二輪製品ニュース
2001年6月29日
モトクロス競技専用車「CRシリーズ」の2002年型モデルを発売
Hondaは、高性能な水冷・2ストロークエンジンを搭載したモトクロス競技専用車「CR250R/125R」の各部の熟成を図り、総合性能を高めた2002年型モデルを「CR250R」は10月1日より、「CR125R」は9月1日より発売する。また、「CR80R/80R2」のカラーリングを変更し9月1日より発売する。
このCRシリーズは、日本はもとより世界各地のモトクロス競技で鍛え、磨かれたホンダレーシングテクノロジーを注ぎ込み開発したものである。
2002年型のCR250R/125Rは、ワークスマシンのノウハウを最大限に活かしながら、CR250Rは新設計エンジンを搭載。CR125Rは、エンジン各部にチューニングを施し力強い出力特性の向上を実現している。
フレームは、定評のアルミ製ツインチューブを進化させ、剛性、強度バランスを見直し、さらなる軽量化を図る事で、優れた操縦安定性を確保している。
エンジン、フレームの変更に加え、足回りの軽量化やシュラウド、シート、サイドカバーの形状変更などにより、戦闘力を一段と高めている。
 |
CR250R |
●販売計画台数(国内・年間) |
シリーズ合計 |
1,000台 |
●メーカー希望小売価格 |
CR250R |
619,000円 |
CR125R |
509,000円 |
CR80R |
308,000円 |
CR80R2(大径ホイールタイプ) |
324,000円 |
(地域希望小売価格の一例:
北海道は<CR250R>15,000円高、<CR125R>12,000円高、<CR80R/80R2>12,000円高。
沖縄は<CR250R>8,000円高、<CR125R>8,000円高、<CR80R/80R2>5,000円高。
その他一部地域を除く。(参考価格。消費税を含まず。)
※ |
このCRシリーズは、道路および一般交通の用に供する場所では一切走行できません。 また、登録してナンバープレートを取得する事はできません。 |
=CRシリーズ2002年型モデルの主な変更点=
<CR250R>
● | エンジン 新設計のクランクケースリードバルブを採用するとともに、電子制御RC排気バルブも新設計する事で、低回転域から高回転域までトルクフルでスムーズな出力特性を発揮させている。 |
● | フレーム '97年型モデルから採用し好評を得ているアルミ製ツインチューブフレームを大幅にリファイン。さらなる軽量化と剛性、強度バランスの最適化を図る事で、優れた操縦安定性を実現している。 |
● | 足回り リアブレーキは、ワークスマシンのノウハウを反映し、マスターシリンダーとリザーバータンクを一体化させるとともに、キャリパーおよびピストンの小型・軽量化を図っている。また、ディスクプレートの放熱面積を拡大する事で、ハードな使用時においても安定してコントローラブルな性能を発揮するブレーキシステムとしている。 前・後ホイールには、軽量アルミスポークニップルを採用し、さらなる軽量化を図っている。 |
● | デザイン シュラウド、シート、サイドカバー、リアフェンダーの形状および、グラフィックを変更する事で、よりアグレッシブで精悍なスタイリングとしている。 |
<CR125R>
● | エンジン 新設計のキャブレターTMX-X('01モデルはTMX)は、ピストン形状を変更する事などでスロットルレスポンスを向上させている。また、排気、掃気ポートの形状変更によって低・中回転域での出力向上を実現している。 |
● | フレーム CR250Rと同様、アルミ製ツインチューブフレームを大幅にリファインし、さらなる軽量化と剛性、強度バランスの最適化を図る事で、優れた操縦安定性を実現している。 |
● | 足回り リアブレーキは、CR250Rと同様の変更を施し、コントローラブルに優れたブレーキシステムとしている。
前・後ホイールには、軽量アルミスポークニップルを採用し、さらなる軽量化を図っている。 |
● | デザイン CR250Rと同様の変更を施し、アグレッシブで精悍なスタイリングとしている。 |
<CR80R/80R2>
| CR250R/125Rと共通イメージのグラフィックを採用。タンクの左側にもグラフィックを追加するとともに、新たにツートーンシートを採用する事で、一段と精悍なスタイリングとしている。 |
※主要諸元に変更はありません。
車体色は、エクスプロージョンレッド1色の設定。(CRシリーズ共通)
主 要 諸 元
通称名 |
CR250R |
CR125R |
CR80R |
CR80R2 |
型式 |
ME03 |
JE01 |
HE04 |
← |
全長×全幅×全高(m) |
2.190×0.823× 1.269 |
2.151×0.823× 1.278 |
1.787×0.772× 1.120 |
1.905×0.772× 1.177 |
軸距(m) |
1.491 |
1.458 |
1.246 |
1.289 |
最低地上高(m) |
0.346 |
0.345 |
0.320 |
0.366 |
シート高(m) |
0.950 |
0.947 |
0.833 |
0.877 |
乾燥重量(kg) |
96.5 |
87.5 |
65.0 |
67.0 |
エンジン型式・種類 |
水冷2ストローク クランクケースリードバルブ・単気筒 |
水冷2ストローク クランクケースリードバルブ・単気筒 |
水冷2ストローク クランクケースリードバルブ・単気筒 |
← ← |
総排気量(cm3) |
249.3 |
124.8 |
82.9 |
← |
内径×行程(mm) |
66.4×72.0 |
54.0×54.5 |
47.0×47.8 |
← |
圧縮比 |
8.5 |
8.7 |
8.40 |
← |
最高出力 (kW[PS]/rpm) |
43.4[59.0]/8,500 |
30.2[41.0]/11,500 |
18.9[25.7]/12,500 |
← |
最大トルク (N・m[kg・m]/rpm) |
51.0[5.20]/7,750 |
27.1[2.76]/11,000 |
14.7[1.50]/11,000 |
← |
キャブレター型式 |
TMX11B (メインボアΦ38mm) |
TMX02A (メインボアΦ36mm) |
PE68D (メインボアΦ28mm) |
← |
始動方式 |
プライマリーキック式 |
← |
← |
← |
点火装置形式 |
電子推角CDI式 デジタル点火 |
← |
電子推角CDI式 マグネット点火 |
← |
燃料タンク容量(L) |
7.7 |
← |
5.8 |
← |
クラッチ形式 |
湿式多板 コイルスプリング |
← |
← |
← |
変速機形式 |
常時噛合式 5段リターン |
← |
常時噛合式 6段リターン |
← |
変速比 |
1速 |
1.800 |
2.308 |
2.333 |
← |
2速 |
1.470 |
1.867 |
1.722 |
← |
3速 |
1.210 |
1.529 |
1.400 |
← |
4速 |
1.000 |
1.294 |
1.174 |
← |
5速 |
0.869 |
1.130 |
1.000 |
← |
6速 |
− |
− |
0.855 |
← |
減速比(1次/2次) |
3.000/3.692 |
3.150/3.923 |
4.117/3.267 |
4.117/3.666 |
キャスター角(度)/ トレール(mm) |
26°42´/106.7 |
25°54´/101.0 |
26°43´/75.0 |
27°48´/99.0 |
タイヤサイズ |
前 |
80/100-21 51M |
← |
70/100-17 40M |
70/100-19 42M |
後 |
110/90-19 62M |
100/90-19 57M |
90/100-14 49M |
90/100-16 52M |
ブレーキ形式 |
前 |
油圧式ディスク |
← |
← |
← |
後 |
油圧式ディスク |
← |
← |
← |
懸架方式 |
前 |
倒立テレスコピック式 |
← |
← |
← |
後 |
スイング・アーム式 (プロリンク) |
← |
← |
← |
フレーム形式 |
アルミツインチューブ |
← |
セミダブルクレードル |
← |
●CR80R/R2は変更ありません。
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