ニュースリリース

2011年02月04日ニュースリリース

2011年Hondaモータースポーツ活動の概要

 Hondaは、2011年のモータースポーツ活動の概要として、「モータースポーツ参戦体制」と、「モータースポーツの普及」について、以下の通り発表しました。

1.モータースポーツ参戦体制

 Hondaは、チャレンジングスピリットの象徴であるモータースポーツ活動に対し、創業当時から世界の頂点を目指して様々なレースカテゴリーに挑戦してきました。Hondaは、これまでに培ったノウハウとチャレンジングスピリットを持って、それぞれのカテゴリーでより多くのお客様の期待に応え、喜んでいただけるモータースポーツ活動を展開します。

二輪のモータースポーツ活動

 ロードレース世界選手権シリーズ(WGP)の最高峰MotoGPクラスは、ワークスチームである「レプソル・ホンダ・チーム」のダニ・ペドロサとアンドレア・ドヴィツィオーゾに、ケーシー・ストーナーを加えた3名の新体制で、チャンピオン奪還に挑みます。投入するマシンの“RC212V”は、一層戦闘力を高めたモデルを開発。チーム体制とマシンの双方を強化し、ライダー、コンストラクター、チームタイトルの3冠獲得を目指します。また、MotoGPクラス唯一の日本人ライダーである青山博一は、今年は「チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ」に移籍し、MotoGPクラスでの2年目のシーズンを戦います。
 昨年新設されたMoto2クラスでは、昨年に続きHondaが唯一のオフィシャルエンジンサプライヤーとしてこの育成クラスをサポートしてまいります。このMoto2クラスにおいては、高橋裕紀が「グレッシーニ・レーシング・モト2」に移籍し、クラス唯一の日本人ライダーとして参戦します。
 トライアル世界選手権シリーズ(WCT)には、昨年に引き続き「レプソル・モンテッサ・ホンダ」が参戦。4年連続チャンピオンに輝いたトニー・ボウと、現在トライアル世界選手権で唯一の日本人ライダーである藤波貴久の2名体制で戦ってまいります。
 その他、鈴鹿8時間耐久ロードレース、全日本選手権の各カテゴリー、さらにスーパーバイク世界選手権や、清成龍一が昨年チャンピオンを獲得した英国スーパーバイク選手権をはじめとする海外選手権など、幅広いレース活動を展開し、それぞれのレースで頂点を目指して戦ってまいります。

四輪のモータースポーツ活動

 国内では昨年、SUPER GT GT500クラスにおいて、ドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンのダブルタイトルを獲得した“HSV-010 GT”を投入し、今年も5チーム5台体制で戦います。2011年モデルはさらに運動性能を向上させることで戦闘力を高め、2年連続のダブルタイトル獲得に挑みます。
 フォーミュラ・ニッポンでは、3.4L V8エンジン“HR10E”を、4チーム6台に供給します。燃焼効率をさらに高め、高出力と低燃費を両立させたエンジンを供給し、Hondaエンジン搭載チームの、ドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンのダブルタイトル奪還に向けた体制で挑みます。
 北米地域においては、2003年よりホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)を通じ、インディカー・シリーズにエンジンを供給しています。2006年からはシリーズ唯一のエンジンサプライヤーとして、今年も100%エタノール燃料のV8エンジン“HI11R”を、全チームに供給します。インディカー・シリーズに参戦する日本人ドライバーとしては、昨年に引き続き佐藤琢磨が「ケーブイ・レーシング・テクノロジー ロータス」から参戦します。
 また、アメリカン・ル・マン・シリーズにおいては、HPDが量産エンジンをベースに新開発した2.8L V6ツインターボエンジンを供給します。さらに、欧州のル・マン・シリーズやル・マン24時間耐久レースには、同エンジンを搭載した“ARX-01d”を供給します。

2.モータースポーツの普及

 Hondaは、モータースポーツの普及に向けた取り組みとして、ロードレース世界選手権(WGP)をはじめとする世界格式のレースから、家族で気軽に楽しんでいただける各種イベントまで、幅広い層にモータースポーツの魅力を伝えることを目的に様々な活動を展開しています。本年も引き続き、より身近に参加・体験できるモータースポーツの普及活動に積極的に取り組んでまいります。

モビリティランドでの世界最高峰レースの開催

 (株)モビリティランドは今年で創立50周年を迎えます。今後もレースの開催や「見て、遊んで、体感する」場と機会の創出に積極的に取り組み、日本のモータースポーツ文化のさらなる発展に寄与してまいります。
 ツインリンクもてぎでは「ロードレース世界選手権シリーズ」「トライアル世界選手権シリーズ」を開催。また、鈴鹿サーキットでは、これまでの「世界耐久選手権シリーズ(EWC)」「F1世界選手権シリーズ」に加え、今年から新たに「世界ツーリングカー選手権シリーズ(WTCC)」を開催してまいります。
 これからも二輪、四輪それぞれの最高峰レースをはじめ、国内外の様々なモータースポーツを観戦し、体感していただく機会を提供してまいります。

モビリティランドが開催する主な国際レース

カテゴリー 開催日程 大会名称 開催会場
WGP 4月22日(金)〜24日(日) 2011 FIM※1 ロードレース世界選手権シリーズ
第3戦 日本グランプリ
ツインリンクもてぎ
(栃木県)
WCT 6月4日(土)〜5日(日) 2011 FIMトライアル世界選手権シリーズ
第3戦 日本グランプリ
ツインリンクもてぎ
(栃木県)
EWC 7月28日(木)〜31日(日) 2011 FIM世界耐久選手権シリーズ
第3戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース
鈴鹿サーキット
(三重県)
インディカー・シリーズ 9月16日(金)〜18日(日) 2011 インディカー・シリーズ
第15戦 インディジャパン300マイル
ツインリンクもてぎ
(栃木県)
F1 10月7日(金)〜9日(日) 2011 FIA※2 F1世界選手権シリーズ
第16戦 日本グランプリ
鈴鹿サーキット
(三重県)
WTCC 10月22日(土)〜23日(日) 2011 FIA世界ツーリングカー選手権シリーズ
日本ラウンド
鈴鹿サーキット
(三重県)
  • ※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称です
  • ※2FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称です

Enjoy Honda 2011

 Hondaの二輪・四輪・汎用製品を「みて」「あそんで」「体感できる」ことを目的としたファンへの感謝イベント「Enjoy Honda」を引き続き開催いたします。鈴鹿サーキットでは、鈴鹿2&4(MFJ全日本ロード選手権シリーズ第2戦とフォーミュラ・ニッポン第1戦)、ツインリンクもてぎではフォーミュラ・ニッポン第5戦で、それぞれ併催します。
 当日はHonda二輪・四輪・汎用製品の展示、親子バイク教室、ASIMOのデモンストレーションライブ、森のクラフト教室など※3を開催します。

  • ※3開催内容は会場によって異なります。詳しくはEnjoy Honda公式サイト(http://www.honda.co.jp/enjoyhonda/)でご確認ください

Enjoy Honda 2011 開催スケジュール

開催日程 イベント名称 開催会場
4月16日(土)〜17日(日) Enjoy Honda SUZUKA 2011 鈴鹿サーキット
(三重県)
5月14日(土)〜15日(日) Enjoy Honda 九州 2011 HSR九州
(熊本県)
8月6日(土)〜7日(日) Enjoy Honda MOTEGI 2011 ツインリンクもてぎ
(栃木県)
  • 2011年2月4日現在の開催スケジュールです

Hondaエコ マイレッジ チャレンジ

 Hondaは、環境にスポットを当て創造力と自由な発想、技術を結集した手作りのマシンにより、1Lの燃料で何km走行できるかを競う「Hondaエコ マイレッジ チャレンジ」を、1981年から開催してまいりました。今年で31回目となるこの大会に、これまでに1万1,966チームが参加しました。ものづくりの楽しさやガソリンという限りある資源の大切さを考える場として、中学生から社会人まで幅広い世代に参加いただいております。
 さらにこの大会は、日本国内だけでなくこれまでタイ、中国、ベトナムなどでも開催しており、国際的なモータースポーツ普及活動を目指してまいります。10月に行われる栃木県・ツインリンクもてぎでの全国大会では、これら海外地域からのチームも参加し、燃費の限界に挑むと同時に、地球環境保全への意識を高める機会として広く社会に認知されています。

Hondaエコ マイレッジ チャレンジ 2011 国内開催スケジュール

開催日程 大会名称 開催会場
6月18日(土) Hondaエコ マイレッジ チャレンジ 2011 第25回 鈴鹿大会 鈴鹿サーキット 東コース
(三重県)
7月24日(日) Hondaエコ マイレッジ チャレンジ 2011 第27回 九州大会 HSR九州 サーキットコース
(熊本県)
8月27日(土) Hondaエコ マイレッジ チャレンジ 2011 第3回 もてぎ大会 ツインリンクもてぎ 西コース
(栃木県)
10月1日(土)〜2日(日)
1日:練習走行
2日:決勝
本田宗一郎杯 Hondaエコ マイレッジ チャレンジ 2011
第31回 全国大会
ツインリンクもてぎ
スーパースピードウェイ
(栃木県)
  • 大会名称は、2010年大会より「Hondaエコ マイレッジ チャレンジ」に変更。開催回数は、これまでの名称からの継続としています

Honda “Enjoy Kids Rider”

 このイベントは、子どもたちを対象としたプログラムで、鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎの遊戯施設で人気の高い「ピンキーバイク」と「キッズバイク」を活用しています。幼少期から乗り物に接する場を提供することで、より多くの子どもたちにモビリティーを身近に感じるとともに楽しさを体感していただくことを目的としています。昨年からは、より多くの子どもたちに体験していただくため、鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎ以外に、全国の特設会場で「Honda “Enjoy Kids Rider”」を展開しています。昨年は全国5ヵ所の会場で計8回開催し、合計2,821名の子どもたちに参加いただきました。
 今年も5会場で、引き続き元WGPライダーの中野真矢さんをキャラバン隊キャプテンに起用し、各地で開催することで、より豊かなモビリティー文化の発展に繋げてまいります。

2011年Honda “Enjoy Kids Rider” 開催スケジュール

開催日程 併催イベント名称 開催会場
4月9日(土)〜10日(日) Honda DREAM Test Ride Festa 舞州スポーツアイランド
(大阪府)
5月14日(土)〜15日(日) Enjoy Honda 九州 2011 HSR九州
(熊本県)
  • 2011年2月4日現在の開催スケジュールです

二輪参戦体制概要

ロードレース

FIMロードレース世界選手権シリーズ

MotoGPクラス

 Hondaは、世界の二輪レースの頂点であるロードレース世界選手権シリーズ(WGP)の最高峰MotoGPクラスに参戦し、ライダーズチャンピオン奪還をはじめ、コンストラクターズおよびチームチャンピオンの3冠獲得を目指し、挑戦してまいります。マシンの“RC212V”は、重心位置の最適化によるコーナリング性能のさらなる向上を目指し、マシンの各部を見直しました。
 ワークスチームの「レプソル・ホンダ・チーム」には、これまでのダニ・ペドロサとアンドレア・ドヴィツィオーゾに、ケーシー・ストーナーを加えた3名体制で、チャンピオン奪還に向けて総合力を強化します。
 サテライトチームは、計2チーム3名のライダーが参戦します。「チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ」からは、マルコ・シモンチェリと青山博一が参戦します。「エルシーアール・ホンダ・モトGP」から参戦するトニ・エリアスは、昨年新設されたMoto2クラスで初代チャンピオンを獲得し、今シーズンは最高峰クラスに再度参戦します。

チーム名 ゼッケン ライダー 年齢 国籍 2010年の戦績
レプソル・ホンダ・チーム
(Repsol Honda Team)
26 ダニ・ペドロサ
(Dani Pedrosa)
25 スペイン MotoGP 2位
4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ
(Andrea Dovizioso)
24 イタリア MotoGP 5位
27 ケーシー・ストーナー
(Casey Stoner)
25 オーストラリア MotoGP 4位
チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ
(Team San Carlo Honda Gresini)
58 マルコ・シモンチェリ
(Marco Simoncelli)
24 イタリア MotoGP 8位
7 青山 博一
(Hiroshi Aoyama)
29 日本・千葉県 MotoGP 15位
エルシーアール・ホンダ・モトGP
(LCR Honda MotoGP)
24 トニ・エリアス
(Toni Elias)
27 スペイン Moto2
チャンピオン

Moto2クラス

 昨年新設されたMoto2クラスでは、Hondaが唯一のオフィシャルエンジンサプライヤーとしてこの育成クラスをサポートします。エンジンは、市販スーパースポーツ車“CBR600RR”の直列4気筒エンジンをベースに、Moto2専用に開発したエンジンを全チームに供給します。昨年のMoto2クラスでは、一戦あたり約40台のマシンが参戦し、エキサイティングなレースが展開されました。今年も性能差の少ない均質かつ信頼性の高いエンジンを供給し、このクラスをサポートしてまいります。

 このカテゴリーには、「グレッシーニ・レーシング・モト2」に移籍した高橋裕紀が、Moto2クラス唯一の日本人ライダーとして2年目のシーズンを戦います。

チーム名 ゼッケン ライダー 年齢 国籍 2010年の戦績
グレッシーニ・レーシング・モト2
(Gresini Racing Moto2)
72 高橋 裕紀
(Yuki Takahashi)
26 日本・埼玉県 Moto2 12位

FIM世界耐久選手権シリーズ 鈴鹿8時間耐久ロードレース

 Hondaは、第34回鈴鹿8時間耐久ロードレースをより魅力あるレースとするために、海外の選手権で活躍するHondaライダーの起用を計画しています。これらのライダーは、鈴鹿8耐出場経験が豊富な「F.C.C. TSR Honda」や「MuSASHi RT HARC-PRO.」など各チームから参戦予定です。
 (株)ホンダ・レーシング(HRC)は、これらのチームに対して戦闘力の高い“CBR1000RR”を貸与するなど技術的なサポート活動を行います。

FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ

 スーパーバイク世界選手権シリーズ(WSB)には、ホンダモーターヨーロッパ(HME)のサポートにより、「カストロール・ホンダ・ワールドスーパーバイク・チーム」が、“CBR1000RR”で参戦します。

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 2010年の戦績
カストロール・ホンダ・ワールドスーパーバイク・チーム
(Castrol Honda World Superbike Team)
4 CBR1000RR ジョナサン・レイ
(Jonathan Rea)
WSB 4位
111 CBR1000RR ルーベン・チャウス
(Ruben Xaus)
WSB 15位

英国スーパーバイク選手権シリーズ

 英国スーパーバイク選手権シリーズ(BSB)には、イギリスの現地法人Honda UKの「エイチエム・プラント・ホンダ」チームより、昨年3度目のBSBチャンピオンを獲得した清成龍一と昨年WSBに参戦していたシェーン・バーンが参戦します。

チーム名 ゼッケン マシン ライダー 2010年の戦績
エイチエム・プラント・ホンダ
(HM Plant Honda)
1 CBR1000RR 清成 龍一
(Ryuichi Kiyonari)
BSB チャンピオン
67 CBR1000RR シェーン・バーン
(Shane Byrne)
WSB 10位

MFJ※4全日本ロードレース選手権シリーズ

 (株)ホンダモーターサイクルジャパンは、(株)ホンダ・レーシングや(株)本田技術研究所 二輪R&Dセンターの技術スタッフと協力しながら、全日本ロードレース選手権会場にて参戦する全てのHondaライダーを対象に、マシンセッティングやライディングテクニックなどをアドバイスする「Honda Racing サーキットサービス」を実施。Hondaライダーのレース活動をサポートしてまいります。

※4 MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称です

全日本ロードレース選手権シリーズ参戦の主なチーム/ライダー

チーム名 クラス マシン ライダー 2010年の戦績
F.C.C. TSR Honda JSB1000 CBR1000RR 秋吉 耕佑 全日本JSB1000 チャンピオン
MuSASHi RT HARC-PRO. JSB1000 CBR1000RR 高橋 巧 全日本JSB1000 3位
TOHO Racing・BUM ST600 CBR600RR 山口 辰也 全日本ST600 チャンピオン
Team しんたろう With KRT ST600 CBR600RR 中山 真太郎 全日本ST600 5位
MuSASHi RT HARC-PRO. ST600 CBR600RR 小林 龍太 全日本ST600 6位
Kohara RT ST600 CBR600RR 渡辺 一馬 全日本ST600 9位
TOHO Racing J-GP2 CBR600RR 山口 辰也 全日本J-GP2 2位
テルル・ハニービーレーシング J-GP2 CBR600RR 野田 弘樹 全日本J-GP2 8位
MuSASHi RT HARC-PRO. J-GP2 CBR600RR 中上 貴晶 全日本ST600 8位
Team NOBBY J-GP2 CBR600RR 日浦 大治朗 全日本J-GP3 15位
18 GARAGE RACING TEAM J-GP3 RS125R 大久保 光 全日本J-GP3 チャンピオン
チームウイリー with KRT J-GP3 RS125R 菊池 寛幸 全日本J-GP3 2位
Team NOBBY J-GP3 RS125R 森 俊也 全日本J-GP3 3位
Team 7C J-GP3 RS125R 渡辺 陽向 全日本J-GP3 5位
TSR
GP-MONO CRF250F 藤井 謙汰 全日本GP-MONOチャンピオン
Team KOMURO With HARC-PRO. GP-MONO HP250F 小室 旭 全日本GP-MONO 2位
  • J-GP2の参加車両は、MFJが公認したST600クラスのエンジン(4ストローク:401cc〜600cc)を使用。フレームは、ST600クラスで認められているフレームをベースとしたフレーム(最低車両重量148kg)、または新作フレーム(最低車両重量153kg)が認められています
  • J-GP3は、2ストローク単気筒85cc〜125ccと4ストローク単気筒175cc〜250ccのエンジンを搭載したマシンが混走するクラスです
  • GP-MONOは、4ストローク単気筒250cc以下のエンジンを搭載したクラスです
  • エントリーリストは暫定発表で、変更になる場合があります

モトクロス

FIMモトクロス世界選手権シリーズ

 モトクロス世界選手権シリーズ(WMX)には、最高峰クラスであるMX1クラスに、ホンダモーターヨーロッパ(HME)のサポートを受けた「ホンダ・ワールド・モトクロス・チーム」が“CRF450R”で参戦します。

チーム名 クラス ゼッケン マシン ライダー 2010年の戦績
ホンダ・ワールド・モトクロス・チーム
(Honda World Motocross Team)
MX1 777 CRF450R イブジェニー・バブリシェフ
(Evgeny Bobryshev)
MX1 10位
999 CRF450R ルイ・ゴンカルベス
(Rui Goncalves)
MX1 11位
  • MX1(2ストローク:175cc〜250cc、4ストローク:290cc〜450cc)
  • エントリーリストは暫定発表で、変更になる場合があります

MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ

 今年は3シーズンぶりに、HRCが「チーム・エイチアールシー」としてIA 1※5クラスに“CRF450R”で参戦しチャンピオン獲得を狙います。ワークス体制での参戦によって、“CRF450R”の戦闘力をさらに高めることで、世界中のCRFユーザーへ高性能なマシンを供給してまいります。

  • ※5 IA 1クラス(2ストローク:175cc〜250cc、4ストローク:290cc〜450cc)
チーム名 クラス ゼッケン ライダー 年齢
出身地 2010年の戦績
チーム・エイチアールシー
(TEAM HRC)
IA 1 6 増田 一将
(Kazumasa Masuda)
30 東京都 IA 1クラス 6位
7 平田 優
(Yu Hirata)
26 愛知県 IA 1クラス 7位

 (株)ホンダモーターサイクルジャパンは、(株)ホンダ・レーシングや(株)本田技術研究所 二輪R&Dセンターの技術スタッフと協力しながら、全日本モトクロス選手権会場にて参戦する全てのHondaライダーを対象に、マシンセッティングやライディングテクニックなどをアドバイスする「Honda Racing サーキットサービス」を実施。Hondaライダーのレース活動をサポートしてまいります。

全日本モトクロス選手権シリーズ参戦の主なチーム/ライダー

チーム名 クラス マシン ライダー 2010年の戦績
Honda DREAM RT 高浜 IA 1 CRF450R
辻 健二郎 全日本IA 1 9位
TEAM HAMMER IA 1 CRF450R 高濱 龍一郎 全日本IA 1 19位
TEAM MOTOSPORT FUKAYA IA 1 CRF450R 深谷 広一 全日本IA 2 3位
SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS IA 2 CRF250R 星野 優位 全日本IA 2 6位
T.E.SPORT IA 2 CRF250R 富田 俊樹 全日本IA 2 15位
T.E.SPORT IA 2 CRF250R 黒澤 良太 全日本IA 2 16位
DREAM Honda RT Ogata IA 2 CRF250R 小方 誠 全日本IA 1 エントリーのみ
TEAM ITOMO IA 2 CRF250R 小川 孝平 全日本IB OPEN 2位
TEAM 887 IA 2 CRF250R 馬場 大貴 全日本IB OPEN 3位
TEAM KOHSAKA with SAYVE IA 2 CRF250R 榎田 諒介 全日本IB OPEN 5位
SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS IA 2 CRF250R 飯田 義明 全日本IB 2 3位
SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS レディース CRF150R 益 春菜 全日本レディース チャンピオン
TEAM HAMMER レディース CRF150R 山本 泉 全日本レディース 5位
  • IA 1クラス(2ストローク:175cc〜250cc、4ストローク:290cc〜450cc)、IA 2クラス(2ストローク:100cc〜125cc、4ストローク:175cc〜250cc)
  • レディース(2ストローク:51cc〜85cc、4ストローク:85cc〜150cc)
  • 情報は暫定発表で、変更になる場合があります

トライアル

FIMトライアル世界選手権シリーズ

 トライアル世界選手権シリーズ(WCT)には、昨年に引き続き「レプソル・モンテッサ・ホンダ」が参戦。マシンは、熟成を図り戦闘力を高めた4ストロークエンジン搭載の“Montesa COTA 4RT”を2台投入。5年連続のライダーズチャンピオンと6年連続のマニュファクチャラーズチャンピオンの獲得を狙います。

チーム名 ゼッケン ライダー 年齢 国籍 2010年の戦績
レプソル・モンテッサ・ホンダ
(Repsol Montesa Honda)
1 トニー・ボウ
(Toni Bou)
24 スペイン チャンピオン
3 藤波 貴久
(Takahisa Fujinami)
31 日本・三重県 3位

MFJ全日本トライアル選手権シリーズ

 HRCは、全日本トライアル選手権シリーズに参戦するHRCサービスショップ所属のHRCクラブを中心に、チームやライダーへのサポートを行います。

全日本トライアル選手権シリーズ参戦の主なチーム/ライダー

チーム名 クラス マシン ライダー 2010年の戦績
HRCクラブ TEAM MITANI IAS RTL260F 小川 友幸 全日本IAS チャンピオン
HRCクラブ TEAM MITANI IAS RTL260F 柴田 暁 全日本IAS 7位
HRCクラブ TEAM MITANI IAS RTL260F 斎藤 晶夫 全日本IAS 8位
HRCクラブ TEAM MITANI IA RTL260F 三谷 英明 全日本IA 2位
HRCクラブ クルーズレーシングチーム IA RTL260F 小野 貴史 全日本IA 3位
  • IAS:国際A級スーパークラス、IA:国際A級
  • エントリーリストは暫定発表で、変更になる場合があります

四輪参戦体制概要

SUPER GT

 昨年、GT500クラスにおいてドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンのダブルタイトルを獲得した“HSV-010 GT”を投入し、今年も5チーム5台体制で戦います。また、今シーズンも「Honda GTプロジェクト」として、(株)M-TECと(株)童夢の協力のもと、(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンターが主体となってマシンを開発し、2年連続となるドライバーとチームのダブルタイトル獲得を目指します。
 昨年までインディカー・シリーズに参戦していた武藤英紀、ならびに昨年全日本F3選手権(F3) Nクラスでチャンピオンを獲得した小林崇志の両名が、「オートバックス・レーシング・チーム・アグリ」よりSUPER GTに参戦します。

チーム名 ナンバー ドライバー 年齢 国籍 2010年の戦績
ウイダー ホンダ レーシング
(Weider Honda Racing)
1 小暮 卓史
(Takashi Kogure)
30 日本・群馬県 GT500
チャンピオン
ロイック・デュバル
(Loic Duval)
28 フランス
オートバックス・レーシング・チーム・アグリ
(AUTOBACS RACING TEAM AGURI)
8 武藤 英紀
(Hideki Mutoh)
28 日本・東京都 インディカー・
シリーズ 18位
小林 崇志
(Takashi Kobayashi)
23 日本・広島県 F3 Nクラス
チャンピオン
ケーヒン リアル レーシング
(KEIHIN REAL RACING)
17 金石 年弘
(Toshihiro Kaneishi)
32 日本・大阪府 GT500 3位
塚越 広大
(Kodai Tsukakoshi)
24 日本・栃木県
エプソン・ナカジマ・レーシング
(EPSON NAKAJIMA RACING)
32 道上 龍
(Ryo Michigami)
37 日本・奈良県 GT500 14位
中山 友貴
(Yuhki Nakayama)
23 日本・石川県
チームクニミツ
(Team Kunimitsu)
100 伊沢 拓也
(Takuya Izawa)
26 日本・東京都 GT500 8位
山本 尚貴
(Naoki Yamamoto)
22 日本・栃木県
  • カーナンバーについては、暫定のため変更になる場合があります

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン

 (株)日本レースプロモーションを通じ、3.4L V8エンジンの“HR10E”を4チーム6台に供給し、ドライバーズチャンピオン、チームチャンピオンのダブルタイトル獲得に向けた体制で挑みます。昨年、全日本F3選手権 Nクラスでチャンピオンを獲得した小林崇志が「リアル レーシング」から、英国F3選手権に参戦していた中嶋大祐が「ナカジマ レーシング」から、それぞれステップアップしフォーミュラ・ニッポンに初参戦します。

チーム名 ナンバー ドライバー 年齢 国籍 2010年の戦績
リアル レーシング
(REAL RACING)
10 小林 崇志
(Takashi Kobayashi)
23 日本・広島県 F3 Nクラス
チャンピオン
チーム 無限
(TEAM MUGEN)
16 山本 尚貴
(Naoki Yamamoto)
22 日本・栃木県 FN 7位
ナカジマ レーシング
(NAKAJIMA RACING)
31
中嶋 大祐
(Daisuke Nakajima)
22 日本・愛知県 英国F3 11位
32 小暮 卓史
(Takashi Kogure)
30 日本・群馬県 FN 4位
ドコモ チーム ダンディライアン レーシング
(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
40 伊沢 拓也
(Takuya Izawa)
26 日本・東京都 FN 11位
41 塚越 広大
(Kodai Tsukakoshi)
24 日本・栃木県 FN 9位
  • カーナンバーについては、暫定のため変更になる場合があります

人材の育成:Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)

 国内外で活躍する有能な若手ドライバーの発掘・育成を目的に、人材育成プログラム「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」を展開しています。2010年、全日本F3選手権 Nクラスで、チャンピオンを獲得した小林崇志はフォーミュラ・ニッポンに、フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で活躍した野尻智紀はF3に、それぞれステップアップして参戦します。

全日本F3選手権シリーズ

 今シーズンは、全日本F3選手権シリーズ(F3)に参戦する2名のドライバーをサポートしています。

カテゴリー チーム名 ナンバー ドライバー 年齢 出身地 2010年の戦績
F3 エイチ エフ ディー ピー レーシング
(HFDP RACING)
7 三浦 和樹
(Kazuki Miura)
22 岩手県 F3 Nクラス 6位
8 野尻 智紀
(Tomoki Nojiri)
21 茨城県 FCJ 5位
  • カーナンバーについては、暫定のため変更になる場合があります

フォーミュラチャレンジ・ジャパン

 「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」を目的に、自動車メーカー3社※6が協力して設立した、ジュニア・フォーミュラレース「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」に引き続き協力していくとともに、スカラシップとして4名のドライバーの参戦をサポートします。

  • ※6FCJは2006年より、Honda、Toyota、Nissanの自動車メーカー3社が協力して創設した新しいジュニア・フォーミュラカーレース。その理念は「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」および「日本のモータースポーツの裾野を広げ将来を支える人材の育成」という点に置かれています

人材の育成:鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)

 (株)モビリティランドでは、「モータースポーツで世界に通用する選手を育成する」ことを目的として、二輪は「鈴鹿サーキットレーシングスクール ジュニア(SRS-J)」、四輪は「鈴鹿サーキットレーシングスクール カート(SRS-K)」と「鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)」のレーシングスクールを運営しています。
 このスクールではこれまでMotoGPライダーやF1ドライバーを輩出しているほか、数多くの卒業生が国内外の二輪、四輪それぞれのカテゴリーで活躍しています。
 また、SRSでの成績優秀者を対象に、スカラシップとして上位カテゴリーへの参戦をサポートしています。四輪では昨年のSRS-F成績優秀者に対して、今シーズンのFCJへの参戦をサポートしています。

Hondaが開催する主な四輪レース

ホンダ エキサイティングカップ ワンメイクレース

 「ホンダ エキサイティングカップ ワンメイクレース」は、1981年にシビック ワンメイクレースとしてスタートしました。30年以上にわたりアマチュアレースの最高峰のひとつとして開催されている歴史のあるレースです。今シーズンは、インターシリーズ、東日本シリーズを計10戦開催します。

海外の選手権に参戦する主なレースおよび参戦ドライバー

インディカー・シリーズ

 アメリカン・ホンダ・モーターの子会社であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)が、インディカー・シリーズ唯一のエンジンサプライヤーとして、3.5L V8エンジン“HI11R”を全チームに供給します。今年は北米最大のモータースポーツイベントであるインディアナポリス500マイルレースが、開催100周年を迎えます。Hondaは単独供給を始めた2006年以降5年連続で、エンジントラブルによるリタイアを発生させていません。今年も性能差の少ない均質かつ信頼性の高いエンジンを供給してまいります。
 インディカー・シリーズに参戦する日本人ドライバーは、佐藤琢磨が「ケーブイ・レーシング・テクノロジー ロータス」から、2年目のシーズンを迎えます。

 

チーム名 ナンバー ドライバー 年齢 国籍 2010年の戦績
ケーブイ・レーシング・テクノロジー ロータス
(KV Racing Technology-Lotus)
5 佐藤 琢磨
(Takuma Sato)
34 日本・東京都 インディカー・
シリーズ 21位

アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)、ル・マン・シリーズ(LMS)

 昨年、HPDはアメリカン・ル・マン・シリーズのLMP※7クラスで、ドライバー、シャシーマニュファクチャラー、エンジンマニュファクチャラー、チームの4冠を獲得しました。また、欧州で開催しているル・マン・シリーズでは、英国ワース・リサーチと共同開発した“ARX-01c”シャシーと3.4L V8自然吸気エンジンの供給を昨年から開始し、参戦初年度でLMP2クラスにおいてドライバーズチャンピオンを獲得するとともに、HPDとして初めて参戦したル・マン24時間レースで、LMP2クラス優勝(総合5位)を果たしました。

 今年はHPDと米国における研究・開発機関であるHRA(Honda R&D Americas, Inc.)が、量産V6エンジンをベースにLMP2用の2.8L V6ツインターボエンジンを共同開発しました。ALMSでは、参戦チームの「レベル5 モータースポーツ」にエンジンを供給し、LMPクラスへの参戦をサポートします。
 また、ル・マン・シリーズならびにル・マン24時間耐久レースでは、“ARX-01d”シャシーと新開発の2.8L V6ツインターボエンジンを、「ストラッカ レーシング」と「レイ マロック リミテッド」に供給し、LMP2への参戦を引き続きサポートします。

  • ※7LMPとは、Le Mans Prototypeの略でル・マン・シリーズ(アメリカン・ル・マン・シリーズ含む)においてレース専用に開発された車両のカテゴリー名称。ル・マン・シリーズでは、車両規定の違いにより、LMP1、LMP2クラスに分かれる(アメリカン・ル・マン・シリーズは、2010年よりLMPクラスに統合して開催)