ニュースリリース

2006年09月28日ニュースリリース

中国内蒙古で10回目の植林ボランティアツアーを実施

Hondaの中国における現地法人の本田技研工業(中国)投資有限公司は現地時間2006年9月28日(木)に以下を発表いたしましたのでご案内いたします。

ご参考

 Hondaは、NPO沙漠植林ボランティア協会と共同で中国内蒙古自治区にあるホルチン沙漠で展開している「喜びの森」植林活動のため、9月20日(水)から24日(日)まで、日本からの10回目の植林ボランティアを派遣した。

植林前

植林前

 2000年4月からこれまでの6年半の植林活動で、日本から延べ約330人が植林活動に参加、対象面積300ha(東京ドーム64個分)に地域住民による植林を含め、総計約7万本を植林した。これまで沙漠であった土地が、農地として活用可能なレベルにまで緑化されたため、今年の春には、政府との共同利用地を除く全区画を地域住民が自主管理する農地として引渡した。今後3年間は、緑地がまばらな区画の緑化やメンテナンスの指導などフォローアップ活動を継続する。

現在

現在

 Hondaは社会活動の一環として、豊かな自然を次世代に継承するために、国内外の森林保全やビーチクリーンなどの環境保全活動を行っている。中国の植林地、ホルチン沙漠は、北京から北東約500kmに位置し、沙漠化が著しく進行している。かつては緑地であったが、ここ100年の人口の急増と過放牧などの人為的な要因で砂漠化した。「喜びの森」植林活動は、沙漠植林により更なる沙漠化をくいとめ、森林・田畑・人間の生活地帯を再生する取り組みを進めている。

 具体的な活動としては、植林計画立案への参画、植林活動への資金援助に加え、Hondaおよび関連会社の従業員・OBのボランティアにて、年に2回植林ツアーを実施。植林ツアーでは、次世代への啓蒙と現地交流を図る活動として、毎回、現地の学生達と共に植林する場を設けており、今回参加した小学校5年生の女の子は、「沙漠を緑化すれば、生活が豊かになると思う。これからも緑化活動に参加していきたい」と語った。また地域住民は、「植林活動を高く評価している。当初は、本当に緑化できるのか半信半疑であった。このように緑化できて驚いているし、喜ばしく思っている」と語った。

 現地では、「喜びの森」は沙漠緑化のモデル地区として視察者も多く、2003年からは近隣で自主的な植林がはじまり、その規模は現時点で940戸、16,000haに拡大している。Hondaは中国における企業の植林活動のパイオニアとして、豊かな自然環境と人々の生活の場を取り戻すべく、今後も息の長い活動を続けていく。

カンチカ二中高級中学校(高校)との協働植林時の記念写真

カンチカ二中高級中学校(高校)との協働植林時の記念写真

「喜びの森」南側の防風・防砂林のポプラ この木は成長が著しく早く、6~9m位に伸びている

「喜びの森」南側の防風・防砂林のポプラ この木は成長が著しく早く、6~9m位に伸びている