ニュースリリース

2005年08月04日ニュースリリース

中型ハイブリッド除雪機シリーズをモデルチェンジし発売

 Hondaは、初心者でも扱いやすい中型ハイブリッド除雪機シリーズに、モーターのみで走行可能なバッテリー走行機能やその場での旋回が可能な機能などを追加した、「スノーラi HSM980i」(9馬力)、「スノーラi HSM1180i」(11馬力)、「スノーラi HSM1390i」(13馬力)を、9月9日(金)に全国のHonda汎用製品取扱店から発売する。

中型ハイブリッド除雪機 スノーラi HSM1390i Jタイプ

中型ハイブリッド除雪機 スノーラi HSM1390i Jタイプ

従来機からの主な変更点

  • ガス欠時や屋内移動時にエンジンを掛けずモーターのみで走行可能な、バッテリー走行機能を追加。
  • あらたに、低速走行時に片方のクローラを逆回転させることでその場での旋回を可能とし、狭い場所での取り回しを向上。
  • 除雪部の形状の見直しにより、硬い雪の除雪作業に掛かる時間を従来機に比べ約30%※1短縮するなど、除雪性能を向上。

 エンジンは、世界で最も厳しい排出ガス規制である米国環境保護局(EPA)のフェーズ2をクリアし、世界最高水準の環境性能を有した4ストロークのGXエンジンを搭載している。

 ハイブリッド除雪機スノーラiシリーズは、2001年11月に、除雪作業部をエンジンで駆動し、走行部をモーター駆動で行う世界初のハイブリッド除雪機として販売して以来、累計18,940台※2を販売し好評を得ている。現在、小型、中型合わせて5機種のラインアップを揃えており、今後一層の除雪機市場の拡大を図っていく。
 尚、同機種をベースとしたホームセンター向け商品「Holiday HSM980iH/HSM1180iH/HSM1390iH」も、9月中旬よりHonda特約ホームセンターから発売する。

  • ※1従来機HS980i、1180i、1390iと比重0.45~0.6、積雪50~70cmの除雪作業時間を比較
  • ※22005年7月現在、日本国内販売実績、Honda調べ

販売計画台数(年間・国内)

4,000台(特約店/Holiday含む)

メーカー希望小売価格

HSM980i/HSM980iH JNタイプ

575,400円(消費税抜き本体価格 548,000円)

HSM1180i/HSM1180iH Jタイプ

764,400円(消費税抜き本体価格 728,000円)

HSM1180i/HSM1180iH JNタイプ

648,900円(消費税抜き本体価格 618,000円)

HSM1390i/HSM1390iH Jタイプ

837,900円(消費税抜き本体価格 798,000円)

HSM1390i/HSM1390iH JNタイプ

722,400円(消費税抜き本体価格 688,000円)

※ Jタイプには、オーガローリング機構(傾いた雪面上の作業も、左右のオーガ振り角度を水平に調整でき、高積雪地域での作業に便利)を装備

ハイブリッド概念図

ハイブリッドシステム駆動力の流れ

「スノーラi HSM980i/HSM1180i/HSM1390i」の主な特長

(◎は今回のモデルチェンジによる変更点)

簡単作業

○ 除雪作業部をエンジンで駆動しながら同時に発電し、走行部をモーター駆動で行うハイブリッド方式を採用。
○ 除雪作業時に、コンピューター制御により、雪の状態や除雪量など異なるエンジン負荷に応じた走行速度の自動調整を行い、わずらわしい車速調整操作を軽減。
○ 左右独立旋回レバー(電動式)とコンピューター制御により、ハンドルを握ったまま楽々操作を可能とし、スムーズな旋回を実現。
◎ 低速走行時の旋回では片方のクローラを逆回転させることで、その場で旋回(超小回り旋回)が可能。
○ 操作部の各種レバーは、機械式モデルの約1/3※3の荷重の電気式を採用。
○ 走行部と除雪部を分離したフレーム構造により、ハンドル高さを一定にすることで、常に作業しやすい姿勢で作業が可能。
◎ 除雪ボタンの大型化と操作レバーの用途に応じた色分けにより、さらに見やすい操作パネルを実現。

  • ※3Honda調べ

除雪性能

◎ 形状を見直ししたオーガハウジングカバー、オーガサイドディスクにより、深雪や硬い雪の除雪作業性を大幅に向上。硬い雪での除雪作業に掛かる時間を従来機に比べ約30%※1短縮。
○ クラストップ※4のオーガ上げ高さ(220mm)により、高く積もった雪を分割除去する際に行う段切り作業を容易にするとともに、優れた走行性も実現。
◎ ブロアハウジング形状の見直しにより、ブロア空転時の風切音を低減。

  • ※49~13馬力の除雪機

メンテナンス性

○ 作業部の駆動系に電磁クラッチおよび2本掛けベルトを採用することにより、オーガベルトの優れた耐久性を実現。
○ 始動時や作業中に故障を自己判断する自己診断機能を採用。
○ バッテリーは、一般的な軽自動車用のものを採用し、交換時のコストを低減。

安心・安全装備

○ 除雪・走行時に手を放せば自動的に停止する、電気式の低荷重デッドマンクラッチ機構を採用。
◎ ガス欠時や屋内移動時に、エンジンを掛けずにモーターのみで走行できる便利なバッテリー走行機能を採用。
○ 夜間作業に威力を発する40Wの大光量作業灯を標準装備※5。
○ HSM1390iには便利なツールボックスを装備。

  • ※5HSM1180i/1390i

環境性能

○ 世界で最も厳しい排出ガス規制である米国環境保護局(EPA)のフェーズ2をクリアし、世界最高水準の環境性能を有した4ストロークのGXエンジンを搭載。

主要諸元

名称 スノーラ i
機種名 HSM980i HSM1180i HSM1390i
JNタイプ Jタイプ JNタイプ Jタイプ JNタイプ
全長×全幅×全高(mm) 1650×800×1340 1650×920×1340
装備重量(kg) 234 250 241 254 246
<エンジン> 名称 GX270 GX340 GX390
形式 空冷4ストロークOHV
最大出力[kW(PS)]/rpm] 6.6(9)/3,600 8.1(11)/3,600 9.6(13)/3,600
総排気量(cm3 270 337 389
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
始動方式 セルフスタータ
燃料タンク容量(L) 5.0 6.0
<除雪部> 除雪装置形式 2ステージ
除雪幅(mm) 800 920
除雪高(mm) 580
最大除雪量(ton/h) 62 72 83
最大投雪距離(m) 19
投雪口 回転/上下 角度 回転240°/上下110°
オーガクラッチ方式 電磁クラッチブレーキ
作業灯 24V-25W 24V-40W
<走行部> 走行方式 左右独立式DCブラシモーター駆動
旋回方式 左右偏差減速方式(旋回減速機能付)
クローラ仕様 ハイトラクションクローラ
<操作部> オーガ高さ調整機構 電動油圧リモート
シューターコントロール フルリモコン電動式
走行クラッチ 電気式低荷重レバー
除雪クラッチ 電気式レバー
走行変速方式 電動2モーター式無段変速
<バッテリー> 24V(28B17R)(2個)

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