Hondaは、シビックシリーズの世界累計生産台数が、2003年3月をもって1500万台を達成したと発表した。

　シビックは、モータリゼーションの発展めざましい1972年7月、それまでの常識を打ち破る全く新しいコンセプトに基づいて開発された2ボックスFF車として発売されて以来、爽快な走りと高い経済性、安全・環境性能や広い室内空間などにより、世界の市場で好評を得て、現在は約160ヵ国で販売されているHondaの基幹車種である。 

　現行のモデルは初代から数えて7代目にあたるが、この間、当時世界で最も厳しい排出ガス規制とされた米国のマスキー法を世界で初めてクリアした低公害エンジンである「CVCCエンジン」、世界初の可変バルブタイミング・リフト機構を採用した高効率な「VTECエンジン」や「ホンダマルチマチックS」など、数々のHondaの先進技術が取り入れられた。さらに、1998年6月には、天然ガス自動車「シビックGX」、2001年12月には「シビック ハイブリッド」がラインアップに加わり、国内外で数々の賞を受けるなど高い評価を得ている。 

　シビックの生産は、1972年6月に鈴鹿製作所で始まった後、1975年のインドネシアを皮切りに世界各地へ広がった。現在は北米、南米、欧州、アジア各地域の計11ヵ国で年間約60万台（2002年実績）が生産されている。