ニュースリリース

2005年09月20日ニュースリリース

モトクロス競技専用車「CRF250R」「CR85R/85RII」の 2006年型モデルを発売

 Hondaは、水冷4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF250R」と、水冷2ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CR85R/85RII」の2006年型モデルを11月25日(金)より発売する。

CRF250R

CRF250R

 このCRF250Rは、総合性能を高めるために、今回新たにデュアルマフラーを採用。各部の熟成と併せ全域での出力アップと操縦安定性の大幅な向上を図るなど、さらなる戦闘力向上を実現している。
また、2006年より施行されるFIM(国際モーターサイクリズム連盟)の排気管後方音規制にも対応している。この「デュアルマフラー」は、HRC(株式会社 ホンダ・レーシング)のワークスマシンにて先行開発が行われ、実戦の場において左右の重量バランスを徹底的に追求し、軽快な運動性能のみならず、エンジンの出力特性向上にも寄与している。CR85R/85RIIも2006年施行のFIM排気管後方音規制に対応。また、シュラウドのグラフィックデザインを変更し、よりアグレッシブで軽快なイメージとしている。

 CRF250Rは、日本はもとより世界各地で開催されているモトクロスレースに使用する競技専用で、過酷なレースで鍛え磨かれた技術を注ぎ込み開発したマシンである。
 またCR85R/85RIIは、モトクロスレースのエントリーマシンとして、ビギナーを中心に多くのユーザーから支持されているマシンである。

車体色

CRF250R

エクストリームレッド

CR85R/85RII

エクストリームレッド

CR85R

CR85R

販売計画台数(国内・年間)

CRF250R

800台

CR85R/85RIIシリーズ合計

150台

メーカー希望小売価格

CRF250R

640,500円(消費税抜き本体価格 610,000円)

CR85R

340,200円(消費税抜き本体価格 324,000円)

CR85RII

357,000円(消費税抜き本体価格 340,000円)

  • 価格には、リサイクル費用を含みます。
  • このCRF250R、CR85R/85RIIは、道路及び一般交通の用に供する場所では一切走行できません。
    また、登録してナンバープレートを取得する事もできません。

CRF250R、CR85R/85RII 2006年型モデルの主な変更点

CRF250R

エンジン

ピストンのプロフィールを見直すことで、挙動の安定化を図るとともにピストンリング(トップリング)の板厚を0.9mmから0.8mmに変更し、フリクションの低減を実現している。
また、シリンダーヘッドのエキゾーストポート形状の変更などを施し、中・高速域の出力とレスポンスの向上を図っている。
キャブレターは、メインボアをφ37mmからφ40mmに拡大し、セッティングを変更。
ECUは点火時期特性を見直し、最適化を図っている。また、エンジンの各パーツを見直し、さらなる耐久性の向上も実現している。
2006年より施行のFIM排気管後方音規制値の変更(98db→96db)に伴い、吸音面積の確保がしやすいデュアルマフラーを新たに採用。静粛性を高めながらも低速域での出力向上を実現。また、長繊維グラスウールをサイレンサーのエンドキャップ内にも採用するなど、より優れた消音効果を実現している。さらに、中・高速域での出力向上を図るため、エキゾーストパイプの管長を30mm短縮。これらにより、全域での出力向上を実現している。
また、マフラーを左右に振り分けることで小型化したサイレンサーは、後端位置を2005年型モデルと比較して100mm前方に移動させ、マスの集中化と同時に左右の重量バランスの均等化を図ることで、あらゆる路面状況下でのコントロールを容易にし、最適なライディングポジションの確保を可能としている。

フレーム/サスペンション

フレームは、リアフレームおよび各部パーツを一新。左右のバランスの均等化を徹底するとともに、軽量化とフレーム剛性の最適化も図っている。また、シートの底板形状を見直すことなどで、エアクリーナーボックスへの空気の流入効率を高めている。
アルミツインチューブフレームは、ヘッドパイプの形状を一部変更し、エンジンヘッドハンガーの板厚を7mmから8mmに変更するなど、剛性バランスの最適化を図っている。また、ラジエーターの取付位置を5mm下げ低重心化を図り、操縦性を向上させている。
サスペンションは、リア廻りなどの変更に伴い、前後ともにセッティングを見直し、減衰力特性の最適化を図っている。またフロントフォークは、アウターチューブの突き出し部分を7mm短縮することで80gの軽量化を達成。さらにプロリンク式サスペンションは、リンクボルトの頭部形状を変更したほか、ベアリングの強度を見直すことで耐久性も向上させている。
これらにより、路面追従性やコーナリング性能をさらに高め、より軽快な乗り心地を実現している。
フロントホイールハブは、高強度アルミダイキャスト材を採用し、50gの軽量化を達成。バネ下重量の軽減により路面追従性を向上させている。

その他

デュアルマフラーの採用や、シュラウドのグラフィックデザインを変更することなどで、よりアグレッシブな外観としている。

CR85R/85RII

エンジン

2006年より施行されるFIM排気管後方音規制(98db→96db)に対応した、新設計のエキスパンションチャンバーとともに軽量のアルミサイレンサーを装備。

その他

シュラウドのグラフィックデザインを変更し、よりアグレッシブで軽快なイメージとしている。

主要諸元

通称名 CRF250R CR85R()内はCR85RII
車名・型式 ホンダ・ME10 ホンダ・HE07
全長×全幅×全高(m) 2.172×0.827×1.277 1.803(1.881)×0.769×1.126(1.170)
軸距(m) 1.479 1.248(1.289)
最低地上高(m) 0.361 0.311(0.353)
シート高(m) 0.965 0.824(0.864)
乾燥重量(kg) 93.3 66.1(68.1)
エンジン種類 水冷4ストロークOHC
4バルブ単気筒
水冷2ストローク
ピストンリードバルブ単気筒
総排気量(cm3 249.4 84.7
内径×行程(mm) 78.0×52.2 47.5×47.8
圧縮比 12.9 8.4
最高出力(kW[PS]/rpm) 31.5[42.9]/11,000 19.2[26.1]/12,000
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 29.2[2.97]/9,500 15.3[1.56]/10,500
キャブレター型式 FCR(メインボアφ40mm) PWK10A(メインボアφ28mm)
始動方式 プライマリーキック式
点火装置形式 電子進角CDI式デジタル点火
燃料タンク容量(L) 7.3 5.3
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン 常時噛合式6段リターン
変速比 1 速 2.142 2.267
2 速 1.750 1.722
3 速 1.450 1.400
4 速 1.227 1.174
5 速 1.041 1.042
6 速   0.920
減速比(1次/2次) 3.166/3.923 4.117/3.267(4.117/3.667)
キャスター角(度)/トレール量(mm) 27°50´/123 26°51´/76.7(27°25´/92.3)
タイヤサイズ 80/100-21 51M 70/100-17 40M
(70/100-19 42M)
100/90-19 57M 90/100-14 49M
(90/100-16 52M)
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立サス)
クッションストローク315mm
テレスコピック式(倒立サス)
クッションストローク275mm
スイングアーム式(プロリンク)
アクスルトラベル313mm
スイングアーム式(プロリンク)
アクスルトラベル275mm(292mm)
フレーム形式 アルミツインチューブ セミダブルクレードル

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