ニュースリリース

2002年02月04日ニュースリリース

2002年 Hondaモータースポーツ活動

 Hondaは「人々とともに夢を求め、夢を実現していく」という意志をグローバルブランドスローガン「The Power of Dreams」に込め、企業活動を推進している。
 モータースポーツ活動は「夢への挑戦とチャレンジングスピリット」の象徴と捉え、2輪、4輪の統一ロゴ「Honda Racing」のもと、今年も積極的に活動する。

Hondaのモータースポーツ活動における3つの分野

  • 1.レース活動
    「お客様と夢の共有」「世界に挑戦し若手技術者を育成」「ブランドロイヤリティーの確立」を目的にレース活動を展開する。4輪レース活動は、F1世界選手権、CART FedEx チャンピオンシップシリーズ、(株)無限と(株)童夢による「無限×童夢プロジェクト」への支援を継続し全日本GT選手権に参戦する。2輪レース活動は、ロード、モトクロス、トライアルの世界選手権、各国の選手権に参戦する。
  • 2.モータースポーツを「観て、参加して、楽しむ」場、機会の提供
    (株)鈴鹿サーキットランドと、(株)ツインリンクもてぎ、ホンダ・セーフティ&ライディングプラザ九州での、世界の頂点レースの開催や様々な普及活動をより多くのお客様に楽しんでいただくべく、いっそうの支援活動を強化する。
    また、今年より「ベルノエキサイティング・カップ・インテグラ・ワンメイクレース」を開催し、さらにスクール活動や、参加して楽しんでいただくイベント、Honda車で楽しみながらサーキットで安心して操る楽しさと競い合うことを幅広く提供することを目的に各種「コンセプト・ミーティング」を開催する。
  • 3.世界のトップレベルのレースで表彰台を争う人材の育成
    世界の頂点レースで表彰台を争うライダー、ドライバーなど、将来を担う人材の育成を目的に、トップアスリートとしてのフィジカル面からメンタル面まで、多方面にわたりアドバイスしながら「鈴鹿サーキット」「ツインリンクもてぎ」と連携し長期的な視野にたち継続して活動する。本年も鈴鹿レーシングスクール(SRS-J、SRS-K、SRS-F)をはじめとする各種スクールやレース、さらにフォーミュラドリーム、フォーミュラドリームのスカラシップによる国内外のF3参戦支援など、各カテゴリーにおける人材を育成するためのプログラムを継続して行う。

二輪参戦計画概要

FIM世界選手権シリーズ

FIM2002年ロードレース世界選手権シリーズ

Hondaは、2001年ロードレース世界選手権において、ライダータイトルとメーカータイトル6部門のうち5部門を獲得した。2002年は全タイトル制覇を目指し強力なマシンとライダーで、ロードレース世界選手権に参戦する。特にレギュレーション改定に伴い、排気量990ccまでの4ストロークマシンと500ccまでの2ストロークマシンが混走となる、MotoGPクラス(旧500ccクラス)には、新たに開発した4ストロークV型5気筒・990ccエンジン搭載のワークスマシンHonda RC211Vを2台投入し、MotoGPクラス初年度チャンピオンを目指す。

MotoGPクラス

 MotoGPクラスでRC211Vを駆るのは、2001年500ccクラスチャンピオンのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi イタリア)と、このクラス2年目を迎える宇川 徹(Tohru Ukawa 日本)が「TEAM HRC」(チーム・エイチアールシー)より参戦する。
 2001年チャンピオンを獲得したワークスマシンHonda NSR500では、4チーム5名のライダーが参戦する。「Team Fortuna Honda Gresini」(チーム・フォルトゥナ・ホンダ・グレシーニ)からは、2001年250ccチャンピオンの加藤大治郎(Daijiro Katoh 日本)が参戦し、「Pramac Racing」(プラマック・レーシング)からは、250ccクラス2位の原田哲也(Tetsuya Harada 日本)が参戦する。Hondaは2001年250ccで激しくチャンピオン争いをした2人の日本人ライダーを、NSR500で新たにMotoGPクラスに参戦させ、チャンピオン獲得を目指す。また同じくNSR500で「West Honda Pons」(ウエスト・ホンダ・ポンス)より、2001年500ccクラス3位のロリス・カピロッシ(Loris Capirossi イタリア)と4位のアレックス・バロス(Alex Barros ブラジル)が参戦し、「Kanemoto Racing」(カネモト・レーシング)からは、ユルゲン・ファンデン・グールベルグ(Jurgen V.d Goorbergh オランダ)が新たにHondaより参戦する。

250ccクラス

 2001年チャンピオンを獲得したワークスマシンHonda NSR250では、「Team Fortuna Honda Gresini」(チーム・フォルトゥナ・ホンダ・グレシーニ)より、ランキング4位のロベルト・ロルフォ(Roberto Rolfo イタリア)と7位のエミリオ・アルツァモーラ(Emilio Alzamora スペイン)が参戦する。また株式会社ホンダ・レーシング(HRC)のマシン開発を兼ね「Arie Molenaar Racing」(アリー・モレナー・レーシング)より、青木治親(Haruchika Aoki 日本)がHonda RS250Rで参戦する。

125ccクラス

 125ccクラスにはHRCのマシン開発を兼ね「Liegeois Competition」(リジョア・コンペティション)より、ランキング5位の東 雅雄(Masao Azuma 日本)と「Team Semprucci」(チーム・センプルッチ)より、ランキング9位の上田 昇(Noboru Ueda 日本)がHonda RS125Rで参戦する。

FIM2002年スーパーバイク世界選手権シリーズ

 惜しくも2001年チャンピオンを逃したスーパーバイク世界選手権は、チャンピオン奪回を目指し、市販モデルのHonda VTR1000SP-2をベースにHRCが開発した、2002年型ワークスマシンHonda VTR1000SPWを投入する。ライダーは、「Castrol Honda」(カストロール・ホンダ)より、2001年4勝を挙げながらもランキング2位となったコーリン・エドワーズ(Colin Edwards アメリカ)が参戦する。またホンダ・ヨーロッパ・モーター・サイクル(HEM)がサポートし、「Castrol Honda Rumi」(カストロール・ホンダ・ルミ)より、マーク・ヘックルス(Mark Heckles イギリス)がHonda VTR1000SP-2で新たに参戦する。

FIM2002年スーパースポーツ世界選手権シリーズ(スーパーバイク世界選手権シリーズ併催)

スーパースポーツ世界選手権には、HEMがサポートするHonda CBR600FSを8台投入する。ライダーは、「Ten Kate Honda」(テン・ケイト・ホンダ)より、ファビアン・フォレー(Fabien Foret フランス)とペレ・リバ(Pere Riba スペイン)。「BKM Honda」(ビーケーエム・ホンダ)より、ロバート・ウルム(Robert Ulm オーストリア)。「Vanzon Honda T.K.R」(バンゾン・ホンダ・ティケイアール)より、クリス・バーミューレン(Chris Vermeulen オーストラリア)とワーナー・ディーメン(Werner Deamen ベルギー)。「Honda UK」(ホンダ・ユーケー)より、カール・マガリッジ(Karl Muggeridge オーストラリア)とジョン・マクギネス(John McGuinness イングランド)が参戦する。

FIM2002年モトクロス世界選手権シリーズ

 1996年以降日本人の参戦がなかった、モトクロス世界選手権には、「CAS Honda Racing」(キャス・ホンダ・レーシング)より、2001年全日本モトクロス選手権シリーズ250ccチャンピオンでHRC所属の熱田孝高(Yoshitaka Atsuta 日本)がHonda CR250Rで参戦する。またHEMのサポートで「Berni Honda Racing」(ベルニ・ホンダ・レーシング)より、ピット・ベイレル(Pit Beirer ドイツ)とジョシュア・コッピンズ(Joshua Coppine ニュージーランド)がHonda CR250Rで、アンドレア・バルトリーニ(Andrea Bartolini イタリア)がHonda CRF450Rで参戦する。

FIM2002年トライアル世界選手権シリーズ

 2001年にライダータイトルとメーカータイトルを獲得したトライアル世界選手権には、2001年同様「montesa HRC」(モンテッサ・エイチアールシー)より、5年連続チャンピオンのドギー・ランプキン(Dougie Lampkin イギリス)がCOTA315Rで参戦し、ランキング2位の藤波貴久(Takahisa Fujinami 日本)がHonda RTLで参戦する。

全日本選手権シリーズ

2002年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ

 全日本ロードレース選手権には、2001年スーパーバイククラスで惜しくも2位となった玉田 誠(Makoto Tamada 日本)が2種類のマシンでそれぞれスポット参戦する。参戦するクラスは、「TEAM CABIN HONDA」(チーム・キャビン・ホンダ)よりHonda VTR1000SPWでスーパーバイククラスに、「TEAM HRC」(チーム・エイチアールシー)からHonda RC211Vでプロトタイプクラスに参戦する。また、「TEAM SAKURAI Honda」(チーム・サクライ・ホンダ)より、スーパーバイククラスに武田雄一(Yuichi Takeda 日本)がVTR1000SPWで参戦する。

2002年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ

 全日本モトクロス選手権には、「TEAM HRC」(チーム・エイチアールシー)より、チャンピオンを獲得したワークスマシンHonda RC250Mで2000年チャンピオンの高濱龍一郎(Ryuichirou Takahama 日本)がチャンピオン奪回を目指し参戦する。また2001年ランキング2位の小田切一剛(Kazuyoshi Odagiri 日本)がワークスマシンHonda CRF450Rでチャンピオン獲得を目指す。

2002年MFJ全日本トライアル選手権シリーズ

 全日本トライアル選手権には、「TEAM HRC」(チーム・エイチアールシー)より、4年連続シリーズチャンピオンの藤波貴久(Takahisa Fujinami 日本)がHonda RTLを駆り、後半戦より世界選手権とのダブルエントリーで参戦する。

AMAシリーズ

2002年AMAロードレース・シリーズ

 AMAロードレースシリーズのスーパーバイククラスには、アメリカン・ホンダ・モーター(AH)がサポートするHonda RC51(VTR1000SPW)を3台投入する。ライダーは、「Team Honda Road Racing」(チーム・ホンダ・ロード・レーシング)より、ミゲール・デュハメル(Miguel Duhamel カナダ)とニッキー・へイデン(Nicky Hayden アメリカ)。「Erion Racing/Parts Unlimited」(エリオン・レーシング/パーツ・アンリミテッド)より、カーティス・ロバーツ(Kurtis Roberts アメリカ)が参戦する。

2002年AMAスーパークロス/ナショナルモトクロス・シリーズ

AMAスーパークロスとナショナルモトクロスには、AHがサポートするHonda CR250Rを3台とHonda CRF450Rを1台投入する。ライダーは、「Team Honda Motocross」(チーム・ホンダ・モトクロス)より、Honda CR250Rを駆るリッキー・カーマイケル(Ricky Carmichael アメリカ)とセバスチャン・トーテリ(Sebastien Tortelli フランス)、エルネスト・フォンセカ(Ernesto Fonseca コスタリカ)。Honda CRF450Rを駆るネイサン・ラムゼイ(Nathan Ramsey アメリカ)が参戦。
また、「Factory Connection/Amsoil/Dr.Martens/Journeys」(ファクトリー・コネクション・アムゾイル・ドクターマーチンズ・ジャーニーズ)より、Honda CR250Rでマイク・ラロッコ(Mike LaRocco アメリカ)が参戦する。

四輪参戦計画概要

F1世界選手権

 ブリティッシュ・アメリカン・レーシング(B.A.R)との車体の共同開発を含めたF1活動を継続するとともに、ジョーダン・グランプリへもF1エンジンを供給、2チーム4台体制で参戦する。特にB.A.Rとは新たに3年間の契約を締結し、一層の戦闘力強化を図る。

参戦チーム ドライバー
LUCKY STRIKE B.A.R Honda ジャック・ビルヌーブ(カナダ)
オリビエ・パニス(フランス)
Jordan Honda 佐藤 琢磨(日本)
ジャンカルロ・フィジケラ(イタリア)

CARTチャンピオンシップシリーズ

アメリカンホンダの子会社ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(Honda Performance Development, Inc.)社が、以下の4チーム6台へ、新たに開発されたHonda・ターボV8「HR-2」エンジンを供給する。CART参戦9年目となる本年、もてぎでの勝利と7年連続のドライバーズ・チャンピオン、5回目のマニュファクチャラーズ・チャンピオンの獲得を目指す。

参戦チーム ドライバー
チーム・クール・グリーン ダリオ・フランキッティ(イギリス)
ポール・トレイシー(カナダ)
チーム・モトローラ マイケル・アンドレッティ(アメリカ)
モー・ナン・レーシング トニー・カナーン(ブラジル)
フェルナンデス・レーシング エイドリアン・フェルナンデス(メキシコ)
中野 信治(日本)

全日本GT選手権シリーズ(JGTC)

(株)無限と(株)童夢のジョイントによる「無限×童夢プロジェクト」の支援を継続。使用車両は、新たにNSX-GT '02スペックを製作。以下の4チーム5台で参戦。チャンピオンの奪回を目指す。

参戦チーム ドライバー
AUTOBACS RACING TEAM AGURI 土屋 圭市(日本)/金石 勝智(日本)
無限×童夢プロジェクト 道上 龍(日本)/伊藤 大輔(日本)
セバスチャン・フィリップ(フランス)/TBN
Mobil 1 Nakajima Racing
チーム国光with MOONCRAFT
ラルフ・ファーマン(イギリス)/松田 次生(日本)/光貞 秀俊(日本)/加藤 寛規(日本)