ニュースリリース

2003年09月01日ニュースリリース

ハイブリッド除雪機「HSS1170i」を新発売

    Hondaは、除雪作業部をエンジンで駆動しながら同時に発電し、走行をモーター駆動で行なうHonda独創のハイブリッド方式除雪機「スノーラi HSS1170i」を、11月1日より全国のHonda汎用製品取扱店から発売する。また、同機種をベースとしたホームセンター向け商品「Holiday HSS1170iH」も、11月1日より特約ホームセンターから発売する。 

スノーラi HSS1170i

スノーラi HSS1170i

「スノーラi HSS1170i」は、従来、エンジンで駆動していた走行部分をモーター駆動にすることにより、コンピューター制御によるスムーズな走行と、作業負荷に応じた走行速度の自動制御を可能にしている。また、走行を2つのモーターで行なうため、従来モデルでは複雑で、力が必要な旋回が旋回ボタンを押すのみの簡単な操作で可能となり、経験を要する除雪作業が初心者にも簡単に行なえる、扱いやすいモデルとしている。 

 作業者の身長に合わせてハンドル高さを2段階に調節できるとともに、走行クラッチの操作荷重を従来機の1/3に低減し、作業時の負荷を大幅に軽減している。また、エンジン部分のフルカバー化や大型マフラーの採用により、早朝や市街地での作業にも配慮した仕様としている。始動時や作業中に異常を知らせる故障自己診断機能により、メンテナンス性も向上、除雪クラッチボタン及び旋回ボタンを手元に集中したコントロールパネルなど高い視認性や操作性も実現した。

 エンジンは世界で最も厳しい排出ガス規制である米国環境保護局(EPA)のフェーズ2に対応する除雪機専用のバーチカルエンジン(Honda e-SPEC エンジン)を搭載。2軸バランサー採用による低振動や、電磁クラッチと直結ミッションによる作業部駆動系のメンテナンスフリー化を実現している。 

 Hondaは、2001年11月に世界初のハイブリッド除雪機「スノーラi HS1390i」、2002年に「スノーラiHS1180i/980i」を発売しており、今回のモデルの追加により、ハイブリッド除雪機は4機種のラインアップとなる。

販売計画台数(年間・国内)

2,000台
(特約店/Holiday含む)

メーカー希望小売価格(消費税含まず)

HSS1170i (特約店)

498,000円

HSS1170iH (Holiday)

498,000円

ハイブリッド概念図

ハイブリッド概念図

「スノーラi HSS1170i」の主な特長

簡単作業

  • 除雪部をエンジン駆動、走行部をモーター駆動で行なうハイブリッド方式を採用。
  • 除雪作業時に、コンピューター制御によりエンジン負荷に応じた走行速度の調整を行い、わずらわしい車速調整操作を低減。
  • 従来の小型クラスにはない旋回機構を装備。
  • 左右独立の走行モーターを、コンピューターで最適に制御し、走行速度に応じたスムーズな旋回が可能。また低速時はその場で旋回ができる小回り性を実現。
  • 電気式操作系を採用し、走行クラッチレバーの荷重を従来機の約1/3に軽減。また旋回操作はボタンスイッチとすることで楽々操作を実現。
  • 作業者の身長に合わせてハンドル高さを2段階に調節可能。
  • 除雪部の高さは無段階に調節可能。ガスアシスト式とし、ハンドル持ち上げ荷重を軽減。
  • 作業時の操作が簡単で、扱い易くなったコントロールパネル。
  • 夜間/早朝作業などに威力を発揮する作業灯(25w)を標準装備。

除雪性能

  • クローラトレッドとクローラ接地長の拡大により、深雪や硬い雪でもスリップしにくい走行を実現。牽引力は従来機に比べ約1.3倍に向上。(当社比)
  • 機体重心位置を最適化し、新構造のオーガを採用したことにより、深雪、硬雪に対しての除雪性能が向上。

メンテナンス性

  • バーチカルエンジンを搭載し、電磁クラッチと直結ミッションの採用により、作業部駆動系のメンテナンスフリー化を実現。
  • 始動時や作業中に異常を知らせる故障自己診断機能を採用。
  • 着脱が簡単な大型樹脂カバーを採用。エンジン部やバッテリーのメンテナンスが容易に行える。バッテリーは一般的な軽自動車用のものを採用し、交換時のコストを低減。

安心装備

  • 走行レバーを放すことで、除雪/走行がストップする自動停止機構を標準装備。
  • ガス欠時や屋内移動時に、エンジンをかけずに走行できる便利なバッテリー走行機能を採用。

低騒音

  • 大型マフラーとフルカバー構造の採用により、早朝や住宅地での作業にも配慮した低騒音設計。(騒音は従来機比1/2に減少)

環境性能

  • 米国環境保護局(EPA)のフェーズ2規制に対応する世界最高水準の低排出ガスエミッションを実現したHonda e-SPEC エンジンを搭載。

主要諸元

名称 スノーラ i
機種名 HSS1170i
全長×全幅×全高(mm) 1500×725×1155
装備重量(kg) 163
エンジン
名称 GXV390
形式 空冷4ストロークOHV
最大出力[kW(PS)]/rpm] 9.7(13)/3,600
総排気量(cm3 389
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
始動方式 セルスターター
燃料タンク容量(L) 6.5
除雪部
除雪装置形式 2ステージ
除雪幅(mm) 710
除雪高(mm) 510
最大除雪量(ton/h) 60
最大投雪距離(m) 17
投雪口 回転/上下 角度 回転210°/上下97°
オーガクラッチ方式 電磁クラッチブレーキ
作業灯 12V-25W
走行部
走行方式 左右独立式電動ブラシレスモーター駆動
旋回方式 左右偏差減速方式(旋回減速機構付)
クローラ仕様 ハイトラクションクローラ
操作部
オーガ高さ調整機構 ガスアシスト式オーガ高さ調整
シューターコントロール フルリモコン電動式
走行クラッチ 電気式低荷重レバー
除雪クラッチ 電気式ボタン
変速段数 電動2モーター式無段変速
バッテリー 34B17L(1個)