ニュースリリース

2006年09月20日ニュースリリース

Honda、国内の生産体制を強化

-国内の二輪車生産を熊本製作所に集約し、世界の二輪車生産のマザー機能を強化、浜松製作所で四輪車用オートマチックトランスミッションの生産体制を強化-

 Hondaは、世界の二輪車需要拡大と商品および生産技術の進化に対応するため、国内の二輪車生産を熊本製作所に集約し、世界の二輪車生産をリードするマザー機能を強化する。また、浜松製作所においては、世界規模で需要が高まっているオートマチックトランスミッション(以下AT)の生産体制を強化する。

 Hondaは、アジアを中心に二輪事業を拡大し、2010年の世界販売台数は、1,800万台以上(2005年比:約572万台増)を見込んでいる。さらに、環境・安全など二輪車への先進技術の適用拡大により、生産技術も進化しており、新機種立ち上げや技術者の育成など、世界の生産拠点のリーダーとしての日本の役割は年々高まっている。

 これを受けてHondaは、浜松製作所で行っている中・大型二輪車(排気量250cc超)の生産を、2008年より順次、熊本製作所での生産に切り替え、技術・ノウハウを集約する。集約にあたっては、熊本製作所の敷地内に年産60万台規模の二輪車工場を建設する。

 この施策により、熊本製作所は、世界の二輪車・ATV(All-terrain vehicle)の生産をリードするマザー工場として、生産技術および新機種立ち上げに関わる技術レベルをさらに高めるとともに、技術者育成も進め、高度な技術を世界の生産拠点に展開する体制を強化していく。

 また、Hondaは、世界各地域での四輪事業拡大により、2010年には450万台以上(2005年比:約113万台増)の販売を見込んでおり、今後のAT需要拡大と技術の進化に対応すべく、AT生産のマザー工場である浜松製作所の生産体制を強化する。中でも、高度な生産技術が要求されるミッションギアの需要拡大に応えるため、生産能力を増強し、今後の増量分の大半を内製化する。

 具体的には、現在の二輪車工場を、ミッションギアの生産工場とし、塑型から機械加工まで一貫生産を行う高効率な体制構築を目指していく。さらに、新しい鋳造工場の建設や機械加工および組立ラインのリノベーションなどを行い、部品を含むATの生産体制を進化させ、培った先進の生産技術を世界の拠点へ発信する機能を強化していく。

ご参考 製作所の概要

*2006年9月現在

  熊本製作所 浜松製作所
稼動開始 1976年1月 1954年4月(細江工場:2001年9月)
所在地 熊本県菊池郡大津町 静岡県浜松市
土地面積 1,663千m2 212千m2(細江工場:230千m2
生産品目 小・中型二輪車、ATV
軽自動車用エンジン
汎用エンジン
中・大型二輪車
四輪車用オートマチックトランスミッション
船外機(細江工場)
生産実績
(2005年度)
二輪車(ATV含む):38万9千台
軽自動車用エンジン:26万1千基
汎用エンジン:90万9千基
二輪車:20万5千台
四輪車用AT:62万6千基
船外機:8万4千基
従業員数 2,894人 3,381人