ニュースリリース

2007年10月01日ニュースリリース

欧州向け二輪車 2008年型モデルを発表

Hondaの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:イギリス バークシャー州スラウ、社長:高木 滋)は、2007年9月28日10時00分(日本時間:2007年9月28日18時00分)に以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。

<ご参考>
 ホンダモーターヨーロッパは、欧州向け2008年型モデルの発表をフランス パリ市内にて行った。9月29日(土)に開幕した二輪車モーターショー「パリサロン(Salon International de la Moto de Paris 2007/Mondial du Deux Roues 2007)」に出展する。

CBR1000RR

CBR1000RR

 今回は、MotoGP(FIMロードレース世界選手権)参戦マシンの開発などで培われた最先端技術を随所に施した、高い走行性能と洗練されたデザインが好評のスーパースポーツモデル「CBR1000RR」の、エンジンやフレームの構造、カウルデザインを変更するなど、フルモデルチェンジを行い発表。軽量化とさらなるマスの集中化を実現している。
 また、力強い低・中速トルクが魅力的なV型2気筒エンジンを搭載した、高い走破性能を備えたデュアルパーパスタイプのスポーツモデル「XL700V Transalp」をモデルチェンジ。エンジン排気量を650ccから700ccに拡大して加速性能を向上し、ヘッドライト周りなどをアグレッシブなデザインに刷新して発表した。
 さらに、軽快な走行性能などが好評のオンロードスポーツモデル「CBF600」では、さらなる走行性能の向上を目指し、より出力特性に優れた軽量でコンパクトなエンジンを、新採用の軽量アルミダイキャスト製モノバックボーンフレームに搭載。また、ブレーキシステムには新たに簡便な操作で理想的な制動性能を確保できる、前・後輪連動ブレーキシステム(CBS:コンバインドブレーキシステム)を採用し、ABS(アンチロックブレーキシステム)との相乗効果によるさらに優れた制動性能を備えることで、乗車時の安心感を高める仕様として発表した。
 主なモデルの概要は次の通り。

  • FIM (Fédération Internationale de Motocyclisme)
XL700V Transalp

XL700V Transalp

CBF600(ABS)

CBF600(ABS)

CBR1000RR

水冷・4ストローク・直列4気筒1000ccエンジンを搭載したスーパースポーツモデル。2008年型モデルは、高出力化とコンパクト化を実現したエンジンに、構成部品点数を削減し、しなやかさをもたせながらも、適度な剛性を確保したアルミ鋳造製の軽量ツインチューブフレームを採用するなど、車両全体で約4kg(従来モデル比)の大幅な軽量化を実現している。また、リアスイングアームを延長して路面追従性と剛性を高めるとともに、マフラーレイアウトの自由度の確保が可能なガルアームタイプとしている。排気系には、ピリオンステップ下方に配置して車両の重心に近づけることで、さらなるマスの集中化に貢献するショートタイプのマフラーを新採用するなど、細部にわたり熟成を図っている。さらに、走行時のシフトダウンによる急激なエンジンブレーキを緩和し、クラッチ操作を容易にするアシストスリッパークラッチも新たに採用するなど、商品魅力を向上している。スタイリングは、限りなくコンパクトな車体を目指した小型のフロント・リアカウルの採用や、ウインカー一体型のミラーを採用するなど、さらに力強さが強調されたデザインとしている。生産は、浜松製作所で行い、欧州各国で順次販売を開始する。

  • *2007.10.5訂正

XL700V Transalp

水冷・4ストローク・V型2気筒700ccのエンジンを搭載した、デュアルパーパスタイプのスポーツモデル。今回は、エンジンの排気量を650ccから700ccに拡大し、新たに電子制御燃料噴射システム(PGM-FI)を採用するなど、中速域での出力を向上させながらも、Euro3の規制値をクリアする環境性能を実現している。また、フロントタイヤを19インチに小径化するとともに、フロントタイヤ幅を100mm、リアタイヤ幅を130mmにそれぞれ拡大し、新たにABS仕様を設定するなど、走行性能を向上している。また、大型の丸型ヘッドライトの採用や、ウインカーを従来のビルトインタイプから別体式に変更するなど、フロントサイドカウル周りのスタイリングをよりスポーティーとし、より精悍なイメージのデザインとしている。生産は、1986年よりHondaの現地生産会社として稼動を開始した、スペインのモンテッサ・ホンダ・エス・エーで行い、欧州各国で順次販売を開始する。

  • PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの登録商標です。
  • *2007.10.5訂正

CBF600

水冷・4ストローク・直列4気筒600ccエンジンを軽量のモノバックボーンフレームに搭載した、軽快な走行性能や、コストパフォーマンスの高さなどが好評のオンロードスポーツモデル。今回は、運動性能と実用性の向上を目指し、昨年フルモデルチェンジした2007年型のCBR600RRやCB600F Hornetのエンジンをベースとした、よりコンパクトで出力特性に優れたエンジンを採用。細やかな燃料制御を可能とするPGM-FIや、軽量のアルミダイキャスト製フレームの新採用とあいまって、高い運動性能と環境性能を両立している。また、フロントサスペンションにはライダーの好みに合わせたセッティングを可能とするアジャスト機構を新採用し、ブレーキシステムには新たにリアブレーキに連動してフロントブレーキが適度に稼動することで安定した制動力を発揮するCBSを採用した、コンバインドABS仕様を新たに設定するなど、装備をより充実させている。生産は、Hondaの二輪車・汎用製品の製造と販売を行う、イタリアのホンダイタリアインダストリアーレ・エス・ピー・エーで行い、欧州各国で順次販売する。