ニュースリリース

2003年06月18日ニュースリリース

インスパイアをフルモデルチェンジし発売

 Hondaは、スポーティーな走りと洗練されたスタイリングの上級セダン「インスパイア」をフルモデルチェンジし、6月19日より全国のHonda四輪全ディーラーから発売する。知能化技術の採用や装備の充実により商品魅力を大幅に向上させながら、価格は270万円から350万円と、前モデルとほぼ同じ価格帯に設定した。なお、「セイバー」は「インスパイア」に統合する。 

インスパイア 30TL

インスパイア 30TL

 4代目となる「インスパイア」は、セダンとしての基本である「走る・曲がる・止まる」といったすべての性能を進化させたうえで、Honda独自の先進技術により、乗る人に「かつてないゆとりと上質」と「圧倒的なドライビングプレジャー」をもたらすことを目指し、「New Intelligent Tourer(ニュー・インテリジェント・ツアラー)」をコンセプトとして開発された。 

 追突の危険性を判断しドライバーに警告を与えるとともに、衝突した場合の被害を軽減する世界初の「追突軽減ブレーキ」※1(CMS:Collision Mitigation brake System)と「E-プリテンショナー」※1を、「Honda プリクラッシュセーフティテクノロジー」の第一弾として搭載した。 

 また、新開発「V6 3.0L i-VTECエンジン」は、クルーズ時などには片側3気筒を休止させ、力強い余裕の走りと、11.6km/L※2という2.4L直列4気筒エンジン同等※3の低燃費を両立。国土交通省「超-低排出ガス」認定を取得するとともに、平成22年燃費基準に適合、3リッタークラスセダンで唯一グリーン税制の対象となる高い環境性能を実現している。 

 上質な乗り心地や走りを実現するために、専用セッティングのサスペンションや、軽量・高剛性ボディを採用。先進性と上質を調和させたインテリアデザインや、長距離のドライブを快適にサポートするさまざまな装備とあわせ、高速道路や市街地走行などのあらゆるドライビングシーンにおいて、乗る人が心地よく、ゆとりと上質を感じる空間を追求した。 

  • ※1アバンツァーレに標準装備
  • ※210・15モード走行燃料消費率 国土交通省審査値
  • ※3アコードセダン 2.4L(10・15モード走行燃費消費率 12.0km/L)

販売計画台数(国内・月間)

2,000台

全国メーカー希望小売価格(消費税含まず、単位:千円)

◎印は写真掲載タイプ

タイプ エンジン トランスミッション 価格  
アバンツァーレ V6 3.0L
i-VTEC
5AT
(Sマチック)
3,500  
30TL 2,950
30TE 2,700  

ボディカラー

  • メテオールシルバー・メタリック(新色)
  • プレミアムホワイト・パール
  • サテンシルバー・メタリック
  • ナイトホークブラック・パール
  • グラファイト・パール
  • エターナルブルー・パール

※プレミアムホワイト・パールは30千円高

主なメーカーオプション

  • 前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)+サイドカーテンエアバッグシステムは80千円高(30TL、30TEに設定、アバンツァーレは標準装備)
  • 音声認識Honda・DVDナビゲーションシステム(インターナビ・プレミアムクラブ対応)は290千円高
  • プレミアムサウンドシステム(インダッシュ6連奏CDチェンジャー+AM/FMチューナー+6ユニット8スピーカー)は60千円高(30TL、30TEに設定、アバンツァーレは標準装備)
  • Hondaスマートカードキーシステム+雨滴検知ワイパーは60千円高(30TEに設定。30TL、アバンツァーレは標準装備)
  • 電動リアサンシェイドは35千円高(30TLに設定、アバンツァーレは標準装備)
  • 薄型電動スモークドガラス・サンルーフ(チルトアップ機構付き)は80千円高(アバンツァーレ、30TLに設定)
  • レザーインテリア<本革シート(前席シートヒーター付き)>は150千円高(アバンツァーレ、30TLに設定)
  • 本革&木目調コンビステアリングホイール+木目調パネルは30千円高

「インスパイア」の主な特長

革新パワートレイン

V6 3.0L i-VTECエンジン

  • 走行状況に応じて6気筒燃焼と3気筒燃焼を切り替える「可変シリンダーシステム」を採用。車速、エンジン回転数やスロットル開度などからクルーズ状態であると判断すると、リアバンク側3気筒の吸・排気バルブを休止し燃料噴射を停止。休止シリンダー内を密閉に保つことで吸・排気に伴うポンピングロスを約65%低減。V6 3.0Lエンジンの力強い走りと11.6km/L※1という2.4L直列4気筒エンジン同等※2の低燃費を実現。
  • 無鉛レギュラーガソリン仕様ながら184kW(250PS)、296N・m(30.2kg・m)とクラストップレベルの高出力・高トルクを達成。
  • 国土交通省「超-低排出ガス」認定を取得。平成22年燃費基準に適合しており、3リッタークラスセダンで唯一グリーン税制優遇の対象となる高い環境性能を実現。
  • 電子制御スロットルコントロールシステム DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用。可変シリンダーシステムとの協調により、いっそうスムーズな走りと燃費性能を実現。
  • ※110・15モード走行燃料消費率 国土交通省審査値
  • ※2アコードセダン 2.4L(10・15モード走行燃費消費率 12.0km/L)

電子制御5速オートマチックトランスミッション(Sマチック)

  • 追い越し時などの加速性能を向上すると同時に、燃焼気筒数の切り替え時のトルク低減を抑制。
  • スポーティーな走行時に、不要な変速を抑えるシフトホールド制御を採用。

先進予知機能

高速道路運転支援システムHiDS (アバンツァーレに標準装備)

  • LKAS(車線維持支援機能)は、フロントウインドウ上部内側に設けたC-MOSカメラが捉えた画像をもとに車線を認識。EPS(電動パワーステアリング)に適切なトルクを発生させ、車線維持をアシスト。
    IHCC(車速/車間制御機能)は、フロントグリル内のミリ波レーダーからの情報により前走車との距離を測定し、車速センサーやヨーレートセンサーで自車の走行状態を検出。設定した速度を一定に保つほか、同一車線の前走車の有無によって車速・車間を自動制御するクルーズコントロールシステム。
    この2つのシステムの組み合わせにより、高速道路における運転負荷を軽減し、快適性と安全性に寄与する。

世界初「追突軽減ブレーキ(CMS)」+「E-プリテンショナー」

(アバンツァーレに標準装備)

  • 警報によりドライバーに回避操作を促すとともにブレーキを制御して速度の低減を行う、世界初の「追突軽減ブレーキ」(CMS:Collision Mitigation brake System)と、衝突前に自動的にシートベルトを引き込む「E-プリテンショナー」を組み合わせた、衝突を予測しその被害を軽減する「Honda プリクラッシュセーフティテクノロジー」の考えにもとづいたシステム。
  • ミリ波レーダーで前方およそ100mにわたって車両を検知し、車間距離、相対速度、予測した自車の進路などから追突の危険性を判断、警報音や体感警報により、ドライバーに認知や回避操作を促す。さらに、ドライバーの踏力不足を補うブレーキアシストと乗員拘束力を高めるシートベルト制御や、衝突前のブレーキ制御による速度低減などにより、衝突した場合の被害を軽減する。
  • 「E-プリテンショナー」は「CMS」が作動していない場合でも、ドライバーの急ブレーキによりブレーキアシストが作動すると、シートベルトの引き込みを行う。

静粛性

エンジン振動の伝達を大幅に低減する、アクティブコントロールエンジンマウント

  • 気筒休止時に増大する振動を打ち消す、アクティブコントロールエンジンマウントを前後に採用。エンジンのクランク回転変動から振動を推定し、液封マウントの下部に内蔵したアクチュエーターを同位相・同周期で伸縮させ振動を吸収。気筒休止状態であることを感じさせない高い静粛性を実現。

気筒休止時のこもり音を打ち消すアクティブノイズコントロール

  • 気筒休止時のエンジンからのこもり音と逆位相の音を発生させる、アクティブノイズコントロールを採用。
  • エンジン回転パルスをもとに、制御対象の周波数を特定。打ち消し信号をオーディオスピーカーから音として出力し、こもり音を低減。室内のマイクからの音を常に分析し、打ち消し信号を随時更新することで高い精度を実現。

シャシー&ボディ

  • 上質な乗り心地と、高い操縦安定性を実現した高性能シャシー。
  • フロントには、直進安定性や乗り心地に優れたダブルウィッシュボーン・サスペンションを採用。
  • リアには5リンク・ダブルウィッシュボーン・サスペンションを採用し、優れた乗り心地を実現。
  • ABS、TCSに横滑り抑制を加えたVSA(車両挙動安定化制御システム)を採用。
  • ねじり剛性を前モデル比27%向上。優れた静剛性と動剛性によりフロントの応答性、リアの安定性や乗り心地を向上。
  • ボディ骨格部の約50%に高張力鋼板(ハイテン材)を採用し、剛性を高めながら、大幅な軽量化を達成。
  • アバンツァーレ、30TLに標準装備

スタイル

「クラッシー&アグレッシブ」をテーマとしたエクステリアデザイン

  • ゆとりの空間と、スポーティーなイメージを両立するハイデッキ&ワンモーションフォルム。
  • バンパーと一体感を持たせた左右大径エキパイフィニッシャーや、トランクリッド一体型のインテグレーテッド・ハイマウント・ストップランプを採用。洗練された迫力あるリアビューを演出。
  • 横長で薄型構造のラインビーム ディスチャージヘッドライト<HID>(ロービーム)を採用。昼と夜で見え方の異なる個性的なフロントビューを演出。また、より広範囲の照射が可能となったことで、夜間の視認性が高まり、運転負荷軽減にも貢献。

「クリーン&エモーショナル」をテーマとしたインテリアデザイン

  • 「見る」「触れる」「使う」といった人の感覚に訴えるインテリアデザインを採用。
  • オーディオや空調を機能的に集中させたセンターモジュールを中心に、左右へ広がりドアラインにまわり込む、ラップラウンドデザイン・インストルメントパネルを採用。
  • スモールランプと連動して点灯し、室内を上質に演出するブルーイルミネーションを採用。
  • ブラックフェイスに、文字盤が白や青で発光し浮かびあがる4眼メーターを採用。中央にはマルチインフォメーション・ディスプレイを配置し、走行状態やHiDS、CMS、可変シリンダーシステムの作動状況などを表示。
  • センターパネル下部は全タイプに標準装備。前席下部とドアポケットはアバンツァーレに標準装備

パッケージ&インテリア

  • ドライバーにゆとりと安心を提供する運転席まわり。
  • シート奥に自然に引き込まれる形状で、腰全体を包み込むようにホールドするフロントシート。足や背中のあたる中心付近をやわらかく、外側を硬くすることで座り心地と確実なホールド性を両立。
  • 運転席電動シートハイトアジャスター※1や運転席8ウェイパワーシート※2、運転席電動ランバーサポート※2やチルト&テレスコピック機構採用のステアリングホイールを装備。体格に最適なドライビングポジションを提供し、ドライバーの疲労軽減を追求。
  • リア中央席にヘッドレストを装備。
  • 495L(アバンツァーレは491L)※3の大容量トランクルーム。アームレストのトランクスルー機構に加え、リアシートフォールダウン機構を採用。大きく長い荷物も収納可能。
  • 赤外線カット(断熱)機能付き高熱線吸収UVカットガラス(フロント)をアバンツァーレに標準装備。
  • 強い日差しをさえぎり、後席の快適性を高める電動昇降式のサンシェイドを設定。※4 後方視界を確保するため、シフトレバーをリバース位置にすると自動的に下降する。
  • 左右独立温度コントロール式フルオートエアコンディショナーを採用。
  • ※130TEに標準装備
  • ※2アバンツァーレ、30TLに標準装備
  • ※3VDA方式によるHonda測定値
  • ※4アバンツァーレに標準装備。30TLにメーカーオプション

先進高機能装備

  • 超薄型カードを携帯していると、ドアの開錠/施錠、トランクの開錠、イグニション操作が行えるHondaスマートカードキーシステム※1を採用。
  • インターナビ・プレミアムクラブ対応音声認識Honda・DVDナビゲーションシステム※2は、大画面8インチワイドモニターとDVD-ROMを採用。タッチパネルや音声認識機能を備え、操作性と使いやすさを向上。
  • ※1アバンツァーレ、30TLに標準装備。30TEに雨滴検知ワイパーとセットでメーカーオプション
  • ※2全タイプにメーカーオプション

安全性能

  • ドライバーのブレーキ操作の傾向にあわせ、アシスト作動ポイントを自動的に設定する世界初の学習機能を備えた電子制御式ブレーキアシスト※1を採用。CMSやE-プリテンショナーとの協調制御も実現。
  • シートベルト非着用での走行時に、警告灯と警告音でシートベルト着用を促すシートベルトリマインダーを運転席に採用。
  • Honda独自のGコントロール技術に基づく、前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突55km/h、後面衝突50km/hに対応する新・衝突安全設計ボディを採用。
  • また、Honda独自の目標を設定したクルマ対クルマの衝突実験※2を実施。従来の固定バリアに比べて、厳しい対応が要求される衝突実験においても、目標値をクリアする優れた安全性能を確保。
  • 頭部や脚部に対する衝撃吸収構造を持つ歩行者傷害軽減ボディを採用。
  • 乗員頭部衝撃保護インテリアに加え、頚部衝撃緩和シート(前席)を採用。衝突時の乗員頭部・頚部の衝撃を緩和。
  • サイドウインドウのほぼ全面をカバーする広い保護エリアと、0.015秒という速い展開速度のサイドカーテンエアバッグシステム※3を採用。側面衝突時の乗員の頭部への傷害を大幅に軽減。
  • 運転席用&助手席用SRSエアバッグシステムを装備。
  • ISO FIX対応チャイルドシート固定専用バー+テザーアンカー(リア左右席)を装備。
  • ※1アバンツァーレ、30TLに標準装備
  • ※2相手重量2トンクラスまでの乗用車、双方の衝突速度50km/h、50%前面オフセットの衝突実験
  • ※3アバンツァーレに標準装備。30TL、30TEにメーカーオプション(前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)とセットオプション)

環境性能

  • 排出ガス中の大気汚染物質(HC、NOx)を大幅に低減。平成12年排出ガス規制の規制値を大きく下回る高い環境性能を実現。国土交通省「超‐低排出ガス」認定を取得。
  • 可変シリンダーシステムや高効率な燃焼技術などにより、11.6km/Lという低燃費を実現。平成22年燃費基準に適合※1。超-低排出ガス認定とあわせ、3リッタークラスセダンでは唯一グリーン税制の対象となる。
  • 内外装部品の多くにリサイクル性に優れた樹脂素材を使用。クルマ全体で90%※2以上のリサイクル可能率を達成。
  • 鉛の使用量を1996年レベルの1/10以下に削減。
  • インストルメントパネルなどの表皮成型で、金型の高温加熱・急冷工程を廃止し、エネルギー消費率を削減。
  • ※110・15モード走行燃料消費率/国土交通省審査値
  • ※2Honda独自の算出基準による

 また、助手席回転シートを採用した「インスパイア・アルマス」を30TL、30TEに設定し、7月25日より全国のHonda四輪全ディーラーから発売する。 

 この「インスパイア・アルマス」は、手軽な操作でシートが回転し、介助がしやすく優れた乗降性を実現している。また、ベース車両の座り心地の良いシートはそのままに、前後スライド機能を備えている。
なお、架装はホンダ特装(株)が行う。 

インスパイア・アルマス 30TL(オプション装着車)

インスパイア・アルマス 30TL(オプション装着車)

<アルマス ALMAS> 
スペイン語の「心=ALMA」からの造語。
Hondaとして心を込めて開発した気持ちを表現している。 

インスパイア・アルマス全国メーカー希望小売価格 (消費税含まず、単位:千円)

◎印は写真掲載タイプ

タイプ エンジン トランスミッション 価格  
30TL V6 3.0L
i-VTEC
5AT
(Sマチック)
3,130
30TE 2,880  

インスパイア・アルマスは木目調内装設定のみ 

ボディカラー

  • メテオールシルバー・メタリック(新色)
  • プレミアムホワイト・パール
  • サテンシルバー・タリック
  • ナイトホークブラック・パール
  • グラファイト・パール
  • エターナルブルー・パール
  • プレミアムホワイト・パールは30千円高

主なメーカーオプション

  • 音声認識Honda・DVDナビゲーションシステム(インターナビ・プレミアムクラブ対応)は290千円高
  • プレミアムサウンドシステム(インダッシュ6連奏CDチェンジャー+AM/FMチューナー+6ユニット8スピーカー)は60千円高
  • Hondaスマートカードキーシステム+雨滴検知ワイパーは60千円高(30TEに設定。30TLは標準装備)
  • 電動リアサンシェイドは35千円高(30TLに設定)
  • 薄型電動スモークドガラス・サンルーフ(チルトアップ機構付き)は80千円高(30TLに設定)

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