ニュースリリース

2007年03月08日ニュースリリース

中国でパワートレイン系部品の新工場が稼動開始

  • Hondaの中国における現地法人の本田汽車零部件製造有限公司が以下を発表いたしましたので、ご案内いたします。

<ご参考>
 Hondaの全額出資による四輪車パワートレイン系部品の生産子会社、本田汽車零部件製造有限公司(略称:CHAM)は、佛山市南海工業園区に完成した新工場の稼動を開始した。本日行われた開業式典には、広東省、佛山市及び南海区など地元政府関係者の他、Hondaから社長の福井威夫らが出席した。

 CHAMは、四輪車用トランスミッションなどパワートレイン系の部品を生産し、中国国内のHonda四輪生産合弁会社へ供給する。生産能力は年間24万基(トランスミッション)で、当面はトランスミッション、ドライブシャフトの加工・組立およびエンジン部品(クランクシャフト、コネクティングロッド)の加工を行うが、今後は現在日本から供給を受けているトランスミッション構成部品であるギアの加工や制御部品の生産工程も追加する予定。

 Hondaは、中国において広州本田汽車、東風本田汽車、及び輸出専用工場である本田汽車(中国)の三社において四輪完成車の生産を行っており、これらを合わせた生産能力は年間53万台(広州ホンダ:36万台、東風ホンダ:12万台、ホンダ汽車中国:5万台)に達している。CHAMの稼動によって、これら完成車生産の拡大に対応するトランスミッションの供給体制を整えるとともに、パワートレイン系部品の現地調達比率を高め、コスト競争力向上を図る。

 トランスミッションは、クルマの中でも最も高精度な生産技術を要求される部品であり、国産化率の向上においては、完成車やエンジンの生産に匹敵する重要な役割を担っている。Hondaは、業界に先駆けたトランスミッションの現地生産によって競争力強化を加速する。

 なおCHAMは、Hondaの海外におけるオートマチックトランスミッションの一貫生産工場としては、米オハイオ、インドネシア、米ジョージアに次ぐ4ヵ所目の拠点となる。Hondaは、CHAMの設立によって、全世界での四輪車生産に対応するトランスミッションの供給体制をより盤石なものとする。

本田汽車零部件製造有限公司(Honda Auto Parts Manufacturing Co., Ltd.)概要

設立

2005年9月

稼動開始

2007年3月

所在地

広東省佛山市南海工業園区

董事長

兵後 篤芳(Atsuyoshi HYOGO)

総経理

芦川 正幸(Masayuki ASHIKAWA)

従業員数

約400名

生産品目

トランスミッション(AT/MT)、ドライブシャフト、クランクシャフト、コネクティングロッド

生産能力

24万基/年(トランスミッション)