ニュースリリース

2006年07月03日ニュースリリース

Honda、インド事業を強化

 Hondaの代表取締役社長、福井威夫は本日、デリー市内で記者会見を開き、次のように今後の方針を発表した。

  • 海外の成長市場でのさらなる発展強化が、日米の基盤強化や環境戦略と並んで、Hondaのグローバル戦略の三つの柱のひとつ。
  • 中でもインドは、四輪事業において、先行する中国、タイに次ぐ規模にすでに到達しており、ブラジルと並んで、もっとも成長ポテンシャルの高い重要戦略拠点。
  • パートナーとの協力を軸に、20年以上に渡り構築してきたインドでのビジネスの成果として、例えば二輪車では700万台超の市場の中で、360万台を超える販売を行っている。
  • こうした強固なビジネス基盤の上に今の発展があり、97年に生産を開始した四輪車は、2005年末には年産5万台の生産体制を整えたのに続き、来年末には10万台へと能力を倍増させる。
  • 二輪車では既に430万台体制を整え、今後はヒーローホンダの第三工場計画を踏まえ、2007年末には520万台を目指していく。
  • 成長する各事業領域を合計すると、インドでのHondaグループ4社合わせての売上高は5000億円弱と、日系進出企業の中ではトップクラス。
  • また、すでにインドでは、全Honda製品合計で年間380万人のお客様との出会いがあり、インドは、米国に次いで世界で二番目に多くのお客様にHonda製品が愛されている国である。
  • 7月4日には、Hondaのグローバル戦略機種であるシビックのインドでの発表を行う。これまでも、アコードやCR-Vなどのグローバルモデルをインドに投入してきた。現在、販売の8割を占めるCITY ZXも、日本のFITと同様、グローバル スモール プラットフォームの戦略車。
  • これに加えてグローバルカーシビックの投入で、さらにインドでの事業を確かなものにしていく。
  • 今後は、HSCI社長の武田川雅博が、新設する部品事業会社の責任者を兼務し、現場に駐在するHonda役員として、二輪、四輪、汎用、各事業の横断的調整を取りながら、インド最適の事業戦略を現地で策定する役割を担う。
  • 四輪事業では、新たな小型車の投入も視野に入れながら、さらなる拡張に取り組んでいく。2010年、Hondaの四輪車販売が世界で450万台程度になるころ、インドでは、現状の5万台規模に対して、その3倍増の15万台以上への飛躍を目指す。

以上