ニュースリリース

2004年03月31日ニュースリリース

スーパースポーツバイク「CBR1000RR」を発売

 Hondaは、二輪ロードレースの最高峰「MotoGP世界選手権シリーズ」で、昨年2年連続チャンピオンを獲得したレース専用車「RC211V」の先進技術を取り入れ、新設計の水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒1000ccエンジンを搭載したスーパースポーツバイク「CBR1000RR」を、4月20日(火)より発売する。

CBR1000RR

CBR1000RR

 CBR1000RRは、1992年の発売開始以来、世界中から高い評価を得たCBR954RRの後継モデルとして、排気量を1000ccに上げ、“Racing DNAのきらめく結晶”をコンセプトに、「RC211V」の先進技術をいたるところに採用。市街地やワインディングでの乗り易さに加え、レースでの競争力向上を目指し、開発したモデルである。
 CBR1000RRには、RC211Vで採用したユニット・プロリンク・サスペンションやセンターアップ・エキゾーストシステムに加え、電子制御方式の油圧式ロータリーダンパー=HESD(ホンダ・エレクトロニック・ステアリング・ダンパー)を市販車として世界で初めて採用。さらに、燃料タンクの設置場所や各部のスタイリング等もRC211Vの技術を応用し、マスの集中を実現することで、操縦安定性を大幅に向上させている。
 また、軽量でコンパクトなエンジンを新たに設計し、力強い出力特性を実現。PGM-DSFI(電子制御燃料噴射装置)を組み合わせて採用することで、低回転域から高回転域まで幅広い回転域で高効率燃焼を可能とし、最適な出力特性を実現している。
 さらに、盗難抑止に効果的なH・I・S・S(Honda Ignition Security System)やコンパクトで多機能な液晶デジタルメーターなど装備も充実させている。
 車体色は、鮮やかなウイニングレッドと精悍なフォースシルバーメタリックに加え、トリコロールカラーのパールフェイドレスホワイトの3色を設定している。

販売計画台数(国内・年間)

2,000台

メーカー希望小売価格

1,207,500円
(消費税抜き本体価格 1,150,000円)

 

※価格は参考価格。保険料・税金(消費税除く)・登録などに伴う諸費用は含まず。

CBR1000RRの主な特長

PGM-DSFI採用の軽量・コンパクトな新設計エンジンを搭載

エンジンは、軽量・コンパクトな水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒998cm3エンジンを新設計。また、新たに採用したPGM-DSFIは、回転数が3,000rpm以上でスロットル開度が4分の1以上開けた場合に2つ目のインジェクターが作動する、デュアル・シーケンシャル・フューエル・インジェクションシステムを採用。これにより、全回転域で効率的な混合気が供給され燃焼効率が向上し、最適な出力特性を実現している。さらに、ダイレクト・エア・インダクション・システム(ラムエアシステム)を新たに採用。走行風を取り入れる吸入部にフラップを装備し、開閉をECUで制御することで速度に応じて最適な空気量を取り入れ、中高速域での高い出力特性と俊敏なスロットルレスポンスを実現している。

電子制御ステアリングダンパー「HESD」を世界で初めて搭載

RC211Vに搭載されて高速安定性に定評のある、革新のロータリータイプ油圧ダンパーをステアリングヘッドに搭載。世界初の電子制御とすることで、低速走行時には軽快な取り回しを可能とし、高速走行時には路面からの外乱や振動を抑え、安定したハンドリング操作を可能としている。システムは、車速と加速度に応じて、電子制御によりダンパーの減衰特性を最適なものとしている。

操縦安定性に効果的なユニット・プロリンク・リアサスペンションシステムを採用

「RC211V」で採用のユニット・プロリンク・リアサスペンションは、ショックユニットがメインフレームにマウントされない画期的な構造により、サスペンションから伝わるメインフレーム上部への衝撃を減少。また、フレーム側にリア・サスペンションを支持する構造体が不要となり、旋回に最適な剛性と軽量化を実現。これにより、路面状況による車体の挙動が低減し、操縦安定性が向上している。

機能性を重視した「RC211V」イメージのスタイリング

「RC211V」を彷彿させるコンパクトなフロントカウルは、高速走行時の空気抵抗を最小限に抑える前影投影面積の極小化を実現し、軽量化とともに優れたコントロール性を実現。また、リアカウルの内側に配したセンターアップ・エキゾーストシステムは、重心を中央部に設定。これにより、安定した走行性能と力強いリアビューを実現している。

使い勝手に配慮したインストルメントパネル

軽量でコンパクトなインストルメントパネルは、中央に大径のアナログ式タコメーターを設置。その右側には液晶デジタルスピードメーターや時計、左側にはデュアルトリップ・オドメーターなどを装備。さらに市街地やサーキット走行において効果的な、REVインジケーターを搭載し、任意にインジケーター点灯回転数を、設定することが可能としている。

充実した盗難抑止システム

  • 盗難抑止に効果的なH・I・S・S(Honda Ignition Security System)を標準装備している。
  • (株)セコムの位置情報提供サービス「ココセコム」ユニットの装着に最適な設置スペースを確保。
  • ピリオンシート下のユーティリティスペースには、専用U字ロックを収納可能としている。

主要諸元

通称名 CBR1000RR
車名・型式 ホンダ・BC-SC57
全長×全幅×全高(m) 2.025×0.720×1.120
軸距(m) 1.410
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.820
車両重量(kg) 210
乾燥重量(kg) 181
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L) 23.0(60km/h定地走行テスト値)
最小回転半径(m) 3.2
エンジン型式・種類 SC57E・水冷4ストロークDOHC直列4気筒
総排気量(cm3 998
内径×行程(mm) 75.0×56.5
圧縮比 11.9
最高出力(kW[PS]/rpm) 69[94]/10,000
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 84[8.6]/6,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射式(PGM-DSFI)
始動方式 セルフ式
点火装置形式 フル・トランジスタ式 バッテリー点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 18
クラッチ形式 湿式多板コイル・スプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1 速 2.538
2 速 1.941
3 速 1.578
4 速 1.380
5 速 1.250
6 速 1.160
減速比(1次/2次) 1.604/2.500
キャスター(度)/トレール(mm) 23°45´/102
タイヤサイズ 120/70ZR17 M/C(58W)
190/50ZR17 M/C(73W)
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイング・アーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

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