ニュースリリース

2006年02月27日ニュースリリース

東風Honda 年産能力12万台への拡張工事を完了

* Hondaの中国における合弁会社である東風本田汽車有限公司(本社:湖北省武漢市 総経理:尾﨑満)は2006年2月26日(日)午前10時(日本時間同午前11時)、以下を発表しましたのでその内容をご案内いたします。

 東風本田汽車有限公司(以下東風Honda)は、このたび湖北省武漢市における四輪工場の拡張工事を完了し、年間生産能力を従来の3万台から12万台へと大幅に拡大した。26日行われた記念式典には、中国共産党中央政治局委員兼湖北省委書記の兪正声氏、前国家機械工業部部長で全国政治協商会議委員の何光遠氏、湖北省省長の羅清泉氏、共産党湖北省委員会常務委員兼武漢市委員会書記の苗圩氏をはじめとする政府関係者が、また東風汽車公司からは総経理の徐平氏、本田技研工業株式会社から中国本部長の兵後篤芳らが出席、合わせて500名余りの関係者が工事完成を祝った。

 今回の生産能力拡大プロジェクトは、総投資額28億人民元で、2005年1月24日に着工して以来、既存工場のレイアウトを大幅に刷新、既存工程(溶接、塗装、組立)の設備増強に加えて新塗装工場、プレス工程、樹脂成型工程を追加、さらに研究開発部門やサービストレーニングセンターなどの機能拡充を行った。建屋面積は4.3万m2から21.9万m2へ、敷地面積は37万m2から69万m2へとそれぞれ拡大した。着工から完成までわずか12ヵ月という工事期間は、国内外における同規模のプロジェクトと比較して約半年から1年短いもので、同社はこれによって成長を続ける中国自動車市場に対して積極的に応えていく。

 また、能力拡大にあたっては、地球環境や作業環境に配慮した「グリーンファクトリー」のコンセプトを随所に取り入れた。環境面では、有害物質(VOC)を従来の1/10に抑える新水性塗装の導入、工場排水の浄化・リサイクル促進、生産工程の効率化による電力、ガス、水使用量低減などを達成した。作業環境においても、大幅な騒音低減と省電力を実現した新搬送システムや、人による重量作業を軽減するアシスト機などを広く導入している。

 生産機種については今年春より、全世界で1,600万台の累計販売実績を持つグローバルカー、Civicの生産を開始する。一方、既存車種であるCR-Vも、2005年に26,244台の販売実績を記録し、SUV市場における販売シェアは2004年の6.7%から13.0%へと大幅に向上、さらに2年連続で『CCTV (中国中央電視台) SUV大賞』を受賞するなど、中国市場において最も歓迎されるSUVとして高い評価を得ている。

 販売領域では、東風本田特約販売店の店舗数を本年末までに140店とする計画で、お客様に満足される、業界で最も質の高い販売及びアフタサービスの提供を目指す。東風Hondaは今回の12万台体制の確立に合わせて、今後もCR-V、Civicを含む乗用車の生産・販売を一層強化していく。

東風本田汽車有限公司(Dongfeng Honda Automobile Co., Ltd.)概要

設立

2003年7月16日

資本金

2億USドル

出資比率

東風汽車集団股份有限公司 50%、本田技研工業株式会社 40%、本田技研工業(中国)投資有限公司 10%

所在地

湖北省 武漢経済技術開発区

代表者

董事長 周文傑  総経理 尾﨑 満

従業員数

2,018名(06年2月末)

事業内容

乗用車の生産、販売

生産開始

2004年4月

生産車種

CR-V、Civic

生産能力

12万台/年

生産工程

プレス、樹脂成型、溶接、塗装、エンジン組立、車体組立、研究開発

敷地面積

69万m2 (建屋面積: 21.9万m2

販売体制

東風本田特約4S販売店(2006年末 140店)