ニュースリリース

2001年12月17日ニュースリリース

中国での汎用エンジン生産を決定

  • Hondaの二輪車生産・販売合弁会社である嘉陵-本田発動機有限公司(本社:重慶市、社長:畠山嗣道)は、中国重慶市にて2001年12月15日午後3時00分(日本時間同午後4時00分)に以下を発表致しましたので、その内容をご案内致します

<ご参考>

 Hondaの中国における二輪車生産・販売合弁会社「嘉陵-本田発動機有限公司」(以下 嘉陵-本田 社長:畠山嗣道 ハタケヤマ ツグミチ)は、2002年夏よりHondaとして初めて中国での汎用エンジン生産を行なうことを決定し、15日、Hondaおよび合弁相手先である「中国嘉陵工業股份有限公司」(以下 嘉陵工業)との3社間で契約調印式を行なった。初年度の生産台数は約20,000台、その後輸出向けなどを加えながら2004年には年産30万台を目指す。汎用エンジンの生産ラインは、嘉陵-本田の既存二輪工場内に新設され、これに関わる投資額は4.5億円を予定している。

中国の汎用エンジン市場は、発電機向けなどを中心にここ数年で急速に拡大しており、特にガソリンエンジンでの伸びが顕著である。嘉陵-本田が生産するのは、中型汎用エンジン「GX160」で、主に業務用の発電機やポンプ向けとして世界各地で幅広く使われている量販モデル。Hondaは、これを現地生産することで低コスト化を図り拡大する需要に対応する。嘉陵-本田では、このGX160を現地OEMメーカーに販売する他、現地合弁会社である「東本田発電機組有限公司」(福建省 福州市)で生産している業務用発電機やポンプ向けにも供給する。

なお、この調印式に先立ち同日、嘉陵工業とHondaの提携20周年を記念する式典が開催され、Honda社長の吉野浩行、嘉陵集団総裁の何世(カ セイビン)氏らが出席、また、王徳臣(オウ トクジン)南方工業集団総公司 総経理のほか、中国中央政府および重慶市政府から多数の来賓が出席した。Hondaは、1981年に嘉陵工業との間で技術提携契約を結び二輪事業に参入、1993年には同社との合弁で嘉陵-本田を設立しHondaブランドでの二輪車生産・販売を開始した。現在Hondaは二輪・四輪・汎用事業において計7社の合弁会社を持ち、市場に根差した生産・販売活動を行なっている。

嘉陵-本田発動機有限公司 Jialing-Honda Motors Co., Ltd. 概要

設立

1993年1月

本社/工場所在地

中国 重慶市

資本金

3,570万USドル(約43.9億円)

出資比率

本田技研工業(株) 50%
中国嘉陵工業股份有限公司 50%

事業内容

二輪車・汎用エンジンの製造、販売

従業員数

約700名

生産能力

二輪車 10万台/年、汎用エンジン 30万台/年(2004年)

生産機種

二輪車 CB125T、CM125、CG125汎用エンジン GX160(2002年夏~)

「GX160」主要諸元

エンジン方式

空冷4ストローク単気筒OHV

総排気量

163cc

最高出力

5.5PS(4.1kw)/3,600rpm