2019年シーズンのFIA※フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)開幕に向け、新型マシンの合同テストが本日よりスペイン・バルセロナでスタートします。
※ Fédération Internationale de lʼAutomobile(国際⾃動⾞連盟)の略称
Hondaのパワーユニット(PU)を搭載して今シーズンのF1に挑むのは、Red Bull Toro Rosso Honda(レッドブル・トロロッソ・ホンダ)とAston Martin Red Bull Racing(アストンマーティン・レッドブル・レーシング)。2015年の復帰以降初めての2チーム・4台体制で臨むHondaは、オフシーズン中、短い期間ながら各チームとともに懸命の準備を進めてきました。
2月18日~21日、また2月26日~3月1日と計8日間にわたって行われるテストの状況については、Honda F1公式サイト(https://ja.hondaracingf1.com/)にてお伝えします。
F1の2019年シーズンは2019年3月15日(金)、オーストラリアGPのフリー走行にて開幕となります。
「昨年のHondaとの提携開始は、今後長期的にパートナーシップを継続できればという思いを抱いていたこともあり、チームにとって大きな決断でした。そして初年度からすでに素晴らしい関係性を築くことができたと考えています。このF1の世界の中で、お金で買えないものがあるとしたら、それは時間だと思います。1年という非常に限られた時間の中で進歩を見せられたことから、我々とHondaがいかにこのプロジェクトに対して非常に強い意志とともに臨んでいるかということを示せたのではないでしょうか。
今シーズンは、高い技術力を持ったRed Bull Technology(レッドブル・テクノロジー)とのシナジー効果や、ここまでHondaが見せてきた素晴らしい進歩に加え、2名の才能あふれる若手ドライバーを擁しているので、中団での上位を争うことができるのではと自信を持っています」
No. |
ドライバー |
年齢 |
国籍 |
2018年戦績 |
23 |
Alexander Albon (アレクサンダー・アルボン) |
22 |
タイ |
F2 3位 |
26 |
Daniil Kvyat (ダニール・クビアト) |
24 |
ロシア |
- |
「チームにとってPUサプライヤーの変更は大きな決断でしたが、今はこの状況を楽しんでおり、今後についてもポジティブな期待を抱いています。Hondaとはすでにパートナーとして一丸となれていますし、彼らのF1にかける情熱とチャレンジ精神には我々の想いと共通するものを感じています。双方のエンジニア同士の緊密な作業により、車体とパワーユニットが本当の意味で一体となっていく様子を見ていると、この先が楽しみでなりません。冬のオフシーズン期間中に、レッドブル、Honda双方が懸命に作業に取り組み、多くの面で前進できていると実感しています。
また、昨年、トロロッソがHondaと一緒に積み上げてきたものがレッドブル・テクノロジーを介して我々のマシンに反映されており、それも大きなアドバンテージになっています。
ただ、当然ながらライバルも進化を遂げているはずです。したがって、我々の対他競争力については、少なくともテストで走ってみてから、もっと言えば最初の3レースを終えたあたりにならないと正確なものは見えてこないと思っています。
今年の目標は昨年よりも多くのサーキットでマシンの実力を出せるようにすることですが、そこにPUの出力アップが加わればさらに素晴らしいものになります。それさえ実現できれば、我々にはサーキットにもファクトリーにも優秀なチームが控えているので、レースでの勝利や、最終的には選手権の優勝も不可能ではありません。
ただ、現実的にはそういったことをシーズン開始後すぐに実現するのは難しいであろうとも想定しています。シーズン中にはチームとして進化を見せられるレースがある一方で、PUの使用基数制限により困難に直面するレースウイークもあるだろうと考えています。
それでも、このパートナーシップには大きな可能性を感じていますし、シーズンを通してコンスタントな前進を見せられるものと思っています」
No. |
ドライバー |
年齢 |
国籍 |
2018年戦績 |
10 |
Pierre Gasly (ピエール・ガスリー) |
23 |
フランス |
F1 15位 |
33 |
Max Verstappen (マックス・フェルスタッペン) |
21 |
オランダ |
F1 4位 |
「いよいよF1の新シーズンが始まります。今シーズンはHondaにとってF1復帰から5年目となり、非常に大きな意味を持つ1年になります。
昨年は、スクーデリア・トロロッソとの素晴らしいパートナーシップを築きながら確かな前進を感じられた一方で、パフォーマンス、信頼性の両面でトップとはまだ明らかな差があることを実感したシーズンでした。今年は新たにレッドブル・レーシングとのパートナーシップを開始します。チャンピオン経験もあるチームでプレッシャーも大きいですが、トロロッソも含め、2チーム4台体制でさらなる高みを目指して戦います。
シーズンを通してトップチームに対する差を詰め、両チームともに昨年以上の結果を残すことが我々の目標になります。まずは今回のテストでできるだけ多くのデータを収集し、開幕戦に向けて万全の準備を行う機会にしなければなりません。
いつも応援してくださるファンの皆様とは、これまで以上に大きな喜びを共有できればと思っておりますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします」
〈ご参考〉
|
決勝日 |
グランプリ |
開催地 |
決勝スタート |
|
現地時間 |
日本時間 |
||||
第1戦 |
3月17日 |
オーストラリアGP |
メルボルン |
16:10 |
14:10 |
第2戦 |
3月31日 |
バーレーンGP |
サヒール |
18:10 |
翌 0:10 |
第3戦 |
4月14日 |
中国GP |
上海 |
14:10 |
15:10 |
第4戦 |
4月28日 |
アゼルバイジャンGP |
バクー |
16:10 |
21:10 |
第5戦 |
5月12日 |
スペインGP |
バルセロナ |
15:10 |
22:10 |
第6戦 |
5月26日 |
モナコGP |
モンテカルロ |
15:10 |
22:10 |
第7戦 |
6月9日 |
カナダGP |
モントリオール |
14:10 |
翌 3:10 |
第8戦 |
6月23日 |
フランスGP |
ル・カステレ |
15:10 |
22:10 |
第9戦 |
6月30日 |
オーストリアGP |
シュピールベルク |
15:10 |
22:10 |
第10戦 |
7月14日 |
イギリスGP |
シルバーストーン |
14:10 |
22:10 |
第11戦 |
7月28日 |
ドイツGP |
ホッケンハイム |
15:10 |
22:10 |
第12戦 |
8月4日 |
ハンガリーGP |
ブダペスト |
15:10 |
22:10 |
第13戦 |
9月1日 |
ベルギーGP |
スパ・フランコルシャン |
15:10 |
22:10 |
第14戦 |
9月8日 |
イタリアGP |
モンツァ |
15:10 |
22:10 |
第15戦 |
9月22日 |
シンガポールGP |
シンガポール |
20:10 |
21:10 |
第16戦 |
9月29日 |
ロシアGP |
ソチ |
14:10 |
20:10 |
第17戦 |
10月13日 |
日本GP |
鈴鹿 |
14:10 |
14:10 |
第18戦 |
10月27日 |
メキシコGP |
メキシコシティ |
13:10 |
翌 4:10 |
第19戦 |
11月3日 |
アメリカGP |
オースティン |
13:10 |
翌 4:10 |
第20戦 |
11月17日 |
ブラジルGP |
サンパウロ |
15:10 |
翌 2:10 |
第21戦 |
12月1日 |
アブダビGP |
ヤス・マリーナ |
17:10 |
22:10 |