ニュースリリース

2004年11月22日ニュースリリース

モトクロス競技専用車「CR125R・CR250R」の 2005年型モデルを発売

 Hondaは、水冷2ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CR125R」と「CR250R」の性能を向上し、「CR125R」を12月20日(月)より発売。また、「CR250R」は2005年1月24日(月)より発売する。

CR125R

CR125R

 このCR125RとCR250Rは、世界各地で開催されているモトクロスレースに使用する競技専用車であり、過酷なレースで鍛え磨かれた技術を注ぎ込み開発したマシンである。
 CR125Rは、エンジンを全て新設計し、中・高速域を中心に全域での出力特性とドライバビリティーを向上。冷却系の大幅な効率化を図り安定性と耐久性も高めている。さらにミッションはシフトフォークやシフトフォークシャフトなど細部の見直しを図ることで操作性を向上。また、足回りは軽量化を図り、軽快なハンドリングと乗り心地の向上を実現している。
 CR250Rは、エンジンの一部変更と熟成を図ることで、低・中速域の出力特性とドライバビリティーを向上。また、細部の見直しを図りシフトフィーリングの向上を実現している。足回りはフロントフォークアクスルオフセットの変更と軽量化を図り、軽快な操縦性と安定性の向上を実現している。

車体色

CR125R

エクストリームレッド

CR250R

エクストリームレッド

販売計画台数(国内・年間)

CR125R、CR250R 合計

100台

 

メーカー希望小売価格

CR125R

577,500円(消費税抜き本体価格 550,000円)

CR250R

682,500円(消費税抜き本体価格 650,000円)

※価格は参考価格。

  • このCR125R・CR250Rは、道路及び一般交通の用に供する場所では一切走行できません。
  • また、登録してナンバープレートを取得する事はできません。

CR125R・CR250R 2005年型モデルの主な変更点

CR125R

エンジン

エンジンは、シリンダーのポート形状と排気チャンバーの諸元変更などで、全域での出力特性の向上を図っている。
また、エンジンの回転数に応じて排気ポート開角を変えるRCバルブ(Revolutionary Controlled Valve)の形式を電子制御式から作動スピードの早い機械式ガバナー制御へ変更し、高速域での出力特性を向上させている。
吸気系はリードバルブを4葉から6葉へ変更し、最適なバルブ作動特性を得るためにサブリードバルブ形状も変更。また、取り付け位置やコネクティングチューブなども見直し、スロットルのレスポンスとリニアリティーを向上させている。
これに伴いラジエーターの容量と冷却水の循環経路を大幅に見直し、より効率の良い冷却を実現している。
ピストンリングをハーフキーストンタイプに変更しシール性を改善。オーバーレブ領域の出力も向上させている。
ミッションはシフトフォークとシフトフォークシャフトに特殊な表面処理を施しシフトフィーリングの向上を実現している。

車体/足回り

車体足回りは、リアホイールハブに高強度アルミダイキャスト材を採用。さらにアルミ押出しチェーンガイドプレートの採用など、バネ下部品の軽量化により、高い路面追従性を実現している。

CR250R

エンジン

RCバルブの取り付け構造を大幅に変更し、RCバルブ周りのシール性を高めることで、RCバルブの利点である高速域での出力特性を維持しつつ、低速域の出力特性やスロットルのレスポンスとリニアリティーを向上させている。
シリンダーポートの形状とポートタイミングを変更。ピストンリングを従来のフラットタイプ2本からハーフキーストンタイプ1本へ変更し往復部重量とフリクションを低減させると共に、ピストン頭部形状と燃焼室形状の変更により、低速域でのスロットルレスポンスと出力特性を向上させている。
吸・排気系は、リードバルブを従来の8葉から6葉に変更し吸気開口面積の最適化やサブリードバルブの形状を変更することで、低速域から高速域まで最適なバルブ作動特性を実現している。さらに、クランクケースの吸気通路形状を変更し、低速域でのスロットルのレスポンスとリニアリティーの向上を実現している。
クランクケースは、クランクシャフト周りの剛性を向上、全域でのスロットルレスポンスを向上させている。また、出力向上に伴いコンロッドに熱処理を施し、ピストンピンの材質を特殊鋼に変更することで耐久性を向上させている。トランスミッションは、シフトフォークシャフトに特殊表面処理を施すことで優れたシフトフィーリングを実現している。

車体/足回り

車体足回りは、フロントフォークのアクスルオフセットを変更し、軽快なハンドリングと旋回性や操縦性を大幅に向上させている。その他、スイングアームのパイプ板厚を薄肉化し、クロスメンバーを大型化。また、リアホイールハブに高強度アルミダイキャスト材やアルミ押出しチェーンガイドプレートを採用するなど、バネ下重量の軽減による路面追従性の向上を実現している。

主要諸元

通称名 CR125R CR250R
型式 JE01 ME03
全長(m) 2.160 2.185
全幅(m) 0.821
全高(m) 1.282 1.275
軸距(m) 1.468 1.487
最低地上高(m) 0.352 0.347
シート高(m) 0.954 0.950
乾燥重量(kg) 87.5 96.4
エンジン型式・種類 JE01E
水冷2ストローク・クランクケース
リードバルブ単気筒
ME03E
水冷2ストローク・クランクケース
リードバルブ単気筒
総排気量(cm3 124.8 249.3
内径×行程(mm) 54.0×54.5 66.4×72.0
圧縮比 8.6 9.0
最高出力
(kW[PS]/rpm)
31.3[42.6]/11,500 43.4[59.0]/8,000
最大トルク
(N・m[kg・m]/rpm)
28.9[2.95]/10,000 51.0[5.20]/8,000
キャブレター型式 TMX05A(メインボア38mm) TMX11A(メインボア38mm)
始動方式 プライマリーキック式
点火装置形式 電子進角CDI式デジタル点火
燃料タンク容量(L) 7.7
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1 速 2.308 1.800
2 速 1.867 1.470
3 速 1.529 1.210
4 速 1.294 1.000
5 速 1.130 0.869
減速比 1次/2次 3.150/4.000 3.000/3.769
キャスター角(度) 25°46´ 27°08´
トレール量(mm) 102 111.7
タイヤサイズ 80/100-21 51M
100/90-19 57M 110/90-19 62M
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立サス)
クッションストローク305mm
テレスコピック式(倒立サス)
クッションストローク315mm
スイングアーム式(プロリンク)
アクスルトラベル320mm
スイングアーム式(プロリンク)
アクスルトラベル316mm
フレーム形式 アルミツインチューブ

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