Hondaは、シンガポール共和国において新地域交通システムICVS(インテリジェント・コミュニティ・ビークル・システム)の運用を3月1日より開始する。
ビジネスの中心地であるCBD(Central Business District)地区内にICVSポート(専用駐車場)を3ヵ所(Wisma Atria、Millenia Walk、Market Street)設置し、地区内外の移動のために15台のシビック・ハイブリッドを約50名の会員が共同で利用する。
このシンガポールでのICVSでは、3種類のサービスを会員に提供する。
尚、スタート時より3ヵ月間は昼間利用サービスのみの運用とし、期間中は30分以内の利用を無料とする。4ヵ月目からはサービスを上記3種類に拡充して運用を行なう。
システムの特徴は以下の通り。
このICVSシンガポールプロジェクトには地元のパートナーが参画している。システム開発はNational Computer Systems社、運営はCityCab社、車両メンテナンスはKah Motor社が担当し、HondaとともにICVSの運用を行なう。
シンガポールでのICVS展開は、限定された国土スペースと自家用車保有コストの高さが車両の共同利用に相応しい国情であることや、高い制御技術を要する本システムに対し先進技術立国を目指す同国政府の理解、協力により実現したものである。
今後は車両・ポート・会員の規模を順次拡大しながら、事業性の見極めを行なっていく予定である。
Honda ICVS Singapore Pte. Ltd.
(ホンダ アイシーブイエス シンガポール プライベート リミテッド)
中内 敏夫
シンガポール市
2001年2月6日
400万シンガポールドル(約2.92億円) (2月26日現在 約73円/ドル)
本田技研工業株式会社 100%
ICVSの研究開発、運営実験
ICVS構想を発表。
『メトロポリス'96東京』で、ICVSのコンセプトモデルを公開。
ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)において、ICVSのデモンストレーションを実施。
米国カリフォルニア州サンフランシスコ近郊、ダブリンプレザントン駅で12台のCivic天然ガス車を使い、ステーションカーシステム「Carlink」の実験運用をカリフォルニア大学デービス校と共同で行う。
米国カリフォルニア州カリフォルニア大学リバーサイド校の構内においてEV-Plus 15台を使い、3ポートどこでも貸出し返却ができるマルチポートシステム「UCR IntelliShare」の実験運用を同校と共同で行う。(継続中)
第35回東京モーターショーで、ツインリンクもてぎデモに使用する4種類の車両を展示。
シンガポールにてICVSの実用化に向けた研究・開発を開始。
シンガポールにおけるICVSの運用概要を発表。
米国カリフォルニア州シリコンバレー、カリフォルニア・アベニュー駅で27台のCivic ULEV車を使い、ステーションカーシステム「CarLinkII」の運用をカリフォルニア州交通局と共同で行う。(継続中)
第35回東京モーターショーで、「UCR IntelliShare」システムと「Honda Cycle Partner」(電動アシストサイクル共同利用シスム)を展示、公開。
2001年東京国際自転車展で、「Honda Cycle Partner」を展示。
「Honda Cycle Partner」の事業化を発表。
シンガポールにおけるICVSの運用を開始。