ニュースリリース

2007年07月18日ニュースリリース

広州ホンダが研究所を設立

 Hondaの中国における四輪生産販売合弁会社である広州本田汽車有限公司(以下、広州ホンダ、総経理 大河原栄次)は、全額出資による研究開発子会社を設立した。新会社の名称は、「広州本田汽車研究開発有限公司」で、今後、約20億元(約300億円)を投じて、本格的な高速テストコースを併設した四輪車の研究開発施設を建設する。同社では、この新研究所で新型四輪車の開発を行い、2010年を目標に広州ホンダの独自ブランド車として販売する計画である。

*1人民元=15円で換算

 この新型車は、(株)本田技術研究所の支援を受けながら、広州ホンダが主体となり開発するもので、中国市場のニーズを多く取り込んだ独自の商品となる。また、広州ホンダはこの商品の販売に当たって、従来のHondaブランドとは異なる広州ホンダの独自ブランドを使用する予定。中国において外資系自動車メーカーが、合弁会社独自のブランドを使った商品の開発を行うのは始めての試みとなる。

 広州ホンダは、1999年の稼動開始以来、生産、販売量の増加に合わせて生産能力の拡充、現地調達率の向上、ディーラー網の強化など、着実な事業基盤づくりを進めている。今回の研究所設立は、生産、販売に続く研究開発領域においても自立化を推進し、現地に根ざした合弁企業として将来のさらなる発展を目指すものである。

 1990年代後半より本格成長をはじめた中国乗用車市場において、Hondaはこれまで常に他社に先駆けた展開を進めてきた。広州ホンダでの中国国内生産開始時には最新モデルのアコードを投入し、販売・サービス・アフターパーツ・マーケット情報のフィードバックの4つの機能を備えた中国初の独自ディーラー網を構築、輸出専用工場「ホンダ汽車(中国)」による中国初の欧州市場向け乗用車本格輸出など、中国自動車業界に新しいコンセプトを提案するような施策に取り組み、これらを着実に実現してきた。今回もまた、合弁企業による独自ブランド商品の開発という新たな取り組みにチャレンジしていく。

広州本田汽車研究開発有限公司
(Guangzhou Honda Automobile Research&Development Co., Ltd.)概要

設立

2007年4月

資本金

1.8億元(約27億円)

出資比率

広州本田汽車有限公司 100%

投資額

約20億元 (約300億円)

代表者

董事長 付 守傑(FU, Shoujie)、総経理 畑 季延(ハタ トシノブ)

所在地

広東省広州市

敷地面積

約600万m2

施設

四輪商品の研究・開発施設およびテストコース