Hondaは、2007年の「モータースポーツ参戦体制」と、「世界トップレベルのレースで表彰台を競う人材の育成」、「モータースポーツの普及」のための活動について、以下の通り発表しました。
モータースポーツ活動は、Hondaの「チャレンジング・スピリット」の原点であり、常に自らの夢や志を高く掲げ、「先進創造へのチャレンジ」を続けることで、夢と感動をお客様と共有していきたいと考えています。
2輪レース活動では、ロードレース世界選手権最高峰のMotoGPクラスにおける2年連続のライダー、コンストラクター、チームタイトルの三冠獲得、さらにロードレースの他のカテゴリーやモトクロス、トライアル、マウンテンバイクのダウンヒルレースにおいても各シリーズのチャンピオン獲得を目指します。
4輪レース活動では、F1世界選手権において、昨年Hondaワークスチームとしては39年ぶりの優勝を果たした「Honda Racing F1 Team」でさらに多くの表彰台の頂点に立ち、コンストラクターズ・チャンピオン争いに加わることを目指します。また、昨年に引き続き、「SUPER AGURI F1 TEAM」に対し、エンジン供給を始めとしたサポートを行います。
2003年より参戦し、昨年より唯一のエンジンサプライヤーとなったIRL インディカー・シリーズでは、レギュレーション変更によりエタノール100%燃料に切り替わる今年もHonda V8エンジン「HI7R」を全チームに供給します。また、今年から新たに、アメリカン・ルマン・シリーズのLMP2クラスにアメリカン・ホンダ・モーターの子会社Honda Performance Development, Inc.(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)が初めて独自で開発設計を行ったACURA LM V-8エンジンで参戦します。
SUPER GTでは、「Honda NSX-GTプロジェクト」のもと、新たに1チーム1台が加わり、5チーム5台体制で、チームとドライバーズのダブルタイトル獲得を目指します。
世界の頂点レースで表彰台を競うライダー、ドライバーの育成を目的に、長期的な視野で継続した活動を推進していきます。
2輪では、日本人若手ライダーの育成のために2004年に創設した「Honda Racing スカラーシップ」(ライダー育成奨学制度)の第3期生である青山周平が昨年に引き続き、ロードレース世界選手権250ccクラスに参戦します。
4輪では、「鈴鹿レーシングスクール(SRS-K、SRS-F)」、「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」、「全日本F3選手権」、「フォーミュラ・ニッポン」を通して展開されるドライバー育成プログラム「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」により、佐藤琢磨、松浦孝亮に続く、世界で活躍できる若手選手の輩出に積極的に取り組みます。
今年は、「フォーミュラ・ドリーム」の2003年チャンピオンであり、2006年は「フォーミュラ・ニッポン」と「SUPER GT」に参戦、2007年よりSUPER AGURI Panther RacingからIndy Pro Seriesに参戦する武藤英紀をサポートします。
また、2005年のSRS-F卒業生で、2006年FCJランキング4位の中山友貴がスカラーシップを獲得し、全日本F3選手権にステップアップします
鈴鹿サーキットのレーシングコースについては、ピットやパドックの全面改修に着手するなど、今後もレースの開催や「見て、遊んで、体感する」場と機会の創出に積極的に取り組み、日本のモータースポーツ文化のさらなる発展に寄与していきます。ツインリンクもてぎでは、「INDY JAPAN 300 mile」が4月19日(木)~21日(土)に、「FIMロードレース世界選手権 日本グランプリ」が9月21日(金)~23日(日)に開催されます。
Hondaファンへの感謝イベントとして、4月14日(土)・15日(日)に鈴鹿サーキットで「Enjoy Honda」を、11月23日(祝・金)にツインリンクもてぎで「Honda Racing THANKS DAY」を開催します。
また、「ホンダ・エキサイティングカップ・ワンメイクレース~インテグラ・シリーズ~」を始め、参加して楽しんでいただく各種イベント、Honda車オーナーに向けた「コンセプト・ミーティング」などを各地域で開催します。
ロードレース世界選手権シリーズ(WGP)のMotoGPクラスに関しては、エンジン排気量が800ccとなる新たなレギュレーションの下で、2年連続の三冠獲得を目指し、新開発のMotoGPマシン“RC212V”を6台投入するとともに、1チームにエンジン供給を行ないます。
ワークスチームのレプソル・ホンダ・チームは、昨年と同様の布陣で、シリーズチャンピオンを獲得したニッキー・ヘイデンと、同5位のダニ・ペドロサで戦います。
チーム | ライダー | |
レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team) | #1 | ニッキー・ヘイデン(Nicky Hayden, 25歳, アメリカ) |
#26 | ダニ・ペドロサ(Dani Pedrosa, 21歳, スペイン) | |
チーム・ホンダ・グレッシーニ(Team Honda Gresini) | #33 | マルコ・メランドリ(Marco Melandri, 24歳, イタリア) |
#24 | トニ・エリアス(Toni Elias, 23歳, スペイン) | |
コニカミノルタ・ホンダ(KONICA MINOLTA Honda) | #56 | 中野 真矢(Shinya Nakano, 29歳, 千葉県) |
ホンダ・エルシーアール(Honda LCR) | #7 | カルロス・チェカ(Carlos Checa, 34歳, スペイン) |
※エンジン供給 | ||
チーム・ロバーツ(Team Roberts) | #10 | ケニー・ロバーツ Jr.(Kenny Roberts Jr., 33歳, アメリカ) |
250ccクラスには、2チーム4名のライダーが“RS250RW”で参戦、タイトル獲得を狙います。
チーム | ライダー | |
レプソル・ホンダ・250 (Repsol Honda 250) | #60 | フリアン・シモン(Julian Simon, 19歳, スペイン) |
#73 | 青山 周平(Shuhei Aoyama, 22歳, 千葉県) | |
ヒューマンジェスト・レーシングチーム (Humangest Racing Team) |
#34 | アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Andrea Dovizioso, 20歳, イタリア) |
#55 | 高橋 裕紀(Yuki Takahashi, 22歳, 埼玉県) |
今年からJSB1000クラスに限りファクトリーチームの参加が認められました。国内のロードレースファンの皆様に対して一層レースを楽しんで見ていただける機会を増やすため、JSB1000クラスに“TEAM HRC”として参戦します。
チーム | ライダー | |
チーム・エイチアールシー (TEAM HRC) | #48 | 手島 雄介(Yusuke Teshima, 24歳, 埼玉県) |
また、(株)ホンダモーターサイクルジャパンは、(株)ホンダ・レーシング他、Honda技術陣と協力しながら、JSB1000、GP250、GP125、ST600クラスに参戦するHonda二輪販売店チームを中心に、チームやライダーへのサポートを行います。
昨年、初のシリーズチャンピオンを獲得した清成龍一が連覇を目指します。
“CBR1000RRK”を2台投入し、ライダーとマニュファクチャラーのダブルタイトル獲得を狙います。
チーム | ライダー | |
エイチエム・プラント・ホンダ・レーシング (HM Plant Honda Racing) |
#1 | 清成 龍一(Ryuichi Kiyonari, 24歳, 埼玉県) |
#4 | ジョナサン・レイ(Jonathan Rea, 20歳, イギリス) |
ワークスチームの“TEAM HRC”は、IA 1(4ストロークは450cc以下)クラスで連覇を目指します。IA 2(4ストロークは250cc以下)クラスには、新たに加入した平田優が参戦し、チャンピオン獲得に挑みます。
チーム | ライダー | ||
チーム・エイチアールシー (TEAM HRC) |
IA 1クラス | #1 | 熱田 孝高(Yoshitaka Atsuta, 29歳, 宮城県) |
IA 1クラス | #4 | 増田 一将(Kazumasa Masuda, 26歳, 東京都) | |
IA 2クラス | #197 | 平田 優(Yu Hirata, 22歳, 愛知県) |
トライアル世界選手権シリーズには、4ストロークエンジンを搭載した“Montesa COTA 4RT”を3台投入し、ライダーとコンストラクターのシリーズタイトル奪還を狙います。
チーム | ライダー | |
レプソル・モンテッサ・エイチアールシー (REPSOL MONTESA HRC) |
#2 | 藤波 貴久(Takahisa Fujinami, 27歳, 三重県) |
#4 | ドギー・ランプキン(Dougie Lampkin, 30歳, イギリス) | |
#5 | アントニオ・ボウ(Antonio Bou, 20歳, スペイン) |
全日本トライアル選手権シリーズは、(株)ホンダ・レーシングがチームへの支援を積極的に行い、3年目となる4ストロークマシンRTL250Fでのチャンピオン獲得を目指します。
数万人の観客を集めるワールドカップ格式の主要2レースに“RN01”を3台投入し、各シリーズのタイトル奪還を狙います。
チーム | ライダー | |
チーム・ジークロス・ホンダ(Team G Cross Honda) | #27 | グレッグ・ミナー(Greg Minnaar, 25歳, 南アフリカ) |
#6 | マッティ・レヒコイネン(Matti Lehikoinen, 22歳, フィンランド) | |
ブレンダン・フェアクロー(Brendan Fairclough, 19歳, イギリス) |
“RN01”を2チームに供給し、JCFマウンテンバイクのジャパンシリーズのチャンピオン奪還と、全日本選手権の連覇を狙います。
チーム | ライダー | |
ジークロス・ホンダ・イデガワ(G Cross Honda Idegawa) | #1 | 井手川 直樹(Naoki Idegawa, 26歳, 広島県) |
ジークロス・ホンダ・ウチジマ(G Cross Honda Uchijima) | #2 | 内嶋 亮(Ryo Uchijima, 30歳, 群馬県) |
2007年シーズンは、引き続きHondaのワークスチーム「Honda Racing F1 Team」として、オールHonda一体となった体制のもと、さらに多くの表彰台に立ち、コンストラクターズ・チャンピオン争いを展開することを目指します。新型マシンHonda「RA107」は、空力性能を向上させ、新レギュレーションに対応したV8エンジンHonda「RA807E」と合わせて、速さ、耐久性、信頼性を高次元で併せ持つ、洗練されたパッケージングを実現しています。
また、今シーズンも「SUPER AGURI F1 TEAM」に対し、エンジン供給を始めとしたサポートを行います。
チーム | ドライバー | ||
ホンダ・レーシング・エフワン・チーム (Honda Racing F1 Team) |
#7 | ジェンソン・バトン(Jenson Button, 27歳, イギリス) | |
#8 | ルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello, 34歳, ブラジル) | ||
スーパーアグリ・エフワン・チーム (SUPER AGURI F1 TEAM) |
#22 | 佐藤 琢磨(Takuma Sato, 30歳, 日本) | |
#23 | アンソニー・デビッドソン(Anthony Davidson, 27歳, イギリス) |
昨年から引き続き、アメリカン・ホンダ・モーターの子会社Honda Performance Development, Inc.(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)が、唯一のエンジンサプライヤーとして、IRL インディカー・シリーズをサポートします。今年からレギュレーションにより、100%エタノール燃料(従来はメタノール90%とのエタノール10%混合)となり、排気量も3500ccにアップします。この新レギュレーションに対応したHonda V8エンジン「HI7R」を全チームに供給します。
チーム | ドライバー | |
チーム・ペンスキー (Team Penske) |
#6 | サム・ホーニッシュ・ジュニア(Sam Hornish Jr., 27歳, アメリカ) |
#3 | エリオ・カストロネベス(Helio Castroneves, 31歳, ブラジル) | |
ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング (Target Chip Ganassi Racing) |
#10 | ダン・ウェルドン(Dan Wheldon, 28歳, イギリス) |
#9 | スコット・ディクソン(Scott Dixon, 26歳, ニュージーランド) | |
デルファイ・パンサー・レーシング (Delphi Panther Racing) |
#4 | ヴィットール・メイラ(Vitor Meira, 29歳, ブラジル) |
スーパーアグリ・パンサー・レーシング (Super Aguri Panther Racing) |
#55 | 松浦 孝亮(Kosuke Matsuura, 27歳, 愛知県) |
アンドレッティ・グリーン・レーシング (Andretti Green Racing) |
#11 | トニー・カナーン(Tony Kanaan, 32歳, ブラジル) |
#26 | マルコ・アンドレッティ(Marco Andretti, 19歳, アメリカ) | |
#27 | ダリオ・フランキッティ(Dario Franchitti, 33歳, スコットランド) | |
#7 | ダニカ・パトリック(Danica Patrick, 24歳, アメリカ) | |
ヴィジョン・レーシング (Vision Racing) |
#2 | トーマス・シェクター(Tomas Scheckter, 26歳, 南アフリカ) |
#20 | エド・カーペンター(Ed Carpenter, 25歳, アメリカ) | |
#22 | A.J.フォイト4世(A. J. Foyt IV, 22歳, アメリカ) | |
レイホール・レターマン・レーシング (Rahal Letterman Racing) |
#8 | スコット・シャープ(Scott Sharp, 39歳, アメリカ) |
#17 | ジェフ・シモンズ(Jeff Simmons, 30歳, アメリカ) | |
ドレイヤー&レインボールド・レーシング (Dreyer&Reinbold Racing) |
#5 | バディ・ライス(Buddy Rice, 31歳, アメリカ) |
サラ・フィッシャー(Sarah Fisher, 26歳, アメリカ) | ||
エイ.ジェイ.フォイト・エンタープライズ (A. J. Foyt Enterprises) |
#14 | ダレン・マニング(Darren Manning, 31歳, イギリス) |
ロス・レーシング (Roth Racing) |
マーティ・ロス(Marty Roth, 48歳, カナダ) |
アメリカン・ホンダ・モーターの子会社Honda Performance Development, Inc.(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)がHonda海外現地法人としては初めて独自で開発設計を行ったACURA LM V-8エンジンを投入し、アメリカン・ルマン・シリーズのプロトタイプカテゴリーであるLMP2クラスに参戦します。
(株)M-TECと(株)童夢の協力による「Honda NSX-GT プロジェクト」のもと、5チーム5台体制にて参戦します。更に熟成させたV6 3.5リッターNA(自然吸気)エンジンと、剛性と空力性能を高めた新開発の車体を投入し、チームとドライバーズのダブルタイトル獲得を目指します。
チーム | ドライバー | |
オートバックス・レーシング・チーム・アグリ (AUTOBACS RACING TEAM AGURI) |
#8 | 伊藤 大輔(Daisuke Ito, 31歳, 東京都)/ ラルフ・ファーマン(Ralph Firman, 31歳, イギリス) |
童夢レーシングチーム(DOME RACING TEAM) | #18 | 道上 龍(Ryo Michigami, 33歳, 奈良県)/ 小暮 卓史(Takashi Kogure, 26歳, 神奈川県) |
エプソン・ナカジマ・レーシング (EPSON NAKAJIMA RACING) |
#32 | ロイック・デュバル(Loic Duval, 24歳, フランス)/ ファビオ・カルボーン(Fabio Carbone, 26歳, ブラジル) |
チーム国光(Team Kunimitsu) | #100 | ドミニク・シュワガー(Dominik Schwager, 30歳, ドイツ)/ 細川 慎弥(Shinya Hosokawa, 25歳, 福岡県) |
ローリングストーン リアル レーシング (RollingStone Real Racing) |
#17 | 金石 勝智(Katsutomo Kaneishi, 38歳, 大阪府)/ 金石 年弘(Toshihiro Kaneishi, 28歳, 大阪府) |
昨年に引き続き、日本レースプロモーションを通じ、4チームに3リッターV8エンジン「HF386E」を供給します。
オートバックス・レーシング・チーム・アグリ(AUTOBACS RACING TEAM AGURI)
PIAAナカジマ・レーシング(PIAA Nakajima Racing)
ドコモ・ダンディライアン(DoCoMo DANDELION)
チーム・5ジゲン(TEAM 5ZIGEN)
チーム | ドライバー | |
ホンダ・チーム・リアル(Honda Team Real) | #10 | 塚越 広大(Kodai Tsukakoshi, 20歳, 栃木県) |
#11 | 伊沢 拓也(Takuya Izawa, 22歳, 東京都) | |
ホンダ戸田レーシング(Honda TODA RACING) | #2 | 中山 友貴(Yuki Nakayama, 19歳, 石川県) |
世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘・育成と、日本のモータースポーツの裾野を広げ将来を支える人材の育成を目的に、2006年に立ち上がったジュニア・フォーミュラレース「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」に協力していきます。