ニュースリリース

2002年08月08日ニュースリリース

サイドカーテンエアバッグを新開発

 Hondaは、側面衝突時に、子供から大人まで様々な体格の乗員の頭部や頚部を幅広い範囲で保護し、特にセンターピラーへの頭部衝突を防ぐ展開性能を実現したHondaサイドカーテンエアバッグを新開発、今秋発売のアコードに搭載する。

Honda サイドカーテンエアバッグ

Honda サイドカーテンエアバッグ

 サイドウインドウのほぼ全面をカバーするエアバッグを瞬時に展開させるため、低温ガス(圧縮ヘリウム)インフレーターを採用、約0.015秒の展開速度を実現した。この速い展開速度により、バッグの厚さの拡大も可能となり衝突の衝撃をより効果的に吸収、衝突時の頭部に加わる衝撃をエアバッグ無しの場合と比較して約6分の1に低減し、頭部傷害基準値(HIC:Head Injury Criteria)1000を大幅に下回るレベルを達成している。(ポール衝突テスト時) 

 衝撃センサーは、従来の3ヵ所(車体中央、前席乗員横左右)に後席乗員横左右2ヵ所を追加して計5ヵ所とし、側面衝突の形態に応じて、サイドカーテンエアバッグとサイドエアバッグが最適なタイミングで作動するように制御している。

 Hondaは、1971年にエアバッグの基礎研究を開始。1987年には国産車初の運転席用SRSエアバッグシステム、1990年に国産車初の助手席用SRSエアバッグシステムを発表。「人を守る安全装置で人を傷付けてはならない」という思想から開発され、エアバッグ搭載位置、インフレーター特性、バッグの折りと収納などに独自技術を投入した。1998年には同じ思想のもと、衝突の大きさによりインフレーターの特性を2段階にコントロールするi -SRSシステム 及び乗員保護性能と加害性軽減を両立させた乗員姿勢検知センサー付i -サイドエアバッグをそれぞれ世界で初めて発表した。今回のサイドカーテンエアバッグについても今までと同様の考え方に基き、側面衝突時に、様々な姿勢をとっている体格の異なる乗員の頭部及び頚部をいかに効果的に加害なく保護するかを念頭に開発した。