ニュースリリース

2000年05月24日ニュースリリース

ホンダ、オンスター社、XMサテライトラジオ社 車載通信サービスの提供に合意

 本田技研工業(株)とゼネラルモーターズ コーポレーション(General Motors Corporation 以下GM)の100%子会社であるオンスター社(所在地:ミシガン州トロイ 社長:チェット・フーバー)は、米国で販売されるホンダとアキュラのモデルにGMの車載通信サービス「オンスター」を採用する基本合意に達し、2001年に米国で販売される高級セダン「アキュラRL」からサービスの提供を開始すると発表した。
さらに、ホンダとオンスター社、XMサテライトラジオ社(所在地:ワシントンDC 社長:ヒュー・パネロ)は、将来の車載通信サービス・技術とアプリケーションの開発に関し、協力してその可能性を模索することにおいても合意した。
また、アメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス 社長:雨宮高一)とXMサテライトラジオ社は、米国のホンダとアキュラの顧客に対するデジタル衛星ラジオサービスを提供する方向で交渉を進めている。

アメリカン・ホンダモーターのトム・エリオット執行副社長は、「アキュラとホンダは、自動車産業におけるナビゲーション・システムの発展に先駆的な役割を果たしてきた。今回のオンスター社およびXMサテライトラジオ社との協力関係によって、当社は最新の車載通信サービスを提供できるようになり、当社の顧客はさらに快適な運転を楽しめる環境になる。」と語っている。

また、オンスター社のチェット・フーバー(Chet Huber)社長は、「当社は、ホンダとアキュラのドライバーに、オンスターの安全、セキュリティ、情報といったサービスを提供できるようになる。今回の合意は、GMブランド以外の顧客に対してもオンスターを拡大するという当社の積極的な戦略を示すものだ。」と語った。

さらにXMサテライトラジオ社の社長兼最高経営責任者(CEO)のヒュー・パネロ(Hugh Panero)氏は、「XMの衛星と車との通信は、今後の車載サービスへの可能性を提供するものである。今回の同意は当社と自動車メーカーとの協力関係をさらに強化するものであり、これによって顧客のニーズを満足する将来に向けたサービス・技術の開発を実現することができよう。」と述べた。

ホンダとアキュラへのオンスター車載通信サービス提供の合意は、1999年12月にGMとホンダ の間で基本合意に達したエンジンの相互供給にはじまる協力関係の一部である。GMは現在開発中のモデルに、ホンダのエンジンとトランスミッションを搭載し、GMグループの いすゞ自動車(株)はホンダに、欧州市場向けのディーゼル・エンジンを供給する。基本合意を結ぶにあたり、GMとホンダは、将来技術や双方にとって有益な事業機会について将来の協力関係を協議していくことを明らかにしている。この合意には、お互いの資本関係の締結は含んでおらず、両社はそれぞれ独立した技術開発活動を続けていく。

OnStarについて

OnStar社はGMの100%子会社で、自動車に搭載する安全、セキュリティ、情報サービスのプロバイダーとしては、米国でも有数の企業である。OnStarは全地球測位システム(GPS)衛星網と通信技術を利用し、ドライバーと自動車をオンスターセンターとで結ぶ。このセンターは、年間365日、1日24時間にわたって、それぞれのドライバーに合わせたサービスをリアルタイムで提供する。
OnStarが提供するサービスには、事故におけるエアバッグ作動時の自動通報、盗難車両の追跡、緊急通報、出張修理・牽引サービス、遠隔ドアロック解除、遠隔診断、ルート案内、オンスターコンシェルジュ・サービス、コンビニエンス・サービス・ロケーターなどがある。

XM Satellite Radioについて

XM Satellite Radio社は、新しい無線送信帯の開発を進めている。2001年の前半期からは、XM Radioはデジタル品質の音楽、ニュース、スポーツ、トーク番組、子供向けの番組など100チャネルを、自社の強力な通信衛星2基を使って、自動車、家庭、ポータブルXM-Readyラジオに送信する予定である。このサービスは一定の月額料金を支払うことによって米国全土でサービスを享受できる。