Hondaは本日、埼玉県と共同で実施する電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車、電動二輪車、電動カートなど、次世代パーソナルモビリティーを用いた実証実験の計画を公表し、実証実験で使用する車両やソーラー充電ステーションなどを日本で初めて公開しました。
今回の実証実験は、実際の都市交通環境下において、二輪車・四輪車・汎用製品の電動化技術や情報通信技術、太陽光発電によるエネルギー供給などを用いた総合的なアプローチにより、将来のパーソナルモビリティーのあり方やCO2削減効果の検証を行います。
Hondaは、実証実験の結果を踏まえ、パーソナルモビリティーの電動化技術を進めるとともに、ソーラーパネルやコージェネレーションなどのエネルギーを創出する商品を持つ強みを活かし、家庭やコミュニティーで完結できる「トータル・エネルギー・マネジメント」により、低炭素で豊かなライフスタイルをお客様とともに創造していきたいと考えています。
なお、この実証実験は、日本に先駆け、2010年12月15日に米国(カリフォルニア州・トーランス市)で行うことを発表しました。今後、日本や米国に加え、中国での展開も検討しています。
「次世代パーソナルモビリティー」を活用し、都市部や郊外、観光地など様々な地域特性にあわせた次世代交通システムの可能性の検証を「さいたま市」「熊谷市」「秩父市」と行います。
実証実験では、走行中にCO2を一切排出しないEVや電動二輪車、電動カートに加え、エンジンと2つの高出力モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車を使用。
電気自動車 | プラグインハイブリッド車 | |
エンジン | - | 直列4気筒 2.0L アトキンソンサイクル i-VTECエンジン |
トランスミッション | - | ECVT |
モーター | ギアボックス同軸モーター (FCXクラリティと同型) |
2モーターシステム (駆動および回生、発電) |
モーター最高出力 | 92kW | 120kW |
バッテリー型式・ メーカー |
リチウムイオン電池・ 東芝製 |
6kWh リチウムイオン電池・ ブルーエナジー製 |
EV航続走行距離 | 160km以上 | 25km(JC08モード) |
EV最高速度 | 時速 144km | 時速 100km |
充電時間 | 100V=12時間以下 200V=6時間以下 急速充電=30分(80%) |
100V=4時間以下 200V=1.5時間以下 |
EV-neo | モンパル ML200 | |
モーター | DCブラシレスモーター | DCブラシレスモーター |
モーター最高出力 | 2.8kW | - |
バッテリー型式・ メーカー |
リチウムイオン電池・ 東芝製 |
制御弁式鉛電池・ パナソニック製 |
EV航続走行距離 | 34km(30km/h定地走行テスト値) | 約25km(6km/h平坦路) |
充電時間 | 100V普通充電器=約3.5時間 200V急速充電器=約30分 |
100V=約9時間 |
Honda和光本社ビルに「ソーラー充電ステーション」を新たに設置。ホンダソルテック製の太陽電池モジュールを活用した充電ステーションと、情報通信技術との連携により、様々な検証を行います。
お客様の利便性と安心感を高めるために重要な情報通信技術の進化をはかるため、四輪車向けに展開している情報ネットワークサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」の機能を活用し、実証実験車向けの充電サポートサービスなどを検証していきます。充電ステーションの検索や目的地設定、車両の状態などを従来のカーナビ画面に加え、スマートフォンでも確認できます。
実証実験車両は、車両から離れたところからでも、スマートフォンを使ってバッテリーの残容量、航続可能距離による航続可能エリアの確認、エリア内の充電スタンドの検索などが可能です。検索結果から選定した充電スタンド情報をインターナビ情報センター経由で車両に転送し、カーナビの目的地として設定することで、充電スタンドまでの誘導が可能です。