「第72回 自動車技術会賞」を受賞

<ご参考>

 Hondaは26日、「第72回 自動車技術会賞」において「技術貢献賞」「技術開発賞」を受賞しました。自動車技術会賞は公益社団法人自動車技術会によって、自動車工学及び自動車技術の向上発展の奨励を目的として1951年に創設されました。今回受賞した技術及び技術者と受賞理由は以下の通りです。

技術貢献賞

●受賞テーマ 「安全運転支援技術・自動運転技術の研究開発と実用化への貢献」

●受賞者
 杉本 洋一(すぎもと よういち) 株式会社本田技術研究所

●受賞理由
受賞者は35年に渡り自動車の安全運転支援技術に携わり、技術黎明期においては、日本初の電子制御制動力配分システムや、世界初の衝突軽減ブレーキ技術の実用化に尽力した。また、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システムへの参加により自動運転の社会実装に関する成果発表や国際連携を推進した。2015年、2017年には、東京臨海部において高速道自動運転システムの実証実験を行った。更に、関連省庁との情報共有・意見交換により、自動運転レベル3を実用化するための法整備に貢献した。それらの成果として、2021年3月に自動運転レベル3を世界で初めて実用化した。このように受賞者は、安全運転支援技術や自動運転技術の研究開発のみならず、制度や社会的受容性に係る課題を解決し、自動車技術の進化と普及に多大な貢献をした。

技術開発賞

●受賞テーマ 「世界初のレベル3自動運転システムの開発」

●受賞者
 加納 忠彦(かのう ただひこ) 株式会社本田技術研究所
 四竈 真人(しかま まひと)  株式会社本田技術研究所
 弘間 拓二(ひろま たくじ)  株式会社本田技術研究所
 堀場 歩 (ほりば あゆむ)  株式会社本田技術研究所
 吉田 友馬(よしだ ゆうま)  株式会社本田技術研究所

●受賞理由
自動運転は交通事故や渋滞、過疎化や高齢化に伴う移動困難者の増加といった社会的な問題に対する有効な解決策として実用化が期待されており、官民一体となって早期実現に向けて取り組んできた。ホンダが世界で初めて実用化したレベル3自動運転システムでは、運転操作の主体はシステムであり、不安全事象にもシステムが対応するように設計されている。システムに何らかの故障が発生した場合でも安全に停車できるように、ステアリング機能、ブレーキ機能、電源系統も冗長化したシステム設計と技術構築を行っている。本システムは高速道路上での渋滞発生時に動作するため、ドライバの運転操作の負担を大幅に低減するとともに、事故の約半数を占めるこの速度域において、ヒューマンエラーが原因で発生する事故を削減できる技術であることから、高く評価される。

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