Hondaは、かねてより静岡県引佐郡細江町に建設を進めてきた船外機の生産工場、浜松製作所細江工場(以下、細江工場)がこのたび完成し、9月4日より船外機の生産を開始すると発表した。
この細江工場は、Hondaの最新鋭の高効率生産技術を採り入れるとともに、浜名湖畔という自然環境への影響の低減や職場環境の更なる改善をすすめ、CO2排出量の4割削減や、生産工程での排水ゼロを達成するなど、Hondaのグリーンファクトリーコンセプトを具現化した、21世紀のHondaの環境ベンチマーク工場である。
今回完成した細江工場は、生産現場の発想による生産設備・技術などを投入し、品質やコスト、生産の柔軟性、Honda LCA*に基づく環境対応と言った様々な観点から各工程の改革を行っている。これにより、今までの2本のラインから、エンジン組立、フレーム組立、完成機検査、出荷までを1本化とした多機能一貫同期型生産ラインを実現させた。
この細江工場では、小型船外機BF2から、今年2月のマイアミ国際ボートショーにてプロトタイプを発表した、世界最大級のV6、4ストロークのBF225大型船外機までの15機種フルラインアップの生産を行う予定である。
また、同敷地内には1998年6月に稼動した船外機総合テスト場が隣接しており、生産からテストまで行うことができる船外機総合生産基地となる。
静岡県引佐郡細江町気賀字大坪5794-1
船外機BFシリーズ(BF2~BF225)
立ち上がり時7万台/年(2シフト)
2003年までに11万台に引き上げる予定
231,000m2
7,000m2
110名(生産要員)・(工場総要員数:170名)
10億円
2001年3月