Hondaは12月16日、インドの二輪車生産・販売合弁会社ヒーローホンダモーターズ・リミテッド(以下、ヒーローホンダ)の合弁パートナーおよびヒーローホンダと、今後のインドでの二輪事業における新たな関係について合意し、両者と合意書(Memorandum of Understanding)を交わしました。
また、本日、ヒーローホンダ会長のブリジモハン・ラル・ムンジャル氏、同社マネージングダイレクター(社長)のパーワン・ムンジャル氏、パートナー代表のスニール・カント・ムンジャル氏、Honda常務取締役 アジア・大洋州本部長 池 史彦が出席し、ニューデリーにて合同記者会見を行いました。
今回の合意により、Hondaは、所有するヒーローホンダの発行済み株式26%分すべてをパートナーに売却します。Hondaは、ヒーローホンダが現在の商品の製造・販売・サービスを継続できるライセンス契約※1を新たに締結します。ヒーローホンダの社名は変更され、ブランド名も随時切り替えられる予定です。さらに、新しいブランドで今後、生産・販売する新商品のライセンスも併せてHondaから供与します。
ヒーローホンダは、インド国内二輪市場の開拓を目的とし、1984年にヒーローグループを中心としたパートナーが26%出資、Hondaが26%出資の二輪車生産・販売の合弁会社として設立され、1985年に操業を開始しました。Hondaからの技術・商品の提供と、ヒーローホンダの販売網開拓やマーケティングなどにより、着実に成長を続けてきており、2009年は約432万台(前年比123%)をインド国内で販売、インドの二輪車ナンバーワンブランドに成長しています。
ヒーローホンダが牽引してきたインドの二輪車市場は、さらに拡大を続け、多様化が進んでいます。そのような状況のもと、パートナーとHondaが最適な枠組みについて協議を続け、今回の合意に至りました。
常務取締役 アジア・大洋州本部長 池 史彦のコメント
「これまでのヒーローホンダの発展を可能としたパートナーに感謝の意を表します。今回、合弁関係は解消するものの、今後も両者の良好な関係を続けると同時に、お客様にご迷惑をおかけしないため、ヒーローホンダの現在の商品の生産・販売を継続できるライセンスを供与するとともに、新たな商品のライセンスも提供します。併せて、これまでの成長を支えてくださったインド政府当局関係者の皆様、そしてお客様を始めとするステークホルダーの皆様に感謝したいと思います。Hondaは、ヒーローグループの今後の発展を祈念するとともに、今後もインド市場の発展とインドのお客様のために努力を続けてまいります」
1984年1月
本田技研工業株式会社 26%、パートナー側※2 26%、その他(上場分) 48%
3億9,937万5,000ルピー
ニューデリー市
Pawan Munjal(パーワン・ムンジャル)
540万台/年