車中泊で最高の寝心地を!
愛車にピッタリとフィットする!
車中泊用の段差解消クッション

更新日:2024.10.02

車中泊をした際に、段差が気になって眠れなかった経験はありませんか?今回はそんな悩みを解消する、車中泊用の段差解消クッションの作り方をご紹介します。サイズはもちろん、デザインも愛車にピッタリに作れます。作りやすさにもこだわり、材料が少なく、またできるだけ細かい採寸を省略して製作できるように設計。自分の好みに合わせてクッションの硬さも調節が可能です。内装に合わせて生地を選び、自分のクルマ(スタイル)と相性ピッタリのオリジナルクッションを作ってみてください。

How to make -作り方-

今回はN-BOXをモデルに製作しているが、どのクルマでも手順は同じ。材料は自分のクルマに合わせて適宜用意しよう。
※クッション側面の縫製作業上、段差の推奨は5cm以上が目安。

材料

※各種材料のサイズは、解消したい段差や使用するクルマのシートのサイズに応じてご用意ください。

【参考:N-BOXの場合】
  • ・オープンファスナー:42cm(メイン生地の幅と合わせる)
  • ・布生地:70×60cm
     - メイン生地用:幅42×長さ59.7cm
     - 側面生地用:9.1×27.2cm/2枚
  • ・メラミンスポンジ(側面生地の型取り用):20×10cm

※布生地は実際に使用するサイズよりも若干大きめに用意するのがおすすめ

自分のクルマで作る場合の布生地のサイズについて

布生地のサイズは側面生地の型取り作業後に算出する。この型があれば、車内での細かい採寸不要で算出が可能。

【側面生地用】

側面生地の型取り作業のあとに、カットした型の長さから計算する。型の底辺の長さと高さに、それぞれ縫い代の2cmを足したのが側面生地1枚分のサイズ。それが2枚分必要となる。

【メイン生地用】

側面生地用の型の外周(A)×クルマのシートの座面幅(B)がメイン生地のサイズ。Aは型の4辺の長さを測り、Bは愛車のシートの座面幅を採寸する。

A. 側面生地の型の外周

側面生地用の型の4つの辺の長さを定規で測る。それをすべて足した値(①+②+③+④)がメイン生地の長さになる。

B. クルマのシートの座面幅

メイン生地の幅が完成したクッションの幅になる。配置したいシートの座面幅に合わせると収まりが良い。また、オープンファスナーもメイン生地の幅と同じ長さを用意する。

道具

  • ・定規
  • ・カッターマット
  • ・糸切りバサミ
  • ・ハサミ
  • ・カッターナイフ
  • ・ペン

作り方

1.生地の幅、側面の採寸をする

生地側面の型を取る。車中泊の際に使用するシートアレンジを行い、マットレス(空気膨張式)を敷く。今回のモデルであるN-BOXの場合は、後席側のマットレス下部にできる大きな隙間の型取りを行う。

メラミンスポンジをシート背面に密着させて角度を決め、定規をマットの底辺と平行に合わせたらペンでラインを引く。
段差が大きくマットの先端が沈んでしまうような場合を含め、マットの下に詰め物をして好みの高さに調整するのも良い。

ペンのラインに沿ってカッターナイフでカット。これが側面生地用の型になる。

メイン生地の幅の採寸も忘れずに。シートの幅に合わせて長めの定規(またはメジャー等)で計測をする。

2.生地をカットする

生地の上に側面生地用の型を置き、ずれないようにしっかりと押さえて外周に沿ってラインを引く。

さらに、縫い代用に外周の1cm外側にラインを引く。

この際、方眼定規を使うと作業は楽に行える。1コマが0.5mm四方なので2コマ開けると1cm。

側面の生地は対になる側も用意。型を反転させ、同じようにカット用のラインを引く。

外側のラインに沿って、ハサミで生地をカット。

メイン生地もカットしたら、下準備は完了。

3.メイン生地にジッパーを縫い付ける

メイン生地の表面に、閉じた状態のジッパーを裏にして縫い付ける。縫い代は7mm。生地とジッパーの裏表を間違えないように注意。

片側の縫い付けが完了したら生地を90度回転させて、もう一方のジッパーを同様に縫い付ける。

ジッパーを縫い付けると、このように筒状になる。

閉じた状態だったジッパーを開き、追加で縫い付ける準備。

矢印の部分を縫い合わせていく。

生地は裏を上にし、ジッパーの先ほど縫った内側(生地側)を縫い付ける。

ジッパーの縫い付けはこれで完了。

4.側面の生地を縫い付ける

ジッパーを閉じ、

生地を裏返す。

ジッパーをクッションのどの辺りに配置するかを決めたら、その横に側面生地を合わせ、仕上がりのズレを防ぐため、縫い始め位置用の印を付ける。

印の位置はジッパーの中心線が目安で、左右の側面生地ともに表と裏の両方に印を付ける。片側での作業が完了したら側面生地の裏表を入れ替え、反対側でも同様の作業を行う。

メイン生地と側面生地を縫い付ける作業。側面生地を表にし、その上にメイン生地を裏にして配置。縫う際にスライダー(金具部分)が邪魔にならないようにジッパーを少し開き、側面生地の印を付けた箇所と合わせて、縫い始める。

側面生地とメイン生地の端を合わせ、側面生地に引いてあるライン上を縫っていく。

側面生地の4つ角では、方向転換をしやすくするために、上側の生地(メイン生地)に1cm(縫い代部分)の切り込みを入れる。

角部分を縫ったあとの状態。

側面生地を縫い終えた状態がこちら。反対側も同様に縫い付ける。反対側はジッパーが閉じた状態となるので、ジッパーの中心線と側面生地の印を合わせて縫い始めればOK。

両側の側面生地の縫い付けが完了。

裏返せば完成。