ニュースリリース

2001年08月30日ニュースリリース

家庭用小型コージェネレーションユニットの実用テストを開始

 Hondaは、一般家庭での使用に適した小型コージェネレーションユニットを開発し、2002年度中の商品化を目指して、一般住宅における実用テストを大阪ガスなどの都市ガス各社と共同で10月より開始する。

家庭用小型コージェネレーションユニット

家庭用小型コージェネレーションユニット

搭載エンジンは天然ガスを燃料とする「GF160V」を専用に新開発。独自の正弦波インバーター技術を採用した発電機により、1kWの発電と3kWの熱出力を実現し、高品位の電力発電と給湯や暖房を効率よく行なうユニットとなっている。発電と給湯をあわせた総合熱効率は85%を達成し、燃料に天然ガスを使用することなどとあわせ、20%程度のCO2低減効果が期待できる。

Hondaは、かねてよりクリーンなガソリンエンジンの開発、天然ガス車や燃料電池車などの代替燃料車の開発や、生産工場において廃棄物・埋立処分量「ゼロ」を達成するなど地球環境保全に関する取り組みを積極的に進めてきた。家庭用機器の分野においてもクリーンエネルギー技術を応用し、コージェネレーションユニットの開発を進めてきたが、今回の実用テストにおいて技術的検証を行ない、2002年度中に大手都市ガス各社への販売開始を計画している。

  • ホンダ試算 火力発電による電力とガスによる給湯機を使用した場合と比較
システム概念図

システム概念図

Honda家庭用小型コージェネレーションユニットの特長

  • 発電と給湯を効率良く行い、天然ガス(都市ガス13A)を用いることにより、CO2の排出低減
  • 三元触媒とO2フィードバック制御により、NOxの排出を低減
  • 多極正弦波インバーター発電機の採用により、高品質な電力を供給
  • 発電と排熱をあわせた総合熱効率85%を達成(低位発熱量規準)
  • 家庭用エアコン室外機同等の低騒音を実現

主要諸元

使用燃料

天然ガス(都市ガス13A)

エンジン型式

GF160V

エンジン形式

4サイクル水冷単気筒OHV

総排気量

163cm

発電機形式

多極式正弦波インバーター発電

発電出力

1kW

熱出力

3kW

サイズ

全幅580mm×奥行380mm×全高880mm