ニュースリリース

2006年03月14日ニュースリリース

本田財団 アジアの大学生を対象とした助成事業『YES奨励賞』を創設 初年度は4月からベトナムで事業を開始

ご参考

 本田財団(設立者本田宗一郎、理事長川島廣守)は、アジアの理工系学生を対象とした新規の助成事業『Honda Young Engineer and Scientist's Award』(略称:YES(ワイ・イー・エス)奨励賞)を立ち上げ、4月からベトナムで事業を開始する。

 これからの科学技術と産業の発展を支える若者にエールを送り、将来のリーダー育成を支援する。プログラムの詳細は国情に合わせ定め、現地の機関や大学とも連携し定常的に進める。初年度は、教育への関心が高く経済発展も著しいベトナムで開始し、以降毎年新たに一カ国ずつ加え、当面三カ国程度で事業の定着を目指す。

 本年、ベトナムで立ち上げるプログラムは、国内の大学の理工系学部に学ぶ応募学生の中から厳選し、最優秀の10名を年に一度表彰、褒賞金として一人あたり3千ドルと副賞を授与する。さらにその後、受賞者がわが国の大学院に留学をする場合、その時点で一人1万ドルを奨励金として支給する。この二段構成の褒賞は他に類を見ないユニークなもので、大学関係者の注目を集めている。

 このベトナムでの助成事業には、ベトナム政府科学技術関係機関とホンダ・ベトナム・カンパニー・リミテッド(以下略称:HVN)が協賛の予定。4月からハノイ市内に専用事務所を開設し、両者は協力して募集などの実務を支援する。なお副賞のバイクもHVNから提供される。

 本田財団は来年2007年には財団の創設から30周年をかぞえる。これを記念し、財団の創設以来の事業目的をいっそう強化するため、従来の『本田賞』と『国際シンポジウム』に加え、今回創設する『YES奨励賞』を第三の柱としてスタートさせる。(本田宗一郎と藤沢武夫は、かつて作行会 注)を通じ日本の若い研究者を支援した経緯がある)

注)作行会とは1960年に本田宗一郎と藤沢武夫が私財を投じ創設した財団。日本の科学技術の研究に携わる若い研究者に奨学金を匿名で与えた。日本が豊かな時代を迎えその役目を終える1983年まで、厳正な選抜により延べ1,735名に支給され、その後のわが国のリーダーを数多く輩出した。

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本田財団 YES奨励賞 事務局