ニュースリリース

2000年07月10日ニュースリリース

国内二輪車生産体制について

 本田技研工業(株)は、本年5月に発表した2003年度二輪車全世界販売700万台実現に向け、高効率なグローバル生産体制の構築を進めており、その第一ステップとして、多様化している市場環境に迅速に応えることを目的に、日本国内での二輪車生産体制の改革に着手する。

ホンダは、国内において合計約80機種の二輪完成車を、年間約75万台(1999年実績)生産している。今回、熊本製作所と浜松製作所で生産体質改革を行い、フレームの基準統合による生産治具の汎用化や主要部品のモジュール化など、より柔軟な生産体質を構築し、現在の多機種少量生産体制をさらに進化させる計画である。また、生産効率を大幅に向上させることにより、国内の二輪車組立ライン数を現在の合計7本から3本に集約し、生産設備の負荷率を大幅に高めていく予定である。

さらに、生産分野での改革に加え、国内における総合的な物流体制改革も計画している。こうした取り組みにより在庫の削減や納期の短縮などを実現し、市場のニーズにより迅速に対応できる生産・物流体制を整える。

また海外での生産工場については、国内から生産設備や体質改革のノウハウを移管し、生産能力や現調率を高め、進展国を中心とした市場の拡大に応えていく方針である。

以上

負荷率:設備能力に対する生産台数の比率