1961年の初優勝以来通算497勝を記録したロードレース世界選手権は、500ccクラスに6台のNSR500が4チーム体制でタイトル奪取に向け参戦し、250ccクラスには2台のNSR250が1チーム体制で参戦する。また、500ccクラスの新レギュレーションに基づく4ストロークマシンとして、V型5気筒エンジンを搭載したマシンRC211Vを開発し、来年度からの参戦を予定している。
500ccクラスに参戦するライダーは、1999年シリーズチャンピオンのアレックス・クリビーレに加え、昨年までの5年間250ccクラスで参戦していた宇川 徹がチャンピオン奪回を狙って「REPSOL YPF HONDA」(レプソルYPFホンダ)から参戦する。また昨年500ccクラスで2勝を挙げランキング2位を獲得した、バレンティーノ・ロッシが「NASTORO AZZURRO Honda」(ナストロ アズーロ ホンダ)より参戦し、初タイトルを狙う。さらに昨年それぞれ2勝を挙げランキング4位のアレックス・バロスと、7位のロリス・カピロッシが「Honda PONS」(ホンダ ポンス)より参戦するとともに、新たに昨年まで宇川 徹が所属していた「HARDWICK RACING」(ハードウイック レーシング)から、昨年までイギリス選手権スーパーバイク・クラスで活躍していたクリス・ウォーカーが参戦する。
250ccクラスに参戦するライダーは、昨年初参戦ながら4勝を挙げチャンピオン争いを演じた加藤 大治郎と、1999年シーズン125ccクラスチャンピオンのエミリオ・アルツァモーラが、ファースト・グレシーニ率いる「TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda」(チーム テレフォニカ モビスタ ホンダ)から参戦する。
カテゴリー | チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
500cc | REPSOL YPF HONDA |
アレックス・クリビーレ (Alex Criville) |
スペイン | NSR500 |
宇川 徹 (Tohru Ukawa) |
日本 | |||
NASTORO AZZURRO Honda |
バレンティーノ・ロッシ (Valentino Rossi) |
イタリア | ||
Honda PONS | アレックス・バロス (Alex Barros) |
ブラジル | ||
ロリス・カピロッシ (Loris Capirossi) |
イタリア | |||
HARDWICK RACING |
クリス・ウォーカー (Chris Walker) |
イギリス | ||
250cc | TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda |
加藤 大治郎 (Daijiro Katoh) |
日本 | NSR250 |
エミリオ・アルツァモーラ (Emilio Alzamora) |
スペイン |
年度 | 50cc | 125cc | 250cc | 350cc | 500cc | マニファクチャラ―ズ・タイトル |
1960 | ‐ | 0 | 0 | ‐ | ‐ | |
1961 | ‐ | 8 | 10 | ‐ | ‐ | 250cc/125cc |
1962 | 1 | 10 | 9 | 5 | ‐ | 350cc/250cc/125cc |
1963 | 1 | 3 | 4 | 5 | ‐ | 350cc/250cc |
1964 | 3 | 7 | 3 | 8 | ‐ | 350cc/125cc |
1965 | 5 | 0 | 4 | 4 | ‐ | 350cc/50cc |
1966 | 3 | 5 | 10 | 6 | 5 | 500cc/350cc/250cc/125cc/50cc |
1967 | ‐ | ‐ | 7 | 7 | 5 | 350cc/250cc |
1979 | 0 | |||||
1980 | 0 | |||||
1981 | 0 | |||||
1982 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 3 | |
1983 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | 6 | 500cc |
1984 | * | ‐ | ‐ | * | 8 | 500cc |
1985 | ‐ | 9 | 8 | 500cc/250cc | ||
1986 | ‐ | 4 | 3 | 250cc | ||
1987 | ‐ | 12 | 7 | 250cc | ||
1988 | 2 | 10 | 4 | 250cc | ||
1989 | 6 | 11 | 6 | 500cc/250cc/125cc | ||
1990 | 11 | 5 | 3 | 125cc | ||
1991 | 11 | 13 | 3 | 250cc/125cc | ||
1992 | 10 | 7 | 7 | 500cc/250cc/125cc | ||
1993 | 13 | 7 | 2 | 250cc/125cc | ||
1994 | 10 | 8 | 9 | 500cc/250cc/125cc | ||
1995 | 10 | 4 | 9 | 500cc/125cc | ||
1996 | 5 | 5 | 13 | 500cc/250cc | ||
1997 | 4 | 12 | 15 | 500cc/250cc | ||
1998 | 10 | 1 | 13 | 500cc/125cc | ||
1999 | 11 | 5 | 9 | 500cc/125cc | ||
2000 | 3 | 6 | 6 | 125cc | ||
合計 | 13 | 139 | 166 | 35 | 144 | 50タイトル/497勝 |
昨年シリーズチャンピオンを獲得した、スーパーバイク世界選手権には、昨年同様2台のVTR1000SPWが1チーム体制で参戦する。
参戦するライダーは、昨年新投入のVTR1000SPWで8勝を挙げ、見事シリーズチャンピオンを獲得したコーリン・エドワーズに加え、昨年までWGP500ccクラスに「REPSOL YPF HONDA」から参戦していた岡田 忠之が「Castrol Honda」(カストロール ホンダ)より参戦する。
チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
Castrol Honda | コーリン・エドワーズ (Colin Edwards) |
アメリカ | VTR1000SPW |
岡田 忠之 (Tadayuki Okada) |
日本 |
昨年CR250Rを駆ってシリーズチャンピオンを獲得した、モトクロス世界選手権には1台のCR250Rを投入する。ライダーは、'99~'00年のシリーズチャンピオンを獲得したフレデリック・ボレーが「Pamo Racing」(パモ レーシング)より参戦し、3連覇を狙う。
カテゴリー | チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
250cc | Martin Honda Racing* | フレデリック・ボレー (Frederic Bolley) |
フランス | CR250R |
昨年COTA315Rを駆ってシリーズチャンピオンを獲得した、トライアル世界選手権にはCOTA315RとRTLをそれぞれ1台づつ投入する。ライダーは、COTA315Rを駆り5年連続シリーズチャンピオンを狙うドギー・ランプキンと、RTLを駆り2年連続でランキング2位の藤波 貴久が「MONTESA HRC」(モンテッサHRC)より参戦し、連覇を狙う。
チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
Montesa HRC | ドギー・ランプキン (Dougie Lampkin) |
イギリス | COTA315R |
藤波 貴久 (Takahisha Fujinami) |
日本 | RTL |
全日本選手権へは、(株)ホンダレーシングよりロードレース・スーパーバイククラス、モトクロス250ccクラス、トライアルへ参戦する。
スーパーバイクシリーズに「Team CABIN HONDA」(チーム キャビン ホンダ)より、玉田 誠、山口 辰也の2名がVTR1000SPWを駆り、タイトル奪還を目指し参戦する。
カテゴリー | チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
SUPER BIKE | Team CABIN HONDA | 玉田 誠 (Makoto Tamada) |
日本 | VTR1000SPW |
山口 辰也 (Tatsuya Yamaguchi) |
日本 |
250ccクラスに、「TEAM HRC」より、ディフェンディング・チャンピオンの高濱 龍一郎と、昨年ランキング2位の熱田 孝高が、連覇を狙いRC250Mを駆って参戦する。さらに、同チームより小田切 一剛が開発を目的として、4ストロークのニューマシンCRF450Rを駆り参戦する。
カテゴリー | チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
250cc | TEAM HRC | 高濱 龍一郎 (Ryuichiro Takahama) |
日本 | RC250M |
熱田 孝高 (Yoshitaka Atsuta) |
日本 | |||
小田切 一剛 (Kazuyoshi Odagiri) |
日本 | CRF450R |
3年連続でシリーズタイトルを獲得している、全日本トライアル選手権には、チャンピオンの藤波 貴久がRTLを駆って4連覇を目指し、世界選手権とのダブルエントリーで「TEAM HRC」より参戦する。
チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
TEAM HRC | 藤波 貴久 (Takahisa Fujinami) |
日本 | RTL |
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スーパーバイククラスに、「American Honda」からミギュエル・デュハメル、ニッキー・ハイデンが、「Erion Racing」よりカーティス・ロバーツが、RC51(VTR1000SPW)を駆って参戦する。
カテゴリー | チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
SUPER BIKE | American Honda | ニッキー・ハイデン (Nickey Hayden) |
アメリカ | RC51(VTR1000SPW) |
ミギュエル・デュハメル (Miguel Duhamel) |
カナダ | |||
Erion Racing | カーティス・ロバーツ (Kurtis Roberts) |
アメリカ |
スーパークロス250ccクラスとナショナルモトクロス250ccクラスに、「American Honda」から、エズラ・ラスクとセバスチャン・トーテリがCR250Rを駆って参戦する。さらに同チームからライアン・フューズがCR250Rを駆ってナショナルモトクロス250ccクラスへ参戦する。また、4ストローク・モトクロッサーCRF450Rのナショナルモトクロス250ccクラスへの参戦も予定している。
カテゴリー | チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
250SX/ 250NATL |
American Honda | エズラ・ラスク (Ezra Lusk) |
アメリカ | CR250R |
セバスチャン・トーテリ (Sebastien Tortelli) |
フランス | |||
250NATL | ライアン・フューズ (Ryan Hughes) |
アメリカ |
スーパースポーツ世界選手権には、新規投入のCBR600FSを駆り、Alpha Technik Honda(アルファ テクニック ホンダ)、BMK Honda(BMKホンダ)、Castrol Honda(カストロール ホンダ)、Ten Kate Honda(テン ケイト ホンダ)が、4チーム7台体制で参戦する。
チーム | ライダー | 国籍 | マシン |
Alpha Technik Honda | アダム・ファーガソン (Adam Fergusson) |
オーストラリア | CBR600FS |
マーカス・バース (Markus Barth) |
ドイツ | ||
BMK Honda | ケヴィン・カーテン (Kevin Curtain) |
オーストラリア | |
イヴァン・ゴイ (Ivan Goi) |
イタリア | ||
Castrol Honda | クリス・ヴァーミューレン (Chris Vermeulen) |
オーストラリア | |
Ten Kate Honda | ファビアン・フォレット (Fabian Foret) |
フランス | |
ペレ・リバ (Pere Riba) |
スペイン |