ニュースリリース

2001年05月18日ニュースリリース

欧州シビック、いすゞ製1.7リッターディーゼルエンジンを搭載 さらに新型2リッタークラスディーゼルエンジンを開発

    Hondaは、欧州向けのシビックに、いすゞポーランド工場(Isuzu Motors Polska)製1.7リッターディーゼルターボエンジンを搭載し、ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミッテッド(略称:HUM、本社:英国ウィルトシャー州スウィンドン、社長:高野 明)にて2001年11月より生産を開始する。
 さらにHondaは、欧州次期アコードへ2003年に搭載することを目標に、新型2リッタークラスディーゼルターボエンジンの量産に向けた開発を進める。なお、Hondaは、この新型ディーゼルの開発、量産化に関して、いすゞ自動車から技術面での協力を得ることで基本合意に達した。ディーゼル乗用車の販売比率が年々高くなっている欧州市場において、主力機種であるシビック、次期アコードにディーゼルエンジン搭載車種を設定することで、商品競争力強化を図っていく計画である。 

1.7リッターディーゼルターボエンジン

    1999年12月、Hondaとゼネラルモーターズ コーポレーション(General Motors Corporation 以下GM)は、HondaよりGMにV型6気筒のULEV(Ultra Low Emission Vehicle 超低公害車)エンジンとトランスミッションを供給し、GMグループのいすゞ自動車よりHondaに、ヨーロッパで販売される乗用車用のディーゼルエンジンを供給することを基本合意した。この合意に基づき、いすゞ自動車とHondaはエンジンの仕様を含め詳細な契約内容を検討してきた。
 このほど締結された契約では、いすゞ自動車は欧州向けのシビックに搭載するディーゼルエンジンを2001年11月から2002年3月までに5千台程度、同年4月以降年間1万5千台程度供給する。
 シビックに搭載するために、専用開発されたDOHCディーゼルエンジンは排気量1686cc、コモンレール式の高圧燃料噴射システムを採用し低燃費でありながら、最大出力100ps(社内値)を発揮する。 

新型2リッタークラスディーゼルターボエンジン

   現在、Hondaは、ガソリンエンジンで培ってきたアルミシリンダーブロックの技術を採用し、新型2リッタークラスディーゼルターボエンジンの開発を進めている。今後、欧州次期アコードへの2003年搭載を目標に、量産に向けた開発プロセスへと移行する。Hondaならではのガソリンエンジン技術を活かし、環境性能と動力性能をトップレベルで両立する新世代ディーゼルエンジンを目指していく。