メッシュをテント内に広く張ってギアハンモックにしてもいいですね。

また、西側にロープを張れば、夕方になったら大きめの布をかけることで西日対策としても有効。窓を閉じると風を妨げてしまいますが、ドアパネルと密着させないのでほどよく風が通ります。暑い時期に有効ですね。

いくつものループが付いたハンギングチェーンがあれば、吊したモノが風などで移動することなく場所をキープ。燃焼系ランタンを使用中に吊すのはダメですが、消火したランタンの収納や食器の乾燥などに役立ちます。

あらかじめループが付いているハンギング用ロープでは、径が太くてループに入らないカラビナなどがあります。そんな時は、2本のロープに複数のビーズを通してループの大きさを変えられるハンギング用ロープが便利。吊すモノの大きさによって調節できるし、タオル干しにも重宝します。

寝室内の活用法。ティッシュや家族分のライト、なくすと困るメガネを引っかけておくのもいいですね。

3D整理術2.
ポールを利用する

ワンポールテントやタープ、ランタンポールもひと工夫で小物整理に役立ちます。

最近はポールを利用したテーブルが販売されています。ねじ込むだけのミニテーブルはサイドテーブルとしても使えますし、調味料やランタンを置くのにも便利。ポールは風の影響を受けて揺れるので、テーブルの縁が少しでも立っていると小物が落ちにくくなります。

なお、テントやタープのポールは少し斜めにして張ることが多く、テーブルを取り付けても斜めになってしまうことがあります。そんな時は、マイクスタンド用のトレイを活用するのも手。楽譜が見やすいよう斜めに調整できるものがあります。キャンプ用ではないのであまり耐荷重はありませんが、角度を調整して小物が落ちない実用的な台として使うことができます。

ランタン用のフックは小物掛けに。写真はいつの間にか蹴飛ばしてしまうことも多い、蚊取り線香ホルダーです。シェルターの入り口のポールに蚊取り線香を引っかけておけば、虫除け効果を得られそう。

クリップタイプのフック。小物を引っかけておくだけでなく、ゴミ袋をかけてゴミ箱とすることも可能です。

3D整理術3.
磁石を使って貼り付ける

鉄製品のポールやラックなどには磁石がくっつきます。マグネットフックをくっつけておけば、手軽に工具やキャンプギアを吊せるようになります。また、テントくらいの薄い生地であれば、磁石と磁石で挟めば落ちることはありません。

写真はテント生地を磁石とマグネットフックで挟み、吊したライト。ランタンポールなしでもテントの出入り口を明るく照らしてくれます。

3D整理術.4
テーブルを拡張する

テーブル周りの整理には、テーブルの下や脇に取り付けられるタイプのラックが便利です。

クランプ式のラックは、常時使っているわけではないけれど、食事中にあるとうれしい調味料や取り皿の収納に。除菌スプレーを入れてもいいですね。

天板の下に吊すラックはキッチンペーパーやティッシュの定位置に。風に飛ばされて無駄にすることがなくなりますよ。

道具を広げるのではなく、上部空間も利用するとキャンプサイトの有効面積を稼げます。ただし、やりすぎると圧迫感を感じる原因になってしまいます。外に吊すのは、本当によく使うもののみに限定するのがおすすめです。

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テーブルウエアや焚き火道具の整理術

※このコンテンツは、2022年5月の情報をもとに作成しております。