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2001年4月25
Honda、3件の技術が「第51回自動車技術会賞」を受賞

<ご参考>
 本日、社団法人 自動車技術会から「第51回 自動車技術会賞」が発表され、同賞の論文賞、技術開発賞の計3件にて、(株)本田技術研究所エンジニア12名が受賞しましたのでお知らせいたします。

●論文賞   清水康夫 (株)本田技術研究所 チーフエンジニア
河合俊岳  アシスタントチーフエンジニア
杠 順司  
テーマ 車速と操舵角の関数により操舵ゲインを変化させるVGS (Variable Gear-ratio Steering:車速応動可変ギアレシオステリング)の操縦性向上についての研究
       
●技術開発賞 杉本富史 (株)本田技術研究所 エグゼクティブチーフエンジニア
金澤好宣 チーフエンジニア
田所英俊 チーフエンジニア
亀井孝博 アシスタントチーフエンジニア
本澤養樹 アシスタントチーフエンジニア
受賞理由 Gコントロール技術を応用した軽/小型車用新衝突安全ボディの開発
       
●技術開発賞 吉田 傑 (株)本田技術研究所 チーフエンジニア
杉本富史 エグゼクティブチーフエンジニア
秋山朗彦 アシスタントチーフエンジニア
今泉 巌 アシスタントチーフエンジニア
岡元雅義 アシスタントチーフエンジニア
受賞理由 歩行者保護を目的とした車体構造と歩行者ダミーの開発

<世界初のステアリング機構VGSについて>
本論文で提案されているVGSは、車速と舵角に応じてステアリングのギア比を無段階に変化させ、さまざまな運転状況に応じて理想的な操縦性を実現する世界初の機構であり、2000年7月に発売したリアルオープンスポーツカー「S2000 typeV」に採用されている。従来のクルマのステアリングギア比は概ね一定であるが、VGSではギヤ比を変化させて車両のヨーレートゲイン(ハンドル操舵角あたりの回転角速度の大きさ)を概ね一定にしているため、レスポンス良くクルマの舵角を変えることができ、より軽快な走りが可能となったほか、高速走行時など車速が高い領域では敏感すぎないスムーズなステアリングギア比となり、安心感のある走行を実現している。また、ステアリングの最大回転量は従来のクルマの約半分の1.4回転で、取り回しも向上している。今回は、この機構を発案し、本論文を執筆した清水康夫はじめ2名のエンジニアが「自動車技術会賞 論文賞」を受賞したものである。本論文では、VGSの可変ギヤ比特性と基本機構およびそのステアリングシステムの設計例やシステム構成、制御方法を初めて紹介している。

<Gコントロール技術を応用した軽/小型自動車用 新・衝突安全ボディの開発について>
Gコントロール技術を応用した軽/小型車用 新・衝突安全ボディーは、フルラップ/オフセット衝突の課題である「乗員の傷害値低減」と「生存空間の確保」という相反する事象を高水準で両立させ、世界最高水準であるフルラップ衝突55km/h、オフセット衝突64kmをクリアさせている。Hondaは、この技術を1998年に発売した軽自動車「ライフ」や「HR-V」を皮切りに適用し、その販売累計台数は160万台に達している(2001年3月末現在)。今回は、この開発を担当した杉本富史をはじめ4名のエンジニアへの「自動車技術会 技術開発賞」の受賞が決まったものである。開発に際しては、実際の衝突事故の実態を分析し、クルマと乗員に与える影響のメカニズムを理論的に解明した上で、実験とシミュレーションで実証、車体減速度を3ステージに分けて制御するGコントロール技術を確立。この技術を実現するために、圧壊・曲げを複合したフロントサイドフレームをはじめ、減速度を狙い通りに制御できる車体構造を開発した。さらに、変形防止や衝突エネルギー吸収だけでなく、Gコントロールの「アクチュエータ機構」を形成し、従来の車体構造に大きな変更を加えることなく量産車への適用を実現した。

<歩行者保護を目的とした車体構造と歩行車ダミーの開発について>
日本国内の交通事故実態において、歩行者事故が大きな割合を占めながら、クルマ側の対策は本格的に行われていないという問題に正面から取り組み、実際の事故実態と歩行者傷害への影響を解明し、歩行者とクルマの衝突時の挙動、傷害レベルを把握するためのシミュレーション技術や歩行者ダミーを開発。これらの知見に基づいて歩行者事故での傷害を軽減する車体構造を開発し、市販車に適用させた。今回、この開発を担当した吉田 傑はじめ4名のエンジニアへの「自動車技術会 技術開発賞」の受賞が決定したものである。この車体構造は「歩行者傷害軽減ボディ」として、1998年9月に発売したHR-Vに適用して以来、順次拡大している。歩行者ダミーについては、従来の挙動評価だけでなく、ダミーの機能的な傷害値の計測を高めるため、構造を人間の特性に近づけ、データ測定部位を拡大。頭部、胸部、下腿部をはじめ8部位での傷害値の計測を可能とした。

今回の受賞は、Hondaが「安全」をクルマの最優先課題のひとつと位置づけ、長年にわたる先進的技術開発への積極的取り組みとその成果を高くご評価いただいたものと受け止めており、今後も自動車技術向上の一助となるべく、さらなる研究開発に努力する。

「自動車技術会賞」
1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励することを目的として設けられ、浅原賞学術奨励賞、浅原賞技術功労賞、論文賞、技術開発賞、学術貢献賞、技術貢献賞の6賞からなる。論文賞は自動車技術に関係ある優れた論文を発表した会員に贈られる。技術開発賞は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した個人会員に贈られる。


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