オープンタープでの虫よけ対策は?
夏のキャンプで涼しく過ごすコツ

暑い夏。自然に囲まれたキャンプ場は風が心地よいとはいえ、標高の低い場所や木陰のないキャンプ場、盆地などではキャンプサイトのリビングに熱がこもりやすくなります。少しでも涼しく過ごすにはどのような手があるのでしょうか?今回は、夏のキャンプで涼しく過ごすためのリビング作りやコツを探ってみましょう。

更新日:2018.08.01

真夏はオープンタープが心地いい

夏のキャンプでは、大型リビングを備えたツールームテントや、スクリーンタープが人気です。メッシュで囲めばイヤな虫がリビングに入り込みにくく、雨の日でも寝室とリビングをシームレスで移動できるためです。
けれども、メッシュ窓やメッシュパネルは風を通しますが、四方が開けたオープンタープに比べるとどうしても熱がこもりやすいのも事実。暑さ対策メインなら、なんてったってオープンタープです!

風通しのよさを重視するなら、サブポールを4本使い、屋根部分をほぼフラットにします。タープ自体も風通しのいいコットン製や、遮熱加工を施しているモノがベストです。
雨が降らないようならタープとテントを少し離して設営すると、風通しがさらによくなります。

西日が厳しいときは、片側を落として日差しを遮断します。ただし、どうしても風も遮断されてしまいます。すだれや薄手の布を垂らして西日を遮ってもいいですね。

打ち水をするときは、日影に。テントやタープの影部分に水をかけるのもおすすめです。ただし、日なたに打ち水をすると湿気が増えるばかりで、ムワッと不快度が増しますのでご注意を。

手っ取り早く暑さを忘れたいなら、子どもプールや小さめのバケツに水を張り、手や足を浸すのが一番。チェアもメッシュなら、より涼しく過ごせます。
なお、チェアの足下に、すのこを置くとサンダルの脱ぎ履きの際に足が汚れにくく、ラクです。また、足や手を水に浸したら、虫よけスプレーの再塗布を忘れずに。

暑さが厳しいときは氷水を用意。タオルを氷水に浸して、首もとを冷やします。

トマトやキュウリ、スイカ、ナスなど、夏野菜をたっぷり使い、体を冷やしやすい料理にします。真夏の冷えたビールは最高ですが、アルコール類は脱水症状になりやすいので注意してください。

焚き火と虫よけ剤でイヤな虫に対応

オープンタープで気をつけたいのがイヤな虫をどうするか……ということです。一番いいのは、リビング全体を虫よけしつつ、肌に虫よけスプレーを塗布するという2段階のバリアを作ること。

もっとも手っ取り早いのが、焚き火でサイト全体に煙をかけること。いつもなら焚き火台は風下にセットしますが、このときばかりは風上に置きます

炎は小さくていいので、煙を出すのがポイント。薪に着火した後、キャンプ場に落ちている木の枝を拾ってきて焚き火の上に載せましょう。特に朝・夕は虫が多くやってくるので、その時間帯には焚き火がマストです。なお、着火しづらいのが難点ですが、水分の多い薪は燃やすと煙が多く出ます。

日中や夜間など、イヤな虫の出現が落ち着いているようなら、蚊取り線香をテーブル下と風上に数個置いておきます。蚊取り線香は、専用の立て具がなくてもペグに刺しておくだけでOKです。

焚き火や蚊取り線香でキャンプサイト全体に虫よけバリアをはっても、隙間から虫は忍び寄ってきます。これはスクリーンタープも同じ。直接肌に虫よけ剤を塗布しておきましょう。首筋や膝裏、足首などは、虫よけ剤を伸ばしきれていないことが多いので要注意。また、万一に備え、虫刺されの薬も忘れずに用意しましょう。

協力:WILD-1 PICA富士吉田

※このコンテンツは、2018年8月の情報をもとに作成しております。