キャンプはもちろん自宅でも活躍!
用途に応じて変幻自在に使える
木製キッチンテーブル

更新日:2017.08.30

今回、Hondaキャンプ編集部がDIYしたギアは、キッチンテーブルです。
市販されているキャンプ用のキッチンテーブルは、さすがによく考えられていて、天板作業スペースの高さも、バーナー使用時のゴトクの高さも実に扱いやすい。しかも、折り畳んで小さく携行できて機能的には申し分ありません。
しかしながら、どうしても気になってしまうことがひとつ。それは、金属パーツが多いこと。市販品はスチール製のものが多く、キャンプサイトのトータルコーディネートを考えた場合、どうしても目立ってしまう…。

そこで今回は、「調理時の高さ」、「組み立てやすさ」といった実用性を担保しつつナチュラルテイストを実現する、木製のキッチンテーブルを設計しました。せっかくDIYするので、市販品にはない、自宅でも活躍できるような多用途に使えるものを作ってみたいと思います。

主要部分の木材には、手に入れやすい1×(ワンバイ)材を使用しました。木材加工ショップにカットをお願いすれば、あとはボンドの貼り付けと釘打ち、ネジ留めがおもな作業。DIY初心者の方でも比較的簡単に作れる設計です。

塗装を終えたら、DIYは完了。あとは組み立て作業です。
構造はいたってシンプルで、両脇の脚を4つの天板で固定する作りになっています。

まずは上から2段目の天板を固定して自立させます。4つの天板のうち、この天板だけゲタを長く設計しており、脚部にガッチリと固定できるようにしました。

続いて最上段、3段目、4段目と天板を固定していけば完了。1分もあればセッティングできるのでまさにキャンプ向き!

Completed -完成-

実際にクッキングアイテムをセットしてみると、シンプルながら雰囲気はバッチリ!
そして、このキッチンテーブルの特筆すべきポイントは、天板の高さをフレキシブルに変更できることにあります。用途に応じてスタイルを変えて使用できます。

コチラは2段目を作業スペース、他の3つの天板上を収納スペースとした、作業効率のいいベーシックなスタイル。ストーブ型のツーバーナーに最適です。

※木製のため、炎が当たると延焼の恐れがあります。燃焼器具を取り扱う際は、火力に注意してご使用ください。特に、大きいサイズのクッカーで調理の際は、鍋底から火がこぼれることがあります。その場合は最上部の天板を外す等、木材部分に炎が当たらないようにしてください。

2段目の脚部固定用の天板を3段目に配置すると、脚のあるガス式ツーバーナーにも対応。

さらに、3段目の天板を最上部に配置すると、一枚板となり、広い作業スペースのテーブルになります。
棚としても使えるので、自宅ではキャンプ道具の収納棚として使用するのもいいでしょう。キャンプに出かけるときには棚に収納していた道具を下ろしたあと、サッと解体して運べます。

解体すると、コンパクトに収納可能(総重量は約11kg)。このように平積みにすることで強度を確保でき、上に重量物を載せても問題ありません。

とてもシンプルな構造で、DIY初心者でもチャレンジしやすいキッチンテーブル。天板の組み合わせを変えることで2WAY、3WAYと活躍の幅は広がります。

また、脚部と天板がそれぞれ独立した組み立て式のため、高さや天板間の間隔などの調節も自由。
今回は全高80cmで作成しましたが、自分の身長に合った高さで作ることも、脚部の木材の寸法を変えるだけで簡単にできます。
※あまり高くしすぎると、クルマの荷室に収まらない可能性があるので注意。

天板間の間隔も手持ちのボックスなどがちょうどよく収まるように調節したり、はたまたロースタイル仕様にしてみるなど、アレンジを楽しんでみてください。
「使いやすいよう、自分仕様に作りあげる」ことこそ、DIYの醍醐味ですよね!

今回DIYしたギアの作り方はこちら