ニュースリリース

2004年07月01日ニュースリリース

「オデッセイ」が国土交通省「歩行者頭部保護基準」の認可を初めて取得

<ご参考>
 Hondaの「オデッセイ」は、2005年9月より適用が開始される新しい「歩行者頭部保護基準」の認可を、1年以上前倒しして初めて取得した。

オデッセイ Lタイプ(FF)

オデッセイ Lタイプ(FF)

 この基準は、乗用車と一部の貨物車を対象とし、ボンネットの衝撃緩和性能を規定するもので、新型車は2005年9月より、継続生産車は2010年9月より適用される。人間の頭部を模した測定機器をボンネットに数箇所ぶつけ、その衝撃を測定する。日本での歩行者の死者数は、交通事故死者数全体の約3割を占め、その過半数は頭部の損傷により死亡している。この基準は、自動車と歩行者が衝突する事故において歩行者の頭部衝撃を減少させ、交通事故による死者数を減らすことを目的としている。

 Hondaは、かねてより実際の事故実態に基づいた安全技術の研究を進めている。特に、歩行者事故に関しては、他社に先駆けた取り組みを進め、歩行者の事故メカニズムの解明と歩行者保護技術開発のため、1998年に世界初の歩行者ダミー「POLAR I」を、2000年にはより人体に近い構造をもち計測部位を増やした「POLAR II」を発表し、独自の歩行者保護技術の開発を積極的に進めている。

 Hondaの歩行者傷害軽減ボディでは、生命にかかわる衝撃を受けやすい頭部への対応に加え、傷害の多い脚部への対応も行っており、ボンネットフード、ボンネットヒンジ、ワイパー取り付け部、フロントフェンダー、バンパー等に衝撃吸収構造を採用している。1998年9月発売の「HR-V」を皮切りに適用を拡大、現在ではほとんどの車種に歩行者傷害軽減ボディを採用しており、累計販売台数は300万台を超えている。