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ニュースリリース

2009年10月21日

第41回 東京モーターショー2009 代表取締役社長 伊東孝紳 挨拶内容

 Hondaは創業以来、個人の移動手段である、パーソナルモビリティを中心とした事業を行っています。「移動の自由」「モビリティの楽しさ」「便利で快適な生活」を提供しており、昨年は二輪車・四輪車・汎用製品を、世界中の約2,300万人のお客様にお届けしました。
 Hondaは、二輪車・四輪車・汎用製品を持つ強みを活かし、既存の商品の低燃費化はもちろんのこと、太陽電池から各モビリティの電動化技術まで、総合的にCO2削減に取り組み、「環境・エネルギー技術のトップランナー」を目指しています。

 今回のモーターショーでは、Hondaが考える近未来のモビリティの姿を提案する展示をしました。「電気を供給する製品から電動化したモビリティまでを考えたビジョン」を総合的に表現するため、Honda Electric mobility Loop=「HELLO!」というコンセプトを提案しています。HELLO!展示モデルは、

  • 水素と酸素を反応させ、発生した電気を使って走行する燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」
  • コンパクトシティコミューターとして、シンプルな形を追求した電気自動車「EV-N」
  • スーパーカブの親しみやすいデザインと、扱いやすさを備えた電動二輪車「EV-Cub」
  • 安心で快適な生活に貢献する、電動パーソナルモビリティ「EV-MONPAL」
  • ASIMOの技術から生まれ、人にさらに近い存在で、人との調和を実現する、新たなモビリティ「U3-X」です。

それぞれが、太陽電池で生成される、電気や水素などのクリーンエネルギーを使っています。
 また、各モデルには双方向の通信機能を持たせ、モビリティが人と社会と、より楽しくつながっていく姿も、表現しています。

 電動化技術の進化は、長期的にみて、CO2削減のために重要な要素です。中でも、燃料電池電気自動車は、走行中CO2を全く排出せず、走行距離が長く、エネルギーの充填時間が短い、という利点を持ち、クルマの将来に求められる究極の姿と考えています。Hondaでは、その技術の核となる燃料電池スタックを、1990年代から独自に研究開発し、高性能・高効率化に取り組み、常に業界のトップを走ってきました。燃料電池スタックは、将来の量産化まで視野に入れた設計を採用。大幅な小型・軽量化を実現しています。

 その結果、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」は、従来の内燃機関では実現できなかったパッケージとなり、広々とした居住空間と斬新なフォルムを、手に入れました。加えて、モーター走行ならではのどこまでも伸びていく加速感と、圧倒的な静粛性を両立し、今までにない走る喜びを提供します。この「FCXクラリティ」は、昨年より日本と米国で、リース販売を開始し、今年から欧州でも公道での実証実験を始めました。今後も将来の普及時代に備え、燃料電池スタックのさらなる技術進化に取り組んでいきます。

 電気自動車については、Hondaは1997年から日米で「EV Plus」をリース販売し、日常での使い勝手やお客様のご期待・ご要望も学びました。また、モーター駆動や高電圧制御など、様々な技術やノウハウが、FCXクラリティやハイブリッドカーの開発にも応用されています。現時点では、バッテリーの性能を考慮し、近距離用コミューターとして電気自動車の研究を行っています。今回のEV-N、EV-Cubは、その方向性を示すものです。

 このような、電動化技術の進化の過程において、Hondaがいま最優先で取り組むことは、ハイブリッドを普及させることだと考えています。環境性能に優れたハイブリッドをより多くの方々にご使用いただくことで、CO2排出量の低減につなげる。それこそが、最も重要な取り組みであり、今後も商品展開を拡大してまいります。

 今回は、その一例として新しいハイブリッドモデルの提案、CR-Z CONCEPT 2009をご紹介いたします。CR-Z CONCEPT 2009は、ハイブリッドカー初の6速マニュアルトランスミッションを備え、1.5L i-VTECエンジンとの組み合わせで、走る楽しさと低燃費を両立した、従来にない新価値を提案します。低く・短く・幅広くをコンセプトとしたパッケージに、小型・軽量・高効率なHonda独自のハイブリッドシステムである「IMA」を搭載し、先進的なフォルムで包み込みました。このコンセプトモデルをベースにした市販車は、来年2月の日本を皮切りに、順次、欧州・北米で販売する予定です。
 また、SKYDECKは、年齢やライフスタイルに縛られず、生活や楽しみをさらに自由に拡げることをコンセプトとした、ハイブリッドカーのスタディモデルです。目指したのは「一人ひとりのご要望にお応えするクルマ」で、コンパクトなボディに、多人数での移動や趣味の道具を積んでの移動などにも、フレキシブルに対応できる空間をつくり出しました。

 これらのハイブリッドモデルのほか、クラスNo.1の広い室内空間と低燃費を実現し、簡単に床下に格納できる3列目シートを採用した、新型ステップワゴンや、シビック タイプ R ユーロなど、クルマを使う楽しさ・走る楽しさを提案するモデルも展示しております。

 次に、二輪製品を紹介します。
 Hondaは、二輪車を意のままに操る楽しさや所有する喜びをもたらすデザインなど、FUN技術の追求が、若年層も含めた市場拡大に重要な要素であると考えております。CB1100は、これらの要素を満たすモデルで、“CB”誕生50周年を機に「新時代のCB」を目指して開発しました。二輪車に長くお乗りいただいているお客様からのご要望が多い、シンプルな空冷・直列4気筒エンジンを採用し、デザインは機能美を追求しました。大人のライダーに向けたこだわりの技術がつまったモデルとして、国内スポーツ市場の活性化を図ってまいります。

 今回が実車の世界初公開となるVFR1200Fは、付加価値の高いFUNモデルとして、新世代を予感させるデザインと最新の技術を搭載し、ロングツーリングにふさわしいスポーツツアラーとして開発しました。そして、世界初の二輪車用デュアル・クラッチ・トランスミッションを搭載したモデルも設定しています。軽量・コンパクトなシステムで緻密な制御を行い、燃費性能をこれまでのマニュアルトランスミッション搭載車と同等以上としながら、ダイレクト感のある、爽快な走りを実現しました。このVFR1200Fは欧州を皮切りに、順次、日本・北米に投入していきます。
 VT1300シリーズは、3機種ともそれぞれ存在感あふれる独自のデザインで、お客様の嗜好や用途にあわせて、選択していただけます。また、クルーザータイプのデザインと優れた操縦安定性を、Honda独自の技術によって両立させました。

 EVE-neo(イーブ・ネオ)は、次世代の電動コミューターです。ビジネスシーンでの耐久性と優れた使い勝手を兼ね備えたモデルで、近い将来の市販化を想定し、開発を進めています。

 続きまして、汎用製品を、紹介いたします。
 Hondaは、人々の暮らしを、もっと便利に、もっと快適に、という想いから汎用事業を進めています。
 今年、家庭用のカセットガスを燃料とする新しいジャンルの耕うん機として、国内に投入したピアンタが好調な販売を続けていますが、今回は、そのガスパワー製品の第二弾となる発電機「エネポ」を展示しています。発電機を、もっと身近で、もっとパーソナルなものにしたい、との想いから生まれた、取り扱いやすく、保管が簡単で、移動が楽にできる、新しいタイプの発電機です。こちらは、来春の国内発売を目指し、現在開発中です。

 これらの製品に加え、太陽電池や電動カートのモンパルなど、皆様の様々なニーズにお応えできる汎用製品を今後もお届けしてまいります。

 Hondaは、創業以来、「こんなものがあったら便利だな、楽しいな」という夢を夢で終わらせず、自らの技術によって製品というカタチにして、世に送り出すためのチャレンジを続けています。そして、そのために情熱と技術力を発揮することが、Hondaのものづくりの基本姿勢です。50年以上前に、現在でも世界中でご愛用いただいているスーパーカブを生み出し、1970年代に米国マスキー法を世界で初めてクリアしたCVCCエンジンを生み出したように、今後もブースコンセプトの“ないものをつくれ”に表されているように、Hondaらしく、便利で面白い、ユニークな商品をいち早くお客様にお届けできるよう、鋭意、研究開発を進めてまいりますので、ご期待いただきたいと思います。

 それでは、この後もHondaブースをお楽しみ下さい。本日はありがとうございました。