ニュースリリース

2019年02月20日ニュースリリース

360°自在傾斜機能搭載、超小型高出力4ストロークエンジン「GX50」を発売

 Hondaは、刈払機などのハンドヘルド作業機の動力源としてご好評をいただいている360°自在傾斜4ストロークエンジンで、最大出力2馬力を実現した排気量50ccクラスの「GX50」を新たに開発し、各種作業機器メーカーに向けて順次供給を開始します。

GX50

GX50

 GX50は、排気量47.9cm3ながら最大出力2馬力を達成し、小型化に加えて軽量化を施すことで2ストロークエンジン並みのパワーウエイトレシオ(出力重量比)を実現。また、作業者の負担を減らすために排気ガスや臭いに加えて重量を低減し、高出力と高い環境性能を両立することで作業効率を高めています。さらに、高負荷時でも粘りのある高いトルク特性と優れた燃費特性も実現しています。

 Hondaは、環境や作業者への配慮を念頭に1997年に独自技術である世界初※1の360°自在傾斜機能を搭載した4ストロークエンジン「GX22/GX31」を開発し、2ストロークエンジンが主流のハンドヘルド製品市場へ投入。その後、「GX25」(2002年)や「GX35」(2003年)に進化させ、現在全世界で年間60万台を超える販売を記録しています。今回GX50の投入により、ハンドヘルド製品市場で高まりをみせている2馬力クラスの4ストローク需要に初めて応えることで、さらなる4ストローク市場の拡大を目指します。

  • ※11997年1月当時。Honda調べ

販売計画台数(国内海外合計・年間)

50,000台

GX50の主な特長

高出力

  • 排気量47.9cm3でありながら1.47kW [2.0PS] の最大出力と4.70kgの全装備重量を実現。本体質量1kgあたり0.32kWで、2ストロークエンジン並みの出力重量比を実現。

低燃費

  • 燃費面では、同クラスの出力帯である2ストロークエンジンに対し約20%の低減※2を実現。また、混合燃料仕様の4ストロークエンジンとの比較においてもクラストップレベル※2の低燃費を実現。
  • ※22019年1月末時点。Honda調べ

360°自在傾斜

  • エンジン傾斜時の影響を受けずにあらゆる角度でのオイル潤滑を成立させるHonda独自の潤滑方式「ロータリー・スリンガー・ポンピング潤滑システム」を採用。360°の全傾斜角度にて連続運転や保管が可能。

粘り強い出力特性

  • バルブ開閉タイミングの専用セッティングにより、広い回転域で力強い出力を実現。低速トルクの盛り上がりをみせるトルク特性により、高負荷による回転速度低下時においても粘り強い作業能力を実現。

優れた始動性と加速性

  • メカニカルデコンプレッション機構の採用により、スターターロープの引き荷重を同クラスの出力帯2ストロークエンジンの半分程度にまで軽減※3
  • ※3条件:始動時引き荷重、ピーク値。Hondaテスト値

高い環境性能

  • 同クラス出力帯のガソリンエンジンに対し、トップレベル※4の低エミッション(環境負荷物質CO、HCの排出量低減)を実現。
  • 音響パワーレベル、耳元騒音、振動ともに同クラス出力帯トップレベル※4の低騒音&低振動を実現し、作業者への負担・負荷を軽減。
  • ※42019年1月末時点。Honda調べ

デザイン

  • エンジンカバーは、傷付きを抑止するスリムなスタイルの凹凸形状のブリッジガードデザインを採用。フラットで汚れをふき取りやすい光沢面の中央部とそれを挟み込むシボを付けた外側部とのコントラストにより、凝縮感のあるコンパクトなデザインを表現。

GX50主要諸元

エンジン名称 GX50T
エンジン形式 空冷4ストローク単気筒ガソリン(OHC)
シリンダー数/ボア×ストローク(mm) 1/43×33
総排気量(cm3) 47.9
圧縮比 8.0:1
最大出力(kW[PS]/rpm)* 1.47[2.0]/7,000
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm)* 2.2[0.22]/5,000
燃料消費量(L/h) <最大出力時7,000rpm> 0.97
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
燃料タンク容量(cm3) 630
エンジンオイル容量(cm3 130
点火方式 トランジスタ式マグネト点火
点火プラグ NGK:CM5H/CMR5H
気化器 ダイヤフラム式(オーバーフローリターン)
エアクリーナー方式 ドライ式(ペーパー)
潤滑方式 ポンピング噴霧式
全長(mm) 199
全幅(mm) 260
全高(mm) 263
乾燥質量(kg) 4.13
全装備重量(kg) 4.70
始動方式 リコイルスターター
チョーク マニュアル式
  • ここに表示したエンジン出力はSAE J1349に準拠して7,000rpm(最大出力)5,000rpm(最大トルク)で測定された代表的なエンジンの出力値です。量産エンジンの出力はこの数値と変わることがあります。完成機に搭載された状態での実出力値はエンジン回転数、使用環境、メンテナンス状態やその他の条件により変化します。

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